とある夏の物語

友達からそれどうした！？とか何回も聞かれた。

そのたびに説明するのがとにかく大変だった。

親友は爆笑してたけど。

[それほんまかいな！いやー、七菜斗はほんま面白いなあ！]

[他人事だと思いやがって‥！フライパン投げられた気持ち考えろー！]

[どんな気持ちか想像もつかんよーw]

この傷いつになったらふさぐんだよ。

いつも思うのはアニメキャラが怪我して、絆創膏とか張ってるのに数分したらその絆創膏消えてるんだよな。傷あと一つも残ってないし！

現実そんなバカみたいな事起こりません！

[なあ、七菜斗の双子の妹ちゃんは元気か？]

[ああ、いつも我が儘でがさつで女子にみえない妹は元気さ。ピンピンだよ☆]

[俺に紹介してくれへん？]

[お前がいつか兄になると思うと普通に嫌だからお断りする]

兄弟が結婚したらその結婚した相手とまた兄弟になるからな。

[次の授業国語やで。もう疲れたってー]

春人は机に突っ伏している。

[勉強って、なんであんだろな]

ふと、呟いてみる。

哲学とかは苦手なほうなんだが。

[ほんまそれなぁ！]

だが、俺は勉強は嫌いだが、学校は好きだ。

誰かとこうやって何気ない思い出を作れるから。