柊がガチャリと屋上のドアを開ける
柊「梅宮!」
氷谷「梅ちゃ〜ん!!」
梅宮「お〜、氷谷、柊!見てくれよ!ナスもピーマンもめっちゃ元気!夏はみんなでバーベキューだな!」
梅宮が植物の苗を持ちながら振り返り、ニカっと笑う
氷谷「種からとか言い始めた時はどうなるかと思ってたけど、案外上手くいってるね〜!」
梅宮「そうなんだよ〜! 〜」
桜「あれが…梅宮」
杉下「“あの人”が!!梅宮“さん”だ!!!」
杉下が桜の胸ぐらを掴む
梅宮「あれー どうしたみんな揃って」
梅宮「こっちがトマト こっちがピーマン んでナス、キュウリ、オクラ… みんな個性があってかわいいだろ」
杉下が梅宮の言葉にコクコクと頷く
桜「全部同じ草じゃねーか」
梅宮「えー よく見ろ 全然違うだろー」
そんなやりとりを尻目に柊はブツブツと愚痴をこぼしている
柊「ほんとこいつもー 人の話聞かねえし…」
氷谷「柊 頑張ってるねぇ、」
楡井「はは、ほんとにですね…」
そんな会話をしていると、突然柊のスマホがビービーと鳴る
柊「梶か… どした…」
??『しし…とうれん…』
柊「おい、梶! 梶!?どした!?」
梅宮「なんだどうした…」
兎耳山「 たのもー!! 」
氷谷「うわ、うるさいのが来たよ、」
兎耳山「我は獅子頭連 頭取 兎耳山 丁子!」
兎耳山「うーめーちゃーん いざじんじょーに 勝負!勝負!!勝負!!!」
楡井「とっ 頭取!? なんで頭取がここに!?」
氷谷がチッ、と舌打ちをして、屋上から飛び降りる
楡井「うぇぇ!? 氷谷さん!?!?」
梅宮たちも屋上から降りてきて
梅宮「よぉ兎耳山ぁ いいもん持ってんな それぁ風鈴のだ」
兎耳山「うん!知ってる!! おこった?おこった?」
梅宮「…嬉しそうだな」
兎耳山「よーし梅ちゃん タイマン!タイマン!」
氷谷「ボクあいつ苦手」(こそ)
楡井「氷谷さん!そゆこと目の前で言わないでください!」
氷谷「で? ボクはあいつとやればいいんでしょ」
氷谷が相手の方を指差す
生徒「指差してんじゃねぇ!潰すぞ!!」
氷谷「はぁ〜…ボクも強い奴とやりたかったぁ〜」
柊「お前なぁ…」
蘇芳「はは、氷谷君ってほんと面白いね」
梅宮「そんじゃまぁ いきますか!」
タイマンまで 残り18時間 喫茶ポトスにて
楡井「あ〜〜 やばいやばいやばい 絶対やばい これ絶対やばい」
桜「さっきからうるせーぞ」
氷谷「落ち着いて、にれくん」
楡井「落ち着いてられないですよ! もう約束まで18時間切ってるんですよ!」
その時、ドアが勢いよく開いて、梅宮たちが入ってくる
梅宮「 こっとっはー! 今日の髪型もかわいい!似合ってる!!」
ことは「そう」
桜「なんだ… ありゃあ…」
蘇芳「見ての通り…〜」
氷谷「柊!!柊の隣はボク!ちょ、そこに座って!」
柊「騒がしいぞ、氷谷…」
氷谷が柊に駆け寄って、カウンターで横並びに座る
氷谷「ふふ〜ん、明日は柊のかっこいいとこが見れる〜」
上機嫌なのか、少し鼻歌まじりに話す
柊「そんな楽しいもんでもないがなぁ…」
氷谷「え〜? ボクは柊の戦うとこ楽しみだけど? ま、いつももかっこいいけど!」
氷谷は頬杖をつきながらにこにこと話す
梅宮「おーし 明日は遅れんなよー! ことはーまた来るからな!」
笹城「あ、あの!みなさん!! 明日はどうか…よろしくお願いします!」
梅宮「おう!」
柊「心配すんな 大丈夫だ」
杉下は無言でコクッと頷く
蘇芳「頑張るよ」
氷谷「ボクも頑張る〜!」
桜「べっ別に お前のために喧嘩するんじゃ…」
ことは「ばかね ここは“任せとけ”でいいのよ」
桜「ま… 任せとけ…」
ことは「よし!」
楡井「桜さん 顔真っ赤っすね!」
氷谷「ほんとだ!茹でダコみた〜い!!」
桜「う…っ うっせぇ!」
次の日 正午頃
兎耳山「さあさあ こっちだよ!」
十亀「ちょーじ 走らなくていいからぁ」
桜「飲み屋だらけだな…」
楡井「獅子頭連のシマは、飲み屋が多くて〜」
氷谷「ほぇ〜… なるほどねぇ…」
桜「つーか、なんでお前いんの?」
楡井「え!? な…なんでってオレもあの場にいた関係者ですから…! それに…オレもボウフウウリンの一員です 勉強させてください」
桜「ふんっ かっ勝手にしろ」
蘇芳「桜君はすぐ赤くなるねー」
桜「う…うっせー!!」
柊「 お前がうるせー 」
氷谷「柊、肩に力入りすぎじゃない? ほら、リラックスリラックス!」
氷谷が柊の背中をさする
兎耳山「おーい はやくはやくー こっちだよー」
十亀「あらためて ようこそ、獅子頭連の根城へ」
寂れた映画館のような建物の前に立ち、獅子頭連とのタイマン勝負が今、幕を開けようとしている…
主)どうでしたでしょうか!
39いいね嬉しいです!!ところで、単行本、8巻まで買いました!
桐生くんとかとの絡みもそのうち書きたいです!!
それでは、また次のお話で!
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