芥「……おい…。」
敦「…え?何…??」
芥「……先程から無理に笑っているが…、僕の所為だろう…?」
敦「……え…?」
芥「……僕も…、その…、すまなかった…。…貴様の気持ちも考えずに…__、その…。」
敦 (…此奴、謝ろうとしてくれてる…??……何で?僕が悪いのに……。)
敦「…な、んで__。」
芥「…?」
敦「…何でお前が謝るんだよ…!悪いのは僕なのに…!!!」
〔…グッ〕
芥「…き、さま…!あまり動くな…!!!」
敦「…あっ、ごめ…__。」
敦 (…顔、近い…。……何で余計な事ばっかりしちゃうんだろう…、僕…。)
…何時もそうだ。…他人に迷惑をかけてばかりで、…僕は大した恩返しも出来ない…。貰ってばかりの人生で…__。…僕が誰かの一部になったり、誰かの生きる意味になるなんてそんなの、また夢みたいな話で_、誰かの為に何かを出来る人間でも、大きな存在でもなくて…__。…親にも捨てられて…。…本当に僕って、何の為に居るんだろう…?
…誰かに迷惑をかける為…?
違う…。
僕は…__
_誰かの一部になりたかった。
芥川の一部に…__。
でも、芥川の心を動かすのは僕じゃない…。…きっと、太宰さんなんだ…。
早く此処から出たい…。
僕、何してるんだろう…。
敦「……。」
芥「…ッ…。」
芥「…人虎……。」
敦「…?」
芥「…チュ」
敦「…ん…!?///」
芥「……何をそんなに落ち込んでいるのか知らぬが…、僕は口で言うより貴様の事が嫌いでは無い…。…好き?…なのかよく分からぬが…、少なくとも、嫌いでは無い……。…貴様はどうだ?」
敦「…き、らいじゃ…ない…よ。//…あ、の…。…接吻…の意味って…、そのまま…受け取って良いの…?///」
芥「…嗚呼。…貴様が好きだ。人虎…。//」
敦「…!!」
ずっと、誰かの一部になれたらと思っていた。…_でも漸く、その願いが叶った。…ずっと、芥川の普段は見られない表情が向く対象が僕ならと願っていた…。…でも、僕は芥川のその対象になる事が出来た…。
嬉しくて仕方がない…。
心臓が張り裂けそうだ…。
芥川の生きる理由になれて良かった…。僕は今まで生きてきた中で、一番幸せな瞬間だなと感じる事が出来た。
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