こんな夢を見た。
自分は10代の子供のようで、その子の見てる視界を映像として見ている。10代の子は家で誰かを待っているようでこたつの中でみかんを手に持ち下には既に食べた後のみかんの皮が3個、右からさす光は夕暮れ時で赤い。左手側に紙1つがある。
「私が帰るまで開けないでください」
どんどん
「開けて開けて開けて」
手紙の私だろうか?10代の自分はすぐ立ち上がりドアに向かっている。しかし右の夕暮れの赤い光はさらに強くなる。いや強くなりすぎではないか、自分も10代の子もそう気づいたとき私?が変わり始めた。
「開けて開けてあぁあぁーててえええ」
ゴンゴンゴン ゴンゴンゴン
部屋から出て1本廊下の先にあるドア、今でも壊れそうな勢いで、強くドアが叩かれ続ける。10代の子は恐怖で動けないようだった。すると赤い光が四方八方から振り込まれていることに気づく、すべての方向から不気味な気配を感じる。
トイレの窓、お風呂の窓、2階、1階それぞれの窓からあの声が聞こえてきた。
「開けて開けてあぁあぁーててえええ」
自分はへたり込み、涙を流していた。さすが10歳の子供だ。早く夢は覚めないだろうか
すると赤い光は戻り、声も叩く音も聞こえなくなった。普段聞こえていた車の音や外の家の声がかすかに聞こえてきたときに、さっきまでいた場所が異質だったことにさらに気づかされる。10代の子も安心したようで立ち上がりほっと息を吐いた
「開けてくれてありがとう」
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