愛してください。

「 愛してください 」

・桃赤

・桃視点

・キャラ崩壊注意

・本日ちょっと桃裙お口が悪いです 笑

｡.ꕤ………………………………………..ꕤ.｡

）今日の予定は〜〜、

先生がなんか言ってる。

けど、

朝のHRは毎日ちゃんと聞いているはずなのに、全く頭に入らない。

＿＿＿＿視線が、りうらに向いてしまうから。

桃 「 ………… 」

机に頬杖をつきながら、遠目で彼を見つめる。

顔、整ってんな……。

モテて当たり前、って感じの顔してる。

……にしても、

あの日から、あいつの笑顔が頭から離れない…………／／／／

正直今まで、りうらとは敢えて壁を作ってきた。

“ イケメン ”

“ 勉強できる ”

“ 運動神経抜群 ”

“ 何でもできる ”

こんな肩書きを背負っている人とは関わりたくない、って。

“ 完璧 ” と言われている人とは関わりたくないって思ったから。

完璧な人は嫌いだ。

こう思うのは、多分 自分が “ 完璧 ” って言われるから。

“ 完璧 ” っていう肩書きを背負ってる人はモテる、

そんな筋書きなんか要らなかった。

俺は、 “ 完璧じゃない俺 ” に気づいてくれる人と。

“ 完璧じゃなくても愛してくれる人 ” とだけ一緒に居られれば それでいい。

けどりうらは対称的で、いつも作り笑顔をして

女と、友達と関わっていた。

そんなことやってて、楽しい…？

俺は高校生になってから 

女子の愛を求める言葉は全て無視してきた。

完璧、って声もすべて否定してきた。

我ながら冷たい人間だと思う。

比べて

りうらは女子の告白をちゃんと聞いていた。

返事をなんて返してたのかは知らないけど。

完璧って声にも、作り笑いしながら耳を傾けていた。

あんな顔、見たくない。

“ 作り笑顔 ” という仮面をつけるりうら。

そんな顔が、心底嫌いだった。

嫌い、というよりウザかった。

まるで昔の自分みたいで。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

けどまぁ、あの時のりうらを見たら意識はするよね。

多分りうらも俺と同じだ。

完璧 って言われてるけど、

ほんとは作り笑いだらけの汚い奴で、

中身はただ “ 普通 ” の人間なんだから。

普通の人、だけど。

ただ少し、

自分の中でのりうらが

“ 特別 ”

に変わってきているかもしれない、

ってことだけは どうしても否めない。