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猫の日!!!!!
にゃんにゃんにゃん!!!
キャラ崩壊です。
付き合ってます。
ほのぼのだしイチャついてます。
一応学パロ。
俺は今、なぜかセミと猫カフェに居る。
動物は好きでも嫌いでもないため少し離れたとこでドリンクを飲む。 目線の先では猫と戯れてるセミ。
事の発端は今日の朝、セミからの電話があった。
「…んだよ、朝から…… 」
「ナムギュ、今日暇?」
「あ?……暇だけど。」
「猫カフェ行こう。昼集合ね。」
俺が返事をする前に電話を切られる。は?なんだよ急に。
俺が行かなかったらどうするんだよ。行くけど。
セミからの誘いはなんだかんだで珍しい。ていうか、休みの日に出かけること自体が珍しい。にしても当日の朝に誘うことないだろ。
急いで準備をする。デート…て事になるからそれなりにオシャレはしていきたい。でも猫カフェならカーディガンはなしだな。
そんなこんなで着替えて、準備をして間に合うように家を出た。
戯れてるセミを見ながら甘ったるい炭酸を飲んでると、セミがこちらに近付いてきた。
「ナムギュ」
「なんだよ」
「見て、猫。」
今日こいつどうした???少しだけドヤってして猫を差し出してくる。猫は挨拶するかのようににゃー、と鳴く。
「……おう?」
「ほら。かわいいよ、猫。もふもふ。」
持ってた猫を俺の傍において、セミはまた離れたとこに猫と戯れに言った。
…は???
ただただ困惑。もしかして俺が離れたところに居るから気をつかった??あいつが???
普段と違いすぎてめちゃくちゃ困惑する。
とりあえず猫カフェに来といてただドリンク飲むだけなのは勿体ない気もするのでセミが置いてった猫を撫でてみる。
「にゃぁ〜」
気持ちよさそうに擦り寄ってくる猫。
凛々しいけど大きな目に、黒いサラサラな毛並み。心做しかセミに見えてきた。
ついつい頬が緩んでしまう。
カシャッ
「…は?」
聞こえるはずのない音が聞こえそちらを向くと、セミがスマホをこちらに構えてニヤニヤしていた。
「おま、何勝手に撮ってんだよ」
「wwwナムギュかわいかったからww」
ムカつく。 負けた気分になる。
そんな俺のことはお構い無しにセミはまた近くの猫と戯れ始める。
なんか、ここに来てからのセミおかしくねぇ?いつにも増してマイペース極めすぎだろ。猫かよ。
「ね、ナムギュ。」
「今度はなんだよ」
「猫とチェキ撮れるらしい」
………そう言ってきたセミの顔は、初めて見たと言ってもいいぐらいには目を輝かせてたし、撮る事が当然かのような口ぶりだった。
「…お前1人で撮れよ。」
「やだ。2人で来たんだから2人で撮ろうよ」
…こいつ。今までそんな事言ったことないだろ。てか2人で写真撮ったことすらねぇよ。
セミは俺が頷くまで動かない気らしい。お前、猫カフェ来たらこんなんになんの?いつもこんぐらい素直でいろよ。
あー、でも普段ツンケンしててたまにこうやって素直になるとこが猫っぽいか。
「…はぁ。1枚だけだからな。」
「よっしゃ。」
小さくガッツポーズをした後、店員さんに声をかけるセミ。
はぁぁぁ。心の中でため息をしておく。いや、でも一応これはデートなわけだし、こうやって思い出に残すっていうのもいいか。
店員に連れられ、フォトブース的なところに行く。セミは店員となにやら話しているがこっちまで聞こえてこない。ただその顔が楽しそうなので嫌な予感がする。
「はい、ではお2人ともここに立ってください〜。ポーズはどうされますか?」
「んー…。ナムギュどうする?」
「…なんでもいい」
「ふーん」
猫を抱きかかえてカメラを見る。ポーズって言われてもそんなすぐ出て来ないし正直どうでもいい。
店員が3カウントをしてシャッターが降りる直前、セミが俺の頬を人差し指でつつく。
カシャッ
「っおい!!」
「あっはwwwナムギュ、かわいwwww」
撮られた写真を見ると満面の笑みのセミと、セミに抱えられてご満悦な猫。そしてびっくりしてる表情の俺と、急に動いた俺にびっくりしたのかこれまたびっくりした顔をしてる猫が映っていた。
ふざけんなまじで。
「もう1枚撮れますがどうされますか? 」
「あー、これはこのままで、もう1枚別の写真撮れますか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
「じゃああれ付けてもいいですか? 」
「はい!お持ちしますね〜」
なんなんだ今日は。散々すぎる。セミにあそばれてる。文句を言いたいがセミが楽しそうなのを見るとなにも言えねぇ。くっそ。
「お待たせいたしました〜!」
「……は?」
1度退席した 店員が持ってきたのは、黒の猫耳カチューシャ。
おいおいまてまてまてまて。これ付けるのか?まじ???
