ご飯を食べ終わると私達は執事達を休憩に出して自分達は寝室へ行った
ギィィィィィ…
相変わらずの重い扉、変な音を立てて扉が開く
「さ、入ってクーリー」
「疲れちゃったもんね、おいで」
【おう、】
少し弱々しい声でそう言った
私がベッドに座った上からクーリーが縮こまって座る、正面にはアキトが座っていて、私達はクーリーを挟むようにして座った
「なんでも話して良いよクーリー、私達は受け入れる」
「大丈夫だよ、何も突き放さないから」
そうアキトが手を取る
【ぅん…】
また弱々しい越えでそう言った、可愛らしいと思うのは私だけでは無いだろう
【俺、人間の生活がこんなに苦労するモンじゃねぇと思ってた。俺が森から覗くと…皆は眩しいくらいの笑顔で歩いていて…それが羨ましかった。】
「そうだね、クーリーは華やかしい生活に夢を見ていたんだ。」
私がクーリーの頭を撫でるとクーリーは気持ちよさそうに目を閉じた
【…俺は、こんな窮屈な暮らしよりお前らと森の中で慎ましく暮せば良かった…金や物がたくさんあったって本当に自分に必要なものは買えないのに。】
クーリーは寝言のようにそう言った
「そんなに想ってくれたなんて僕嬉しいや、」
【……そうかよ】
クーリーは満足したように笑った
コレだけで良かったのだろうか、まだやった方が良いのか?
「、昼寝でもしようか」
【!珍しいじゃねぇか…】
「兄さんがそんな事言うなんてどうしたの?」
「…いや今日だけは家族として愛を感じたかった」
「それだけの事さ、」
【…良いぜ、飯食った後で俺も眠たかったんだ。だから今は甘えた当主と寝てやるよ。】
1ヶ月前のようなニヤッとした笑顔でそう言われた
「じゃあ寝よっか」
アキトが布団の準備をする
キングサイズのベッドに似合う大きい布団
モフモフで温かい
クーリーを真ん中にして皆で抱き合って寝た
【ありがとな】
「家族だからな」
「愛してるからね」
[お起こししてもよろしいのでしょうか…、?]
《分っかんないね…》
〈あっ、皆様パジャマでは無く常用服を着ていらっしゃる……〉
《シワが…》
[クルト様にご相談しようと思いましたが今はマイク君と買い出しに行っておりますし…、]
〈どうしたものか…〉
[……可愛らしいですね、]
《お写真撮ってもよろしいのかな…?》
〈バカ、それは流石に無礼だろう〉
《だよね〜……》
[さて…お起こしするのがよろしいのでしょうか…]
《……今は良いんじゃない?》
《夕食の時まで寝かせて差し上げよう。ほら、こんなに幸せそうに3人が眠っているんだから》
〈それもそうだな…〉
[そうしましょうか…]
おまけ
《良い?!ゆっくり閉めるんだよ?!優しく音を立てないように扉閉めて!お起こししないように!(小声)》
[そっ、そう言われましてもっ、!]
〈しーっ…!〉
[すっすみません…!(小声)]
ギィ…
「んぅ、…Zzz」
[?!]
《おいバカ!(小声)》
[すみませんっ…(小声)]
カチャ…
《……ふぅー…》
[良かった…]
[はぁ……]
[お、お掃除行きましょうか……]
《そうだね…》
〈あぁ…〉
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