初夢小説
基本的に 赤い傘の男 中心です、そして投稿主の趣味、自己満なので見る分には注意してください。
オムニバス形式で作らせていただきます。(作品ごとに夢主が違います)
主人公の間に夢主が挟まる感じです、解釈違いなどありましたらそのまま🔙でお願いします。
赤チャンにヨーグルトを食べさせてみるお話
まず目を覚まして感じたのは、全身の不快感と空腹。そうだ、昨日やっとあの世界から抜け出して、そのまま家に帰ってきたんだっけ。
窓を覗くと、まだ夜明けの夜の字もなっていない不完全な藍色。少し早く起きちゃったなぁ…と心の内で考えるが、正直お腹空いてたしいいかもな。少しの照明の灯りを頼りに、おぼつかない足でリビングへと足を進める。全身を起こしてみてわかったことは、サビ臭いレインコートのままベッドにダイブしていた事と、家にもう一人私以外の物体がいるってこと。
「貴女、起きる 私 嬉しい、! 」
あぁ、そうだ。こいつも連れてきたんだっけな。廊下の天井に頭が着きそうなくらいの高身長で、赤い傘の男という名前の通り室内でも平気で傘を差してるのが少し鼻につくが、それ以上に暗闇の中ずっと待ってたのかコイツは…という気持ちが勝つ。
こっちからしたら嬉しいも何も寝起き一番にコイツを見てしまったことが最悪なのだが、そんなことお構い無しに私の頭上から好き好き攻撃して来るのが更に腹が立つ。
「ちょっと冷蔵庫開けに行くから、どいて。」
カラスを追い払う様に、手のひらをブンブンと宙で回す。寝起きでイライラしてるって言うのに、こっちの気も知らず何してんだこのノッポ、と言ってやりたい気持ちだ。
しかし、こんな彼の唯一いい所は、邪険に扱っても、どれだけ乱暴に使っても壊れないし、文句も言わずに消えてくれるところ。まぁ、良く言えばサンドバッグみたいな感じ。
よし、サンドバッグに不満を愚痴ったことだし、久方ぶりの朝食にしようと考えた所で、やっとリビングのほのかな明かりが目に入った。なんか後ろに着いてきてるけど…まぁいいか、別に気にしないし。
「え、なんか食べる?」
「食べる…欲しい、! 好き ! 」
なんだこいつ朝から騒がしいな、まだ何も選んでないのに、早とちりしてるのが少し可愛いと感じてしまったのが悔しい。
あーわかりましたーと食い気味に話を終わらせ、氷山のように冷たい冷蔵庫のノブに手を掛ける。
「うわ食いもんねぇ〜…」
砂漠みたいに殺風景な冷蔵庫の中には、色褪せたチューブのニンニクとヨーグルトだけ。賞味期限なんてその時は頭に浮かんでなかったようで、目に入ったイチゴ味のヨーグルト片手にダイニングテーブルへと足を運んだ。
目に入った風景は、机の上汚ぇ…床も汚ぇ…全部汚ぇなんだここは。魔境か、地獄かなにか?泥棒でも入ったか、ってくらいとっ散らかったリビングに、深い溜息をつき、諦めて椅子に座る。
「食べるよね、あスプーンどこだっけ…」
あの世界にいたら感覚が麻痺してくるのか、床にあるフォークやスプーンを目にしても、片付ける欲すらも感情も湧き上がって来ない。
「あ、私が残したヤツ上げるから。」
鉄を一掴みして、ありのままの状態でヨーグルトを口に運ぶ。なんか物珍しそうにこっち見てるけど、貴方の分は私が残したやつだからね、と冗談なんかを言ってみる。
「…貴女、本当 ! 私 嬉しい、嬉しい… ! 」
「やっぱいいや、渡す では無い、嘘。」
冷たく言い放つと、キャッキャと喜んでいた彼の顔がどんどん萎んでいき、肩も幾cmか縮む様子が、見ててとても気分が良い。こんな子供でも信じないデタラメに騙されるとは自分でもびっくりで、思わず鼻をフンと鳴らしてしまう。
しかし、空腹だったとはいえ流石に同じものばかり食べていると飽きも来るものだ。
さっきから何か言いたげな表情と大きく見開かれた目でこちらを凝視する彼に、何?と問いかけると、キョトンとした顔でじーっと一点を見つめる。視線の先には、私の食べ残したヨーグルト。
怪異も人間のもの食べるのかな、どちらかと言うと好奇心が勝った私は、彼の目に問い掛ける。
「…食べたい?」
「食べる ! それ、私 ! 嬉しい、」
疑問形で問いかけると、うんうんと首が折れそうなくらいに縦に振る。食べる前にその傘どっかに置いといて欲しいんだけどな…
もぉ〜しょうがないなぁ〜と某青狸のように言葉を漏らし、ヨーグルトを手に取り彼の手元へ軽く置いてみる。しかし、一向に手を付けないどころか、そこから動こうとすらしない。
なんだ、ここまで来てまた何かしろと言うのか?と心の内の思いが零れそうになるが、そこは我慢。
「…貴女、口 運ぶ 、してほしい。それ 」
ほんの少しの静寂が終わり、いざ口を開いたかと思えば、予想外の言葉で一瞬脳が宇宙猫になった。おいこんな状況少女漫画でしか見た事ないぞ?ていうか少女漫画ですら見た事ないが???
