CPは 特になし
ずっと 赤 視点
「君はどう生きたいの?」
ある人にそう聞かれた
でも俺は何も答えなかった答えれなかった
それは、生きる理由が自分にも分からなかったからだ。
生きてるから生きる
それではダメなのだろうか
分からない
別に生きることにそこまで価値を感じていなかった。
俺は他の人間に比べて寿命が長い、多分200年以上は生きている気がする
いやもっと多かったか…?
あまり興味のなかった事だから、数えてすらなかったみたいだ。
俺はずっと姿を変えずに生き続けていた。
ある人は、なんと言ったのだろうか
確か…ほとけ?だっただろうか
妙に印象に残る名前で、俺が覚えているのもそのおかげ、
ほとけ、通称いむは俺にどう生きたいの?なんのために君は生きているの?って質問ばかり、しつこく聞かれるのが嫌な俺は、いむから逃げるように走って逃げていたりしてはいたが、それでも走ってついてくる。
あいつのことは、俺にもよく分からなかった。
揶揄う?それとも慈悲でやっているのか毎日のように俺に話しかけてきては、毎日終わることのない話をうんざりとするほど聞かされた。
もうやめてくれ。なんて言っても何故か嬉しそうに微笑むだけ、
あっち行きたいこっち行きたいって振り回されっぱなしだったなって、昔のことが昨日あったことかのように新鮮に思い出させる
時の流れは早いものだ。
いむは、とうとう寿命で亡くなってしまった。
別にどうとも思わなかった。
その日は人間の寿命とは短いのだなとそれだけを感じさせた。
それでも、心の奥にぽっかりと空いた穴はどうしてか埋まらなかった。
どんなに動物で癒されても、お腹いっぱいに肉を食べても
埋まることの無いこの穴を俺はどうしたらいいのだろう。
____
・「注意」人間は脆くて、俺の心の奥に穴を空けてしま
うような化け物
____
「もう、帰ろ」
「今日はもう疲れてしまったようだ。」
頬から流れる水、それはきっとどこかが故障でもしているせいだろう
そう思うことにした。
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