コメント
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もう、語彙力が羨ましい😭😭 フォロー失礼します🙇♀️🙇♀️
さとりーぬ久しぶりに見ました✨ やっぱり焼さんのさとりーぬは神ですね✨
さとりーぬ好きずきるぅぅぅ!!! まじ最高…マジ天才…何回でも言えるわ
【attention】
*stxxx様
*nmmn
上記の言葉がわからない方は閲覧をご控え下さい。
*桃赤
*このお話はフィクションです
*本人様とは関係ありません
↓
「綺麗だなぁ」
なんて言う彼の横顔を見つめる。
寒くて赤くなった耳には今年の誕生日に俺がプレゼントしたピアスが付いている。
乗る前はそこまで楽しみじゃなさそうだったのに、乗った瞬間ライトアップされた景色に夢中になっちゃう猫みたいな所、可愛いなぁなんて思いながら俺も彼と同じ外を見る。
「あれさっき乗ったやつ?」
「うわ、改めて見ると角度やべぇ」
今日一日を振り返りながら、さとちゃんと二人きりの観覧車はゆっくりゆっくり頂上へと登っていく。
冬と言う事もあり、まだ夕方の五時にも関わらず辺り一面真っ暗だった。
そのお陰か、ライトアップされたこの景色が一層美しく見える。
「きれいだねぇ」
「そうだな」
「寒いね」
「もっと寄る?」
俺はその言葉に、彼の方へ距離を詰める。
「わっ、」
急に一方へ体重をかけたからか、少し揺れたゴンドラにびっくりし体制を崩す。
その時さとみくんの手と俺の手が重なった。
「りーぬ、手つめた」
「これ貸してやる」
そう言ってさとみくんはポケットからあまり暖かくなさそうなカイロを取り出した。
なんだか弱々しいカイロの姿に俺は思わず吹き出す。
「なんかぼろぼろだよ」
「ころんに貸したらボロボロにされた」
許せん、なんて言って不貞腐れた様な顔をするから、それもまた面白くて笑い出す。
そうすればいつものように俺の笑いがさとみくんに移って、二人で笑い出した。
「そろそろてっぺんじゃない?」
窓の外を見て、そう言った。
大きい観覧車だったから、頂上はびっくりするくらい高くて落ちてしまったら、と考えるとぞっとした。
「落ちたらこえーな」
「こわい事言わないでよ」
はははといたずらっぽく笑う彼をじっと睨む。
俺はさとみくんから離れ、向かいの席に座った。その時またゴンドラが揺れてびっくりする。
俺は彼の正面に座りまた窓の外を眺めるさとみくんを見つめる。
相変わらず整った顔してんなと思えばぱちっとさとみくんと目が合った。
気まずくて目を逸らそうとした一瞬の隙に、さとみくんの大きい手が俺の頬に触れる。
観覧車はもう少しで頂上だ。
「、、さとみく、」
さとみくん。そう言いかけた所で、彼と俺の唇が重なる。
それは優しい愛を確かめるようなキスだった。
何秒たったかなんて分からない。スッと二人の唇が離れる。
俺達はキスの余韻に浸りながら観覧者の一番上に着いた。
横目で見えた景色は、ゆらゆらとライトがいくつも揺れていた。
「、、りいぬ、付き合おう」
「ばか、ベタすぎだろ、、」
「返事は?」
「断るやついんの?」
end?