ある日部屋の窓を開けて昼寝をしようとした時外からうちの近くの公園で遊んでる小学生の女の子二人がこんなこと話してた
「○○ちゃん知ってるー?○○県にある白い公衆電話に死んだ人の電話番号入れて電話かけるとね繋がらないはずなのに声が聞こえてくるんだって!」
「えぇ?でも死んだのにどこから話してるの?」
「わかんない…でもきっとお空から電話でお話してるんだよ!」
馬鹿らしい…そんなことあったらとっくに行ってるつーの。今の小学生ってなんでも信じるわけ?そんなの信じてたら詐欺に会うだろ…でも…少し気になるかも
💜「まいたけ…」
部屋の机に飾ってある写真。大雨の日突然家に帰ってないって連絡が向こうの親からあった僕の家族もまいたけの家族も総出で探した警察の力も借りた。でも見つかった時にはもう…
💜「僕があの時送ってあげれたらよかったのに…」
写真の中で微笑むまいたけいなくなってからもう2年は経つ 会いたい…まいたけともう一度あのころと同じような馬鹿な話したり笑いあったりしたい
💜「行くだけ行ってみるか。」
次の日
💜「兄ちゃん僕○○県まで行ってくる。ついでに一泊してくから」
🧡「え?何しに?」
💜「んー…ちょっと一人旅的な?w」
🧡「なんだよそれwまぁいいわ気をつけろよ」
💜「うん。」
兄貴に報告だけして家を出た。金ならあるバイトしててよかった…昨日新幹線の予約もしたしこういう一人旅初めてかも…しかも小学生の噂に踊らされてなんか少し恥ずかしいような気もする
新幹線で2時間半。噂の電話ボックスのある県についた。特徴は白のボックスの中に黒電話が置いてあるらしい。電話線は繋がっていない
💜「…いくか。」
まいたけと話せるなんて信じてない。話せなくてもいいただ思いを伝えるだけ伝えて帰ろう
💜「ついた…もう少しで迷うところだった」
色んな人の情報を聞きやっとこれた。見た目はかなりボロボロ。大きい地震が来た時にやられたらしい。電話ボックスの中に入るとメッセージが書いてある
【あなたは誰と話しますか?風の電話は心でします】
心で…まぁそうだよな。そういや電話線繋がってねぇんだ。そうだな何を伝えよう…
プツッ
❤️「もしもし、?」
え、繋がった…嘘だ…電話線なんて繋がってないのに…なんで
💜「まいたけ?!」
❤️「ゆぺ…?ゆぺ!」
💜「僕だよ!まいたけ…ずっと話したかった…」
❤️「俺も。ゆぺと話したかった…久々に聞いたやゆぺの声 やっぱイケボやなw」
💜「お前は変わってないw変わってなくて安心した」
❤️「それ褒めてんの?w」
💜「褒めてるわwあ、そうだお前に謝りたいことあってさ」
❤️「うん。」
💜「あの大雨の日僕先帰っちゃってさ…ごめん。先帰ってなかったらお前今頃……」
❤️「大丈夫謝んなよw」
💜「でも…」
❤️「ゆぺは俺の事忘れて次の人見つけなよw全部見てるからな!俺!」
💜「忘れられるわけないじゃん…wばか」
❤️「ゆぺには…もっといい人が……いるよ」
💜「音声が…まいたけ?」
❤️「ごめん…もう時間だ……」
💜「待って!まだ話したいこと…」ポロポロ
❤️「またね…ゆぺ。大好き……」
何も聞こえない。聞こえるのは風の音。さっきまで風なんてほぼふいてなかったのに
💜「僕も大好きだよ…あーほ…w」ポロポロ
宿泊場所行こ…今日はゆっくり休みたいや。
歩いて宿泊施設に向かってる途中男の子がずっとこっちを見てきた。小学3年くらいだろうか…
💜「どうした?なんか向こうあんの?」
「んーん。お兄ちゃんの後ろにいる人すごい幸せそうだなって」
💜「え…後ろ?」
「うん。後ろで幸せそうににこにこしてるよ!その子に意地悪しないであげてね」
💜「まさかwしないよ」
「お兄ちゃんのこと守ってくれると思うんだ!じゃあ僕帰るね!ばいばい」
💜「じゃあね〜」
いるんだろまいたけ僕の後ろに。お前こそ未練タラタラじゃねぇかw僕がそっち行くまでもう少し待ってて。僕のことも忘れんなよ。
❤️「忘れるわけねぇよw言ったろ?ずっと見てるって」
絶対に繋がるはずのない電話から聞こえたのは紛れもなくあいつの声。ただの空耳なのかそれともほんとに繋がったのか今もよく分からない。
END
コメント
8件
やっぱり2人とも未練タラタラなんですね笑結局忘れられないっていうのもなんかあの2人らしい!