コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
美咲side
ある日授業が始まるまで自席に座って、ただぼけーっとしてた。
そしたら、
絵の具貸してと頼んでくる女の子がいた。
その子に貸した後、嵐のように去っていきそれを見ていた周りの視線が痛い。
何が悪かったのが分からなかった。
次の日
今日は眠くて仕方がなかったから寝ようと思った。
そしたら、
『ちょ、一緒にトイレ行こ〜笑笑』
なんて強引に連れて行かれた。
トイレに入った途端私に対しての悪口の雨が降ってきた。
金髪似合ってない、とか
なんであんたがこの学校で一番人気の百花と話せてるの、とか
訳の分からないことを散々言われ怖くなってしまった私は、
その場にぺたん、座り込んでしまった。
すると
バケツに溜めていた、冷たい水を頭からぶっかけられた。
冷たい、
寒い、
苦しい、
誰か、助けて。
そんな中ヒーローが現れた。
💙「何やっとるん?」
百花だ。
いつも桜花ちゃんの隣にいて、綺羅ちゃんの辛辣なツッコミにもめげずにふざけてるあのキャラは何処へ
笑っているようで全然笑ってない。
散々ものを言ってきた人に1発殴られた後ぼっこぼこに殴り出した。
何が起きたか分からなかったけど、気がつけばいじめてきた人はそこで倒れてて、本気で心配するような眼差しでこちらに来る。
口切れてるよ、と伝えたら、先程の鋭い目つきとは嘘かのようにふんわり私に微笑んだ。
きっとそういう所に惚れたんだと思う。
💙「そんなんすぐ治るから、笑。さっ!!授業サボるで!!」
🧡「でも、怒られちゃうよ、」
💙「大丈夫!!ほら、これ君のカバン!!」
何をするかと思えば何処からか私の鞄を持っていて、
保健室まで連れて行った。
そして、保健室の先生に私と帰ると報告して
私が着替え終わるとすぐ手を繋ぎ、学校を後にした。
私より頭一つ分背が高くて、
常に口が忙しなく動いてて
いつも楽しそうなあなたが好き。
でも、でも、
それでも、私のこの想いは届くことは無かった。
end