その発言に、私の脳はそれを良しとしなかったようで、自然と口がNOと発言してしまう。いや普通に人外にイチャイチャラブラブあーん♡してあげる奴がどこにいるか。
「ダメ。貴方 1、食べる。」
その言葉を聞いたのかしょぼっとした表情でこちらをまた見つめる。そんな顔されたら私が虐めた見たいじゃないか、と言いたくて堪らない。
「わかった、…」
肩をすぼめて鬱屈そうに呟き、拗ねるようにそっぽを向く。意外な一面も持っているのか、と思ったと同時に、少しの罪悪感も生まれてしまった。また、暗くうっすらだが、傘のハンドルを持つ指が弱々しくなっていくのが見える。
肺の底から溜息をつき、視線と手に持ったスプーンを彼に向けて言葉を発す。
「はぁ、…一回だけだよ ? 」
旧友にでも話しかけられたようにブンっと振り向く。腰を曲げ、そのひとすくいしたヨーグルトへと口を近づける。
ぱくっと言う効果音が聞こえる。初めてその甘味を口にするからか、はたまた溺愛している人物が 口を付けたモノ に対して興奮しているのか、上機嫌に目を細める。それは今まで見た表情の中で、一番彼の幸せそうな顔。
一見微笑ましい光景だが、人が違えばそれも恐ろしくなるもので、怪異に餌やりしてる人間なんて私が初めてだろう、はたから見たらただのヤバい奴だ。
「美味しい ? 」
「…なるほど、味 美味しい では無い。甘い」
どこか物足りなさを感じるのか、彼は目を閉じ深く考え込むように味の感想を述べる。
イチゴ味だったから好きかなぁとも思った、同じ色だし。しかし、よくよく考えれば彼が人間界の食材を口にしてるなんて有り得ない話で、そりゃまぁ違和感も湧くか。
彼の反応にそっか、と残念そうに呟いてみると、先程の態度を裏返すように 「嘘 ! 美味しい美味しい ! 」と全力で声を上げてきて、そういう所があざといんだよなぁ、と胸の内で思う。
「じゃ、これ台所下げといてよ。ぁ、伝わってないか…、え〜…これ あそこ、置く 可能 ? 」
少し錆の入った台所を人差し指で指すと、まだ少量の残りがある容器を台所に置いてもらうよう催促する。まぁ、これもお手伝いの一環ということで。
「私 汚れる、嫌い。」
コイツは私の言うことならなんでも聞くと思ってたけど、眉間に眉を寄せて地味に嫌がってくる。流石の怪異でもこんな汚い場所には行きたくないか…たまには私も動かなきゃ、便利だからってコイツばかりこき使ってたらパワハラになっちゃうよね。
ていうかあの世界にも汚いとか綺麗とかいう概念あんのね、初耳。そして、嫌がる彼の代わりに、容器を手に持ち台所へ足を進める。
そうだ、ここもまた今度掃除しなきゃな。彼、汚いのは嫌そうだし。
はい、謎シチュ謎の終わり方ありがとうございます。
赤チャンえっちですよね。わかります
あのふかふかしてそうな胸筋に飛び込みたいです、でもなんか怪異だから骨っぽそう
なんなら食べられたいくらいですもん。
そして私、夢小説下手ですね、自分でも感じますわ
あとは余談
皆さんLINEの音楽設定してますか?
私は前までニュー・マイ・ノーマルって曲だったんですけど、今はOzに変えました。どっちもMrs
てゆーかみんなスプランキーにハマったわ私
ガノクルガノにハマりました、ガーノルドくんが可愛いんだよ!!!!!!!!!
スプランキー好きな人コメください、新参者の私と語りましょう。
みんなやってみてくれ是非
それだけ
ばいもち〜
コメント
8件
需要しかなくてちにました。さすがに赤チャンあざと可愛いすぎました😢💕
え ぐ 。 ち ょ う ど い い と こ ろ で 殺 し に き そ う で す き
/ハートを押す手が止まらないぐらい最高です😭😭