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※自分が九州育ちのため関西弁と九州弁が混ざっているかもしれません。エセ関西弁注意です
※誤字、脱字あるかも💧
※主の妄想です。他所に持ち出さないでください
・lrfw
・fwの片想い
side-fw
夏が嫌いだ。理由なら単純で。嫌なことが起こるときは、決まって夏だったから。
高三の夏。
親が離婚したことにより、引っ越しと受験が重なった。当然苗字も変わって、学校では揶揄われる始末。当時付き合っていた後輩にも見限られたりと、それはもう精神的に滅入っていた。
二十歳の夏。
ホスト業に就いたばかりで、まだまだ駆け出しだった頃、姫からの恨みを買い、浅かったものの初めて腹部に傷を負った。
_年前の夏。一年ぶりの新人、五人組がデビューした。一目惚れだった。少女漫画なら何か始まるのではと期待をするところ、けど相手が男となれば何も始まったりはしない。それどころか、スタートラインにすら立てないのだ。
その日からずっと限りなくゼロに近い恋心を拗らせていた。
「_っち!不破っち?…おーい!…湊!」
「っ!?…あぇ?」
「疲れてんの?なんっかいも呼んだよ?」
「んんー…」
「え、それはどういう反応?マジで一回まとまった休みとった方がいいんじゃない?俺いま結構な声量出してたよ?」
「……俺のこと湊って呼んだ?」
「無視マ?……呼んだけど、え、なに?」
「や、なんか久々に呼ばれたなーって」
「そうだっけ?え、それだけ?」
「……ロレの湊呼び、結構気に入っとったんやなぁ…って、最近思って」
「えぇ?淋しくなった的な?女々しっ!笑」
猛暑日が続くせいでボーッとしていたせいか、はたまたこの暑さに充てられて嫌なことを思い出していたせいか、普段なら言わないようなことを零してしまう。そして、ローレンの何気ない言葉に勝手に傷つく。
俺、痛すぎやろ。男に呼び方についてこんな言われたら、普通に面倒くさいとかキモいとか思うのはおかしくないと思うし。それはちゃんとわかってるんだけど、それでも、割り切っていても、やっぱりきついものはきつい。
今日は元々2時だとかのライブに向けての練習日だったのだが、イブとひばが急遽来れなくなり、じゃあ今日は無しに、という流れになったのだが、俺がローレンに会いたいがために適当な理由をつけてそのまま練習することにしてもらったのだ。
俺からそのまま二人で練習しようと言ったのに、こんな気持ちの入ってない練習に付き合わせてしまって申し訳なかった。
「……マジ疲れた顔してんね。俺の話にツッコむ気力もないか」
「んや、大丈夫!コード頭に叩き込んどった!」
「……そ。今回のセトリむずいのばっかだもんね」
「そぉなんよ〜!イブちゃん、ここできるかなぁ」
ローレンが誤魔化されてくれてよかった、とホッとして、何事もなかったようにギターを持ち直す。それ以降、何となくその日はローレンの顔が見られなかった。
帰り際にローレンが、普段と様子の違う俺を気にかけてラーメンでも食ってから帰るかと誘ってくれたが、今は居心地の悪さに耐えられず、一刻も早く一人になりたかった。
「んーや、今日は帰ろかな」
「珍しくノリ悪いね〜、湊さん」
「……それわざと?嫌な奴やなぁ」
「だって不破っち、今日ずっと何か考えてるみたいだからさ」
「俺も必死なんよ!今回のセトリ難すぎぃ」
「あのさ不破っち、今日に限らずさ、最近俺のこと悩ましげに見てるよね?勘違いじゃないと思うんだけど、違う?」
「‥…いつから気づいとった?」
「えぇ?そんな覚えてないけど…ま、気づかないほうがやばいか。てかあっさり認めるんだ?笑」
「んー、だってもう誤魔化されてくれなそうだから。逆に今まで気づいてないふりしてくれて、ありがとうって感じ!笑」
ほら、まただ。俺の作り笑いをいつもこいつはこういう顔で見てくる。すべてわかってるよ、と。そんな顔で。それなのにしっかり誤魔化されてくれるのだ。
「何のことよ」
「なぁロレ、正直さ、迷惑?俺の気持ち」
「傷つくよ、不破っち」
「大丈夫やから、教えて」
「んー、そうねぇ…」
ローレンは言葉を探すように、いや、とっくに見つかってる言葉をできるだけ優しいものにしようと探し直してくれていた。
「困る、が答えかな。俺は不破っちと同じにはなれないと思うし、これまでも不破っちと同じものを抱いたことはないかな」
「そぉ…よな…大丈夫、わかってた」
「うん」
あーぁ。どうしようか。自分から仕掛けたくせに。ローレンの優しさを無下にして、無理やり向き合わせたくせに。こんな、告白すらしないで。好きとも、そうじゃないとも、言葉にしないで。呆気ないな、もう終わった。終わらせた。終わらせてくれた、ローレンが。
「ローレン、ありがと」
心配そうに、気まずそうに、俺と足元を交互に見ていたローレンが、俺の言葉が予想外だったようで少し驚いたように小さく息を漏らす。
「またな」
「え、ちょっと、不破っち!」
気づいてた。俺の気持ちに気づいたローレンが、距離置くためにあえて不破っちと呼び始めたこと。
俺に、距離を置いていることをわざと気づかせるように振る舞っていたことも。
俺のプライドのために遠回しに振ってくれてたんよな、ずっと。それなのに、ごめんね。
大丈夫。次会うときはちゃんとやるから、俺。ちゃんと、先輩やるから。ちゃんと、ちゃんと…友達演るから。
今年の夏。
好きな人に彼女ができた。知らなかった。教えてくれなかった。
いや、そりゃそうか。おめでとう、ロレ。
汗やべぇ。だから夏って嫌いなんだよ。
書きたいところだけを書きました🙂↕️
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