32日目
瑞希は今日、早めにお見舞いに来てくれたの
多分、これから奏が来るからだと思う
…はぁ、何か緊張してきた……
なんて言えば良いのかなんて分かんないけど…
思った事を言えばいいわよね。
…うん、そうよね。
奏を待つからじゃあまた明日
絵名
奏が帰った後。
また病室は寂しく静かで、夕暮の光しか感じなかった。
(奏、元に戻ってくれて良かった…)
夕暮を見つめる。
私がこの日記を書いてる意味は何だろう、?
それはずーっと考えても分からない。
『…もしかしたら、まだ心のどこかでは死にたい、消えたいって思ってるのかもね…』
私の声は夕暮に飲み込まれて行く。
窓を少し開けると生暖かい風が入ってくる。
今までの事がブワッとフラッシュバックする。
『……色々、あったわね』
ポツリ、と私が零す声は全て、独り言。
だから寂しく溶けて行く。
全部、飲み込んで欲しい位。
『……これから、どうなるのかな』
1粒の涙が頬を伝う。
窓を静かにソッと閉め、ベッドの上に座る。
日記を優しく撫でる。
これから先、何が待ってるか分からない。
…でも、最後の選択として残しておくのもいいのかもしれない。
『……その時は…日記を捨てよう、』
”その時”は日記を捨てる事にした。
まぁ、これからどうなるか分からないけど。
……でも、ラクに生きたいな、って…。
才能なんてないからね、笑
コメント
6件
誰だそんなこと言った奴!!!!!!絵名は天才だろ!!!!!! (声優ネタ)
努力を続ける才能があるぞ あと、どんな理不尽をくらっても諦めない才能もある 結論 絵名には私にない才能があるQ.E.D.!
限りなく灰色へ聞いてきます…