コメント
0件
今から2年前、
当時私が19歳の時だった。
「ゲホッゲホゲホッッ…」
私は肺が弱かった。
ご飯も喉に通らないし、まともに食べれなかった時がある。
でも、そんな私が久々に外へ出た。
怖い噂がこの森であったから外には出れなかったけれど、
勇気を振りしぼって外へ出たのだが何したらいいかわからない。
ん?なんで森に家があって住んでるのって?
…色々とあったんだよ。
で、私は森を探索しててあるものを見つけた。
「これは、弓矢?」
そう、弓矢を見つけた。使い方はあんまり分からないから
意味はなかったけど…
そんな時、奥から音がした。
「何!?」
ビビっていたからか、私は声が出てしまった。
もしも熊が襲ってきたらどうしようかと混乱と恐怖でいっぱいだった。
でも、違かった。
なんでって?
それは…
「あはは、こんばんは!夜遅くに森で何をしていたのかな。」
「え、ひ、人??」
「んん?もしや熊かと思ったんだね君、」
「ギクッ…」
「あはは~♪安心して、私は襲ったりしないから。」
「ならよかった…です。」
この人、いきなり現れてタメ口?
一体何様のつもりなのよ…
「ん~、この森、空気が美味しいねえ、緑が沢山だからかな?」
「あの、あなたは一体…?」
「…あぁ、申し遅れたね…私は神崎千。
ある刑務所で犯罪を犯した者が逃げないよう、
見張る役割を任されているよ。」
「簡単に言えば看守なんだ。」
「そんな人がなんでこの森に?」
「サボりさ。」
「え。」
「そして、この森は熊や老人が襲ってくるという
噂があって気になっていたんだ、
だから暇つぶしに来てみたら君がいた。」
「暇つぶしって言ってるけど、サボりなんでしょう?」
「サボりはダメ、仕事に戻らないと怒られてしまいますよ?」
「まあ、好きでサボっているんじゃないよ。」
「お偉いさんが嫌なだけで仕事は嫌とかではない。」
「お偉いさん‥?」
「お偉いさんはお偉いさんだよ。」
「あ、そう…」
「ところで、気になったから聞くけど…」
「なんですか?」
「君、名前はなんていうの?」
「…」
名前、言っていいのかな…
「なんで?」
「なんでって…知りたいからかなあ。」
「知りたいからって、知らない人だし…」
「知らない人?もう会話しているんだし、知らない人じゃないよね?」
「えぇ…」
「あはは、冗談だよ。ちゃ~んと知ってからだね。」
「…」
「どうしたの、黙っちゃって…」
「なんでもありません、大丈夫です。」
「…そっか。」
「もうこんな時間…ごめんなさい、さようなら。」
「あ、うん…」
「あの子、気になるなあ…」