日向
「凛…っ…どこや!?」
どこやねん…っ
出てきてくれよ…
日向
「凛…っ!」
女子更衣室も探した…
けど、いなかった…
どこ…?
教室…?一理あるけど…
そうと決まれば…
行くしかない…!
________
凛
「クシュンッ」
凛
「寒い…」
誰か…っ
誰でもいいから…
助けて…
…この声も、届かないや…
結局、私は…
凛
「こうなる運命か…」
ははっ…w
せめて最後は
皆に、会いたかったなぁ…
________
日向
「先生!」
先生
「?若葉じゃないか…」
先生
「どうかしたか?」
日向
「2年1組の鍵はどこや!?」
先生
「鍵って…」
先生
「確か…モブと風鈴が持ってると思うが…?」
先生
「忘れ物か?」
日向
「ッ…クソが…」
多分…鍵を隠されとる…
クソッタレが…ッ
日向
「どこ…?」
先生
「?なにか…探しものか…?」
先生
「あるなら…マスターキー貸すが…」
日向
「!早く貸して!」
先生
「っえ?あぁ…おう…」
日向
「あざます!!!」
先生
「ちょ!廊下は走るな!」
先生
「…一体どうしたんだ?」
日向
「2年1組…っ」
日向
「2年1組…っ!」
日向
「あった!」
日向
「凛!返事して!」
日向
「凛!!!」
シーン…
日向
「凛…?」
日向
「急がな…っ」
ガッ
日向
「ッ…固すぎやろ!?ここの鍵!!!」
日向
「いつも開けてる人ご苦労様やなぁ!!!」
Nakamu
「なになに!?何事…?」
日向
「あぁ!ねーけーめさんですかぁ!」
Nakamu
「大声で言わないで…!」
日向
「鍵開けれますか…!?」
Nakamu
「えぇ!?」
Nakamu
「ふんっ!」
ガッ…
Nakamu
「クソかてぇな!?」
日向
「早くしないと…っ!」
日向
「なんか硬いものありますか!?」
Nakamu
「硬いもの!?」
Nakamu
「えーっと…硬いもの…」
Nakamu
「水筒とか…?」
日向
「貸して!」
Nakamu
「えっ?うん…」
日向
「さっさと開けや…」
日向
「このボロ扉ぁぁぁ!!!」
ガッシャーンッ
Nakamu
「えぇぇぇ?!」
日向
「凛!」
日向
「!いた…!」
日向
「凛!しっかりしろ!」
日向
「凛!起きろ!」
Nakamu
「凛ちゃん…?」
Nakamu
「どういうこと…?思考が追いつかない…」
日向
「説明は後や!」
日向
「凛!凛…っ!」
凛
「スゥ…スゥ…」
日向
「よかった…息はしてる…」
日向
「低体温症は免れたっぽいな…」
日向
「俺の荷物持っといて!!!」
Nakamu
「えぇ?!うん…」
日向
「失礼すんぞ…凛…」
ひょい
日向
「絵里菜に電話繋げれますか!?」
Nakamu
「っえ?うん…繋げれるけど…」
日向
「繋げて!」
Nakamu
「わかった…!」
プルルル
プルr…ガチャ
絵里菜
『兄さん?どうしたんですか?』
Nakamu
「それが…日向ちゃんg…」
日向
「絵里菜!!!凛見つけたよ!!!」
絵里菜
『ホント!?』
日向
「せやけど、体の調子が」
日向
「明らかに悪く見える」
日向
「今から保健室行くから」
日向
「一旦、家から温かいものとか持ってきて!」
日向
「早く!」
絵里菜
『わかった!皆にも言う!』
日向
「んじゃ、また後ほど!!」
絵里菜
『了解!!!』
プツンッ
日向
「なかむ…さんやっけ?」
日向
「保健室どこですか!?」
Nakamu
「あ、案内する!」
日向
「あざます!!!」
________
ガラッ
絵里菜
「日向!凛!」
紗弥
「持ってきた…温かいもの…」
来夢
「大丈夫なの…?」
日向
「皆…」
日向
「凛はなんとか大丈夫…」
日向
「保健室のベッドで寝てる…」
Nakamu
「ねぇ…どういう事…?」
Nakamu
「詳しく…教えて…?」
日向
「…せやったな」
日向
「説明は後やって言ってたからな…」
日向
「単刀直入に言うと…」
日向
「凛は…虐められてる…」
Nakamu
「…え?」
日向
「戻ってくるのが遅くて…」
日向
「皆で心配してた…」
日向
「前から…怪しかったんだけど…」
日向
「確か、タオル貸したって言ってましたね」
Nakamu
「うん…そうだけど…」
日向
「びしょ濡れなのも」
日向
「いじめが原因なんです…」
Nakamu
「え…」
絵里菜
「凛の様子見てくる…」
紗弥
「私も…」
来夢
「これ…日向も飲みな」
日向
「さんきゅ…」
日向
「はぁ…」
日向
「それで…私が探すから」
日向
「皆に待っといてって言って…」
日向
「今がこの有様…」
日向
「というわけです…」
Nakamu
「…そんな」
ガラッ!
