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2年前のあの日、私は生まれ育った故郷も家族も何もかも、全てを失った。「超大型巨人」と呼ばれるそいつは50メートルの壁から頭を出して、そのまま穴を開ける。正面の門が壊れると、大抵の近くにある建造物と人間は風圧で吹き飛ばされた。飛び散った岩に潰された人もいる。シガンシナ区は陥落した。家族が亡くなって、心臓がやぶれるほど走った後、私は運良く駐屯兵団の人に手を引かれて助かった。だが避難船に乗ってすぐ「鎧の巨人」とやらは内門を突き破った。そして、ウォール・マリアすら墜ちた。これが2年前に起こったことだ。
そして今日、私は訓練兵となった。毎日とは言わずとも、これからの事を記録していきたい。私だけではない。あの日は沢山の人が血と涙流した。全ての人の魂の安寧の為、必ず私は鎧の巨人と超大型巨人を倒してみせよう。