「マイキー、久しぶり〜。」
元彼が窓枠に足をかけてました。
ずっと疎遠だった幼馴染の春千夜が久しぶりに連絡をくれたと思ったら、まさかの内容で。
『無敵のマイキーに命の危機?!住所送るからウサイン・ボルトで来い😡』
『😁👍🏻』
そして今に至ります。何かデジャヴだな、この光景。私の自殺を止める時もこんな感じだったのかなと思うとちょっと笑う。
「で、何で死のうとしてんの?」
「全部全部疲れちゃった。舞衣と別れてから毎日しんどかった。でも……………」
最後まで言わないところ全く変わってないな。それに「舞衣と別れてから」って、切り出したのは紛れもなくマイキー、アンタだからね??
「……………何?続きは?」
「舞衣と別れる決意をしたのは俺だけど、でも、やっぱり会うと覚悟が揺らぐね。」
そう言ってふにゃっと笑うマイキーに当時の面影なんてものは無い。なんつーか……..ダサい。今の彼にどんな言葉をかけるべきか私には分からないけど……..。
「私たち、より戻さない?」
ずっと悲しそうな顔をしていた彼の表情が変わった。驚きと喜び、そして迷いといったところだろうか。もうひと押ししてみるか。
「またこうやって再会できたのって、やっぱり運命だと思うの。だから、ね?」
「俺じゃ舞衣を守れない。所詮さぁ!俺は舞衣の運命の相手なんかじゃないんだよ……..!」
「君じゃないなら、私は運命なんて信じない。」
𝙴𝙽𝙳
補足】
第1話の世界線、再び。
「危険なことに巻き込みたくない。」「堕ちていく自分を見られたくない。」と別れを切り出したマイキーと、「そーですか。さようなら。」とすんなり受け入れた舞衣。そんな二人の再会はやっぱり運命だと思うんですよね私は……..‼️😆✨
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