30分で100♡!?
見た時バグか何かかと思いました、、、!
モチベが凄すぎる、、、‼️
次回ぐらいで最終話にしたいです!
※急いで書いたので変な部分あるかもです
「その傷、自分で齧った怪我だろう」
『、、、ざけんな、』
『なんで、なんで言うんだよ!!!』
「、!?つぼ浦、、、?」
思わず、そう大声で叫んでしまった
ダメだ、黙れ、黙ってくれ
俺は自分で自分を怒鳴り、何とか気持ちを落ち着かせようとした
こんな俺の個人的な悩みを、関係の無い神崎に話したって迷惑になるだけなんだ
お願いだ、これ以上やったら、俺は、俺じゃなくなる
つぼ浦 匠としての居場所が、無くなる
『そうだよ、俺が自分でやったんだ』
言うな、ダメだ、、ダメだ!
「な、なんで、そんなこと」
『なんで?それを聞いてどうすんだよ?』
『俺が隠したかった事を、ズバズバ切り込んできやがって!探偵ごっこでもしているつもりか?』
そんな事思ってない。神崎は、俺を心配してくれたんだ、責めていい理由なんて無いんだ
頭ではそう分かりきっているのに、体が言うことを聞かない
自分でも意味のわからない事を叫んで、、、気がつけば、ボロボロと泣いていた
「ちょ、つ、つぼ浦!?なんで泣いて、」
「え!?何、どうしたの!?」
「神崎!お前つぼ浦泣かせたのか!?」
「え、ち、違う!俺じゃ、ない、、、の、か?」
気がつくと、神崎以外の声がいくつも聞こえてきた
さっき俺が騒いだせいだ。人が集まって来てしまったんだ
嫌だ、こんな、こんな俺の姿、、、見られたくない
逃げなきゃ、どこか人の居ない場所に、、
「お、おいつぼ浦!どこ行くんだ!!」
俺は思わず警察署を飛び出した
パトカーもバイクも何も用意せず、己の足だけで
とりあえず、街から出なければ。そう思い、俺はとりあえず山を目指して走ろうとした
早く、早く一人にならないと、
だけどその思考とは裏腹に、俺の足は突然止まった
、、、違う、止められたんだ。腕を掴まれて
誰かに腕を掴まれた瞬間、俺は全身の毛が逆立つ程の恐怖と不安に襲われた
腕を掴まれて驚いたんじゃない、銃を突きつけられた訳でもない。何故か、何故か、、、
俺の腕を掴んできた、「誰か」がどうしようもなく怖かった
、、、後ろを向きたくない、誰なのか、分かりたくない
そう思っていたのに、人間とは不思議なものだ
恐怖が強すぎた故か、はたまたただの好奇心か、、、俺は、思わず後ろを振り向いてしまった
だけど、俺はこの選択を取った事を人生で一番後悔した
「つぼ浦、、、?なんでお前、泣いてんの?」
『あ、お、、、先、、、』
キュッと、首を絞められたような感覚になった
腕を掴んだのが青先だと分かった瞬間、青先に触られたくない気持ちと、俺を俺と認識して話してくれた嬉しさがぐちゃ混ぜになって、気持ち悪い
ただ腕を掴まれているだけなのに、俺は一歩も前に進むことを許されなかった
「つぼ浦、、、?」
『や、ヤダ、、、来るな、、、』
『離せ!離せよ!!!』
俺はどうにか抜け出せないかと、足も、掴まれてない方の手も出来る限り大きく振り回し暴れた
青先は戸惑ったような声を出すものの、手を離す気配は一切ない。そもそも、ビクともしなかった
「なんで俺から逃げようとするの?」
「俺ら、恋人だろ?」
突然言われたその言葉
俺は思わず、暴れることも忘れ青先の方に視線を向ける
仮面で表情はよく分からない。でも、心配そうな声色で俺に語りかけるその姿が、
どうしようもなく気持ち悪かった
『、、、、、、は?』
不意に口をついてでた、その言葉
まるでその言葉でスイッチが入ったかのように急に怒りが込み上げてきた
恋人、、、?今まで、散々俺に冷たい対応をしてきたのにか?
都合がいい時だけ、手のひらを返して
恋人ってなんなんだ?青先にとって、都合のいい道具でしか無いのか?
『、、、気持ちわりぃ』
「、、、え?」
『気持ちわりぃんだよ!』
俺は思わず、そう大声で叫んだ
今はもう、青先の事が気持ち悪くて仕方がない。視界にもいれたくない、喋りたくない、
「つ、つぼ浦、、、?」
俺の言葉があまりにも予想外な発言だったのか、青先はそれ以上言葉を続けることは無かった
それと同時に、掴まれていた腕にかかっていた力が緩まったのを感じた
俺はその瞬間を見逃さず、力任せに腕を振り拘束を振り切る
早く逃げよう、いつ青先が追いかけてきてもおかしくない、
山、山はもうダメだ、気づかれてる可能性もある
せめてどこか、人の居ない場所へ、、、
そうして俺は一心不乱に走って、走って、、、気がつけば、俺は
知らない路地裏に逃げ込んでいた
まだ空は明るかったはずなのに、陽の光が全く差し込まず、人も全くと言っていいほど居ない
まるで、俺だけが別世界に取り残されたような、不思議な感覚
俺は何故かその場所に惹かれ、そこで足を止めた
一体俺はどのくらい走り続けていたのだろうか
やっと一人になれるのか、そう思った途端に足の力が抜け、壁に背中をぶつけた
立つ気力もとうになく、俺はそのまま壁に従ってずるずると座り込んだ
先程までの光景が頭で繰り返し再生される
なんの関係もない神崎を理不尽に責め立ててしまったこと
自分の気持ちを抑えることが出来ず皆の前で泣いてしまったこと
、、、そして、青先を拒絶したこと
自分のした行動全てが後悔として俺に降りかかる
俺が耐えれば済む話だったのに
俺が耐えていれば、署は何も変わらなかった
何より、青先と恋人としての関係だって続けられていたんだ
、、、そうだ、俺は青先の事を心から愛していた。たとえどんなに冷たい反応をされようが、俺が青先の「特別」でいれるだけで幸せだった
それを変に欲張ったせいで青先に愛を求め、、、結局は自分から突き放してしまった
はは、、、マジで惨めだな、俺
もうきっと俺は署に戻ることは出来ない
皆に、青先に合わせる顔がない
いや、もう、いいか
警察はもう辞めよう
退職の意思を伝えなくても、警察署に行かなければ勝手に辞めさせてくれるだろう
俺の叔父さんが、そうだったように
俺は無線とGPSを取り出し、少し遠くに放り投げた
そして、今まで警察として生きていく中でずっと愛用していたバットを手に持ち、ぐしゃぐしゃになるまで叩き潰した
スタンガンのように小さな電気の紐が放電し、もはや聞き取ることの出来ないノイズが辺りに鳴り響く
もう、後には戻れないな
そんな事を思いながら俺は、左腕を見つめた
少し前に治してもらったばっかりの、傷一つ無い腕
俺はそのまま手首を口に近づけ、、、
また、同じように噛み付いた
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コメント
1件
めっっっちゃ好きです!!!フォロー失礼します。 「どうしようもなく気持ち悪かった」のところでもう思いっきり目見開いちゃって、言葉にならないぐらい最高ですほんとに…!!お互い好きな気持ちは確かなのに不器用で伝えられなかったり、精神が不安定で思ってもないことを言ってしまって後から後悔して全てを諦めてしまうのが好きです……