テラーノベル
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待って最終話言ってたけどネタ思いついてしまった😂
6話です!
タイトル「知ってるよ?」
夕暮れのリビング。カーテンの隙間からオレンジ色の光が差し込むなか、ジヨンは深く息を吐いた。隣にはスンリ、そして向かいにはTOP。10年前と同じ顔ぶれ。だが、それぞれの髪に少し白いものが混じっていた。
その真ん中に、スペラ――高校二年生になった少女が、両足を折って座っていた。制服姿のまま、髪は後ろで一つに束ねられている。知的なまなざし、しなやかな姿勢。大人びた表情の奥に、どこか幼いころのあどけなさが残っている。
重たい空気のなか、ジヨンが口を開いた。
🐲「スペラ……今日は、ちょっと大事な話があるんだ」
✨「うん。なに?」
彼女の返事はあっさりしていて、緊張している三人とは対照的だった。
🐲「……あのね、これまで、パパはスンリって言ってたけど……」
スンリが横で小さく目を伏せた。
🐲「君の、本当の……血のつながった父親は――」
✨「TOPさん、でしょ?」
その瞬間、部屋の空気が凍りついた。ジヨンも、スンリも、TOPも、揃ってスペラを見た。
🐲🐼🔝「……えっ?」
🐲「な、なんで……?」
ジヨンの声が震える。スペラは小さく笑いながら、スカートの上で手を組んだ。
✨「小学生のときから、なんとなく気づいてたよ。目とか、指の形とか。あとは、DNAの授業でさ。疑問に思って、母子手帳とか、昔の書類も見ちゃった」
いたずらをして怒られる子どものように笑っていたが、その目はまっすぐだった。
✨「でも……誰が育てたかが“本当の父親”でしょ? 私はそう思ってるよ」
言葉が、深く静かに、三人の胸に落ちた。
✨「スンリオッパはさ、私が熱出したとき絶対に隣で寝ててくれたし。ジヨンヒョンは、一番怖いときに絶対に手を離さなかった。TOPさんは……いつも不器用だけど、大事な日にプレゼントをくれた」
スペラの声は淡々としていたが、愛情が滲んでいた。
✨「誰が私の父親かって? そりゃ……
スンリオッパとTOPさん…いやTOPオッパ
2人とも、でしょ?」
ジヨンは言葉を失ったまま、ぽろりと涙をこぼした。
スンリが肩をすくめて、軽く笑う。
🐼「やられたな、俺たち。完全に出し抜かれてる」
TOPは珍しく目を伏せ、何も言わなかったが、その手はわずかに震えていた。
スペラが静かに立ち上がる。テーブルの上に置かれた家族写真――3歳の彼女を真ん中に、ジヨンとスンリ、そして少し離れてTOPが写っている。
✨「私、ちゃんと愛されて育ったって、自信あるよ」
そう言って、スペラはふわりと笑った。その笑顔には、ジヨンの優しさ、スンリのまっすぐさ、TOPの静かな強さが滲んでいた。
✨「だから、ありがとうね、1人の母さんと2人の“父さん”」
部屋に差し込む夕陽が、彼女の輪郭を黄金色に染めていた。
この話をどーしても書きたかったんですよ許してちょ
コメント
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主さんの作品ほんと大好きです 💕