「…おい、セミ」
「ん?」
まるでこれを付けるのが当たり前かのような表情をしやがって。ふざけるな。絶対やだ。
「俺は付けねぇ」
「なんで。付けてよ。」
「お前だけでいいだろ」
「ナムギュ絶対似合うよ。」
「そういう問題じゃないし嬉しくねぇよ」
「…あたしは2人がいい。」
ぐっ……。ずるい。そんな目で見るな。
こいつと付き合い始めてから俺はこいつに折れる回数が増えたような気がする。なんか悔しい。
こいつもこいつで俺が折れるのを知ってて甘えるような表情をするようになってきてるからタチが悪い。
「…わぁったよ。」
「やった。」
俺もセミも猫耳をつけて猫と写真を撮る。
なんでセミは猫耳を付けることに抵抗がないんだ。普段なら絶対嫌がりそうなのに。
でも、猫耳をつけたセミは…なんというか……かわいかった。こんなとこじゃないと見れないと思うと写真を撮って良かったと思う。
「わぁ、お2人共かわいいです!どうしますか?2枚とも現像しますか?」
「んー…2枚ともお願いします」
「かしこまりました。出来上がり次第持っていきますので猫ちゃんたちと遊んであげて下さい!」
2人で猫と戯れながら写真が出来上がるのを待つ。
その間セミは相変わらずの上機嫌。
「お前、今日なんでそんな機嫌いいんだよ」
「ん?…あー……。」
言うのを渋るセミ。
猫を撫でながらあー、とか、うー、とか唸った後、何故か顔を赤らめて俺を見る。
「だって、ナムギュとデートだから…。それに猫も好きだし…。」
言い終わってさらに恥ずかしくなったのか猫に顔をうずくめる。
なんだこのかわいい生き物。潰したい。なんてキュートアグレッションに駆られる。
こいつ、素直になったらこんなになんの?
普段があんなだから余計にギャップでやられる。
「……なに、黙んないでよ。」
「…いや、なんか、…お前かわいいとこあんだな。」
「っはぁ?!」
かわいいかよ。もっと、いじめたくなるが辞めておく。
店員から現像した写真を受け取り、そのまま会計をして店を出る。
セミはさっきまでの上機嫌はどこへ行ったのか、ムスッとした顔をしている。顔は若干赤いままだからただ照れてるだけだろ。
「お前、今日この後予定あんの?」
「…は?いや、ないけど…。」
「じゃあさ、俺ん家来ねぇ?」
「な、なんで」
「猫と遊んでたら俺の猫を可愛がりたくなったから。」
「っ!!!ば、ばかじゃん!!」
そんな顔真っ赤で睨まれても怖くねぇってw
セミのかわりに上機嫌になった俺は、セミの手を取り俺の家へ向かう。
嫌なら振り払えばいいのにそれをしないってことは…、ふはっw
やっぱこいつ素直なのもかわいいけど、素直じゃない方がセミらしいしかわいいわw