冴side (※𝕏にて参考資料等が御座います)
あの日 、俺の想像を上回る
弟に出逢った瞬間から
全てが変わった
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フィールドを支配するサッカーから
弟へラストパスを出すサッカーへ
弟のゴールに惜しくも魅せられた俺は
その才能を見殺しにはできなかった
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__独りで出た世界で
自分には
ストライカーとしての素質が
足りないことを悟った
(何でそこでパスをださない…?)
染み付いたプレースタイルと思考
己よりも才能がある ストライカー共を前にして
貫ける意欲が俺にはない
『違う…俺も昔は独りで点を取ってた筈だ』
『いつからこうなった?』
『凛のゴールを見た時からか?』
『凛とサッカーするようになってから?』
(…いや、
間違ってねぇだろ)
凛の才能を育てたことに後悔はない
【世界一のストライカーになる】
一人で描いてきた夢は潰えるが
【二人て世界一になる】
という夢ならまだ叶う
(凛が世界一のストライカー
そんで俺が………)
(世界一のミッドフィールダーになってやる)
「そんなカッコ悪いコト言うために
帰って来たのかよ」
「俺が一緒に夢を見たのは」
_あぁ、そうだ
そうだった
”ストライカー以外は価値なし”
教えたのは俺だった
一人で描いた夢も
二人で描いた夢も
俺自身のせいで叶わない
「俺頑張ったんだよ…
兄ちゃんの代わりになれるように…
チームのために戦って…
日本一になったんだよ…?」
そうじゃない。
俺がお前にパスを出していたのは
そんな為じゃない
そんな人間に育って欲しかった
訳じゃない
あぁ
(間違えたのか、…俺は)
生まれる国も
糸師 凛の兄として生まれたことも
弟の才能に惚れたことも
弟にパスを出したことも
弟の育て方も
全部
全部
全部
何もかも
間
違
え
た
なぁ
聞いてくれ、凛
お前は今
俺を越えようとしてる
理由は?
𝘼.『兄貴を潰す。世界一になって見返す』
まぁオブラートに包むとな。
そんな事言ってっけど
俺の人生は
だいぶ前から
お前にぐちゃぐちゃにされてる
責任もって
俺を追いかけろ
俺の想像を超えて
俺を絶望させて
そして
二人で夢を見ることを
諦めよう
コメント
8件
凛ちゃん視点と冴ちゃん視点で見れて不思議な感じで凄い✨ そう思うくらい くれあふさんの作品凄いです! 今言うの、あれなんですけど、相互フォローなるんってどうやったらなれますか、?💦
やっぱりアイスの当たり棒っていう作品の凛ちゃんとの対比 みたい
最高だったよ~!!! めちゃめちゃ好きです… こういうストーリーほんと好き! 小説とかで売ってたら買いたくなる👍🏻 オブラートに包んでも物騒w 次のこういう系楽しみにしてる👊🏻 これからも頑張ってねー!!