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《起きてください皆様！》
うぅ…うるさいな…
〈夕食の時間でございますよ〉
ベリーとリックの声がする
もう起きる時間か…
【ん…くぁ〜〜〜…】
眠たそうなクーリーの欠伸、つられちゃうな
「ふぁ…ぁ…ぅ」
［おはようございます御三方］
セルの声、朝でもないのにな…
「……はょ、」
僕はこんな生意気な声しか出ないよ
「……寝すぎたな」
窓を見ると真っ暗だった
時計を見ると夜6時
昼からすぐ寝たから6時間は寝たな
［ほら、ボーッとしてないでお着替えしますよ］
そういやパジャマに着替えずに寝たな…
【マジかシワクチャだ。】
ヤバいな…
「本当だ、パジャマに着替えればよかったね」
「そうだな、私の服がこんな事に…」
「クーリーが悪いね、寝相悪いから」
【っんでだよ！】
［早く行きますよ、お着替えしなくちゃならないんですから］
【……はーい】
「ご飯なんだろうね、2人共」
【だな〜！】
「はぁ…2人共、今から私達は家族ではなく貴族だ。メリハリを付けるようにしなさい」
そう言われてしまった
この中で一番家族を愛しているのは兄さんの癖に
「(戻っちゃった…)」
【……分かった、兄さん】
？！
クーリーが兄さんを兄さんって言った？！
あ、そっか！立場的にクーリーのお兄さんは兄さんになるんだ…！
見てよ兄さんの顔、信じられないような顔してるよ？
あ、兄さんが顔をそっぽを向いた
よほど感極まったんだろう、今見える耳まで真っ赤だ。このブラコンめ
そういやファミリーコンプレックスっつーのはあるのか？
あるとしたら…
ファミ…コンプレックス……ファミコン？！
いかんいかん、一世を風靡したゲーム機になってしまった。
「ん”っん”ん……はい」
なんとか持ち堪えたな…
「着替えを用意しなさいお前達」
兄さんが執事達に命を下した
［了解致しました］
《了解致しました》
〈了解致しました〉
「さて、私は先に行くがお前達もきちんと来るんだぞ」
〈ご案内致します〉
「はい、分かりました兄さん」
【5分後には行く】
ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝ
［アヤト様は随分と雰囲気が変わられるのですね……(小声)］
《そうだね…(小声)》
《でも、お喋りしてないでお着替えのお手伝いするよ》
［そうでしたね］
【なぁベリー、そこのリボン取って】
《あっかしこまりました、ついでにお結び致しますね！》
【ありがとう、】
《はい！》
《本当にクーリー様の髪は綺麗な金髪で嫋やかですね、見惚れてしまいそうです。》
【御託は良い、さっさと結んで昼食に行くぞ】
《それは申し訳ございませんでした。早急に結んで差し上げますね。》
【そうしてくれると助かる】
「セル、襟元のリボン結んで」
［かしこまりました。お首元失礼致します。］
「ありがとう」
［では行きましょうか、お手をどうぞ］
「うん」
《クーリー様も、お手をどうぞ》
【あぁ】
ｷﾞｨｨｨｨｨ
「遅かったじゃないか、5分どころじゃ無かったぞ」
兄さんがそう苦言した
【遅れてすみません】
「(ﾍﾟｺﾘ…)」
「早く座りなさい」
「はい」
【はい】
〔お待たせ致しました御三方、！御夕食でございますっ！〕
マイクが美味しそうなご飯を運んできた
【あぁ…ありがとうマイク】
「うん、いい出来だ」
「いつも美味しそうだよねマイクのご飯」
〔ももも、もったいないお言葉です！〕
顔が赤くなってるけど、嬉しそうな顔をする。
「そう、」
『さて皆様、熱い内にお召し上がりください』
クルトが、言った
お言葉に甘えよう。
「あぁ…頂くよ」
「頂きます」
【………、】
結構な量を食べた時
「2人共、そして専属執事3人、私から話がある」
「ん？」
【どうした？】
「明日……これからの事も兼ねて、少々街に出かけようと思う。」
【？！】
「街…？！」
街だって…？！
僕と兄さんですら前襲われた際にしか行ったことが無い
母さんと父さんは結構お使いで行く事があったが僕はまだ一回しか無い
それも夜だったから…
「ほ、本当なの？兄さん」
「嘘を付く必要がどこにある？」
【お、俺行ったのマジでちょっとしかねーんだけど…】
「うるさい、少々静かにしたまえ……。」
「あっ…ごめんなさい」
「とにかく、明日は街に行く。リックとベリー、セルは服と杖の用意を頼む。」
［承知致しました］
《明日は寒いと思うのでコートを御準備します》
〈マフラーはいりますか？〉
「マフラーは全員よろしく」
〈はい、承知致しました〉
「話は終わりだ。各自明日の準備をしておくように」
「あ…はぃ…」
【…はい】
おまけ
［コートの種類どうします？！］
《これなんか可愛いんじゃない！》
〈いやこれだろう〉
〈それよりマフラーはどれにすべきだ…？〉
［どどど、どうしましょう…！］
《これかコレだね、！》
〈いやこれかこれだろう？！〉
［はーっ…はーっ…］
《や、やっと決まった…》
〈何時間かかった…？〉
［ざっと2時間ですね…］
《あーもう眠い！寝よう？！》
［そうですね…］
〈明日も控えているし寝るか…〉
［そうですね…］
〈もうラッセルなんて［そうですね…］しか言わなくなってしまったぞ〉
《早くセルちゃん寝かさないとね》
［おやすみなさい2人共…寝ますぅ…］
《お、おやすみ〜…セルちゃん》
〈また明日な、〉
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