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yaur
ya『』
ur「」
ya side .
どろどろ
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
( うりー、今日一緒に帰ろ )
「ん、どっか寄ってくー?笑」
楽しそうに笑う君の顔が大嫌い
おれ以外に向ける君の顔が大嫌い
『うり、今日約束してたじゃん』
「んあれ、そうだっけ、」
( え、まじ? )
「んー、そうだったかも!じゃ、また今度な」
( おっけー )
そんな存在もしない記憶をきみに焼き付ける
そうやってちょっとずつおれの近くにいる時間を増やしてね
それで離れられなくなってね
『ん、べつにあっちとでもおれは大丈夫だったけど』
なんて1ミリたりとも思ってないことを口にする
大丈夫なわけないから言ってる
その状態がもし起きたとして、それを大丈夫と言えるわけがない
でも優しさを偽って、君に好かれたいから
こんなにも君のために君の幸せを願って、君の為だけに生きているけど
それでも君の幸せにおれが含まれていなかったらそんなの耐えられないから
それぐらい好きだから
君のことを、どうしようもないぐらい
吐き出せなくなってしまったこの気持ちの行き場を君は受け止めてくれるかな
「んー、まあ、ゆあんくんと過ごした方が楽しいしいいや」
『えー、なにそれ、笑』
「褒めたんですけどー??」
『あれ』
「おーい、アイス奢りね」
『は?』
ぐちゃぐちゃにしたい
その顔も全部、あいつに向けてたものだと思うとどうしようもないぐらい腹が立つ
全部全部全部おれだけに向けていればいいのに
そうしたら全部おれで独り占めできるのに
なんでそんなに現実は上手くいかないんだろう
君には誰よりも幸せになって欲しい
この先おれ以外に好意を寄せるとしても
でもその感情と同時に
おれのときより幸せになって欲しくない気持ちがある
君の将来の幸せを願えるくらいには愛してるのに、そこにおれがいない幸せを見ようとするとどうしても愛せなかった
「それでね、あいつめっちゃ面白くて」
『へえ、いいじゃん』
「ほんと笑っちゃうよねー、笑」
『よかったね』
よかったねって言って笑って
笑顔を貼り付けた心の底で、きみが面白がる対象がどうしておれじゃないんだろうってずっと考えてた
彼氏の前で他のやつの話すんなよ
そう言葉にできていたら困っていないのに
「ゆあんくん、楽しくない?」
『ん、なんで?』
「楽しそうな顔してないから」
『うりと話せてるから楽しいよ』
「そう?」
『うん』
『うりと過ごせてるならなんでもいい』
「なにそれ、おれのこと好きみたいな言い方」
好きに決まってる
好きだから困ってる
好きすぎて困ってる
なのにまだ君は気づかないの
『鈍感だね』
「は、なにが」
『んー、』
おれが君以外見てるわけないのに
そんな気持ちを隠すように君の手を取って、指を撫でながら絡める
「ん、なに」
『うりどっか行きそうだから』
「は」
「行かねーよ」
『おれの隣からいなくならないでね』
「なにそれ、告白?笑」
『そうだったらうり嬉しい?』
「… さあ」
『照れた、かわいい』
「あー、うざ」
『ん、』
優しくリップ音を立ててきみの左手の薬指に唇を落とす
「ぇ、あ」
赤く染まってたきみの頬を撫でる
「ほんと、うざ」
『うれしいでしょ』
「べつに普通」
そんなことを言いながら幸せそうに顔を綻ばせるきみが1番大好きで大嫌い
コメント
3件
第1話、読み終わりました……。もうね、最初の「君の顔が大嫌い」っていきなりの告白で心臓掴まれました。好きすぎて相手の幸せを願いながら、そこに自分がいないと耐えられない、って感情の重さが文章の節々からにじみ出てて、どろどろしててすごく好みです。薬指にキスを落とすシーン、あれは“ここはおれのもの”って刻みつけるみたいでぞくっとしました。「side ちきん」ってタイトルも効いてて、相手視点も読んでみたいですね…続きが気になります!
ゆか
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みお
484
2,023