赤髪のとも
「凛!」
日向
「ともさん…」
Nakamu
「えっ!?ともさん!?」
赤髪のとも
「あぁ…Nakamu…」
赤髪のとも
「凛は…?どこ…?」
日向
「奥のベッドです…」
日向
「特に大きな怪我はしてないみたいです…」
赤髪のとも
「凛…っ!」
タッタッタ…
日向
「…私達も行きますか」
Nakamu
「うん…」
________
保健室の先生
「あ…皆さん…」
絵里菜
「日向…兄さん…」
保健室の先生
「えっと…風鈴さんのお兄様ですか?」
赤髪のとも
「あぁ…はい…」
保健室の先生
「風鈴さんは…」
保健室の先生
「前から…いじめを受けていたらしくて…」
赤髪のとも
「…は?」
紗弥
「此奴…我慢しやがって…」
来夢
「凛は…大丈夫なんだよね…?」
保健室の先生
「おそらく…大丈夫かと…」
凛
「んッ…」
皆「!」
凛
「ここ…は…」
赤髪のとも
「凛!」
凛
「にい…さ、ん…?」
赤髪のとも
「バカ!無茶しやがって…」
凛
「皆…ど、うして…」
絵里菜
「凛がいつまで経っても」
絵里菜
「門に来ないから」
絵里菜
「皆、心配したんだよ…?」
日向
「凛…」
凛
「ひな、た…」
日向
「…」
ペチンッ
凛
「いっ…」
日向
「…なんで、そこまで溜めるの?」
凛
「日向…?」
日向
「私らのこと…信用できないの…?」
凛
「そういうわけじゃッ!」
凛
「違う…信用してるからこそ…」
凛
「迷惑…かけたくない…っ」
日向
「溜められる方が、迷惑」
凛
「え…」
日向
「早く助けたいのに、助けれなくなる」
日向
「虐められてるなら言って」
日向
「助けてほしいなら、言って」
日向
「幼馴染でしょ…?」
日向
「バカ野郎…」
凛
「…日向」
日向
「よかった…生きてて…」
日向
「1人に…しないでよ…」
凛
「…ごめん、なさッ…(泣)」
凛
「そんなつもりじゃなか、たのに…」
日向
「謝らないで…」
日向
「ごめんじゃない…」
日向
「そんな時は、ありがとう。でしょ…?w」
凛
「!」
凛
「ありがとう…!(泣)」
日向
「ほら…w泣いてたらさ…w」
日向
「可愛い顔が台無しだよ…?」
凛
「可愛くっ…ないっ…(泣)」
日向
「ほれほれ〜」
凛
「っははw」
赤髪のとも
「帰ったら説教だからな?」
凛
「はい…」
赤髪のとも
「…お前が無事で良かったよ」
来夢
「…よかったね。」
絵里菜
「一旦、解決かな…?」
紗弥
「え…?」
絵里菜
「だって、いじめの主犯は結局」
絵里菜
「モブちゃんだったけど」
来夢
「あのクソ野郎か…」
絵里菜
「お口チャックね〜…」
赤髪のとも
「ちょっと56してぇなぁ〜…」
絵里菜
「黒髪のちくが出てますよぉ〜…」
Nakamu
「どうするかだよね…」
保健室の先生
「…モブさんね」
保健室の先生
「確かに…どうすれば…」
日向
「正直…もう凛には…」
日向
「辛い思いをさせたくない…」
凛
「…あのさ」
皆「…?」
凛
「こういうのは…どう…?」