コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
◇◇◇◇◇
 3人なのでタクシーで川崎営業所に到着。
 「俺、所長さんところに寄ってから帰るから、先帰ってていいからね。」
 「うん、わかった。」
「了解!」
 「静!朱美!」
「無事で良かった!」
 うわー!天然記念物!尾張と三河。
なぜ、お前たちは静たちに声をかけられる?
メンタルモンスターかよ!
 「あれから、電話も出ないし、ライムも既読にならないし。心配してたんだよ!」
「本当に心配で。」
 静も朱美もブチギレモードですけど!
昨日、スマホ無くなってるから当たり前じゃん!
 「よく、私たちの前に来ることが出来たね!」
「あんたらの顔見たくなかったんだけど〜。」
 「あのときは、助けを呼ばないとと思って。」
「そ、そう。必死だったんだ。」
 「あんたらが、必死で逃げるところ見てたから、何言っても無理。」
「もう一緒に探索するの無理だから〜。」
 「そうだな。悪かったよ。」
「俺たちも、そう言ってたんだよ。
これからは、2人で探索しようって。」
 「ならそうして!」
「はい、話は終わりだね〜!」
 ほう、意外とあっさり引いたな。
 
 「だから、静!俺と付き合ってくれ!」
「俺も!朱美!俺と付き合ってくれ!」
 え?ウソ?メンタル強すぎでしょ?
 「無理!」
「無理!」
 「返事は今じゃなくていいから。」
「そう、今じゃ……。」
 「馬鹿?」
「シネ!」
 いや、そりゃそうでしょ。諦めなよ。
 「そっか……。 ふざけんなよ!こっちが下手に出てりゃいい気になりやがって!」
「お前ら、調子乗ってんじゃねえ!」
 マジで?ウソでしょ?
 「静、朱美、悪い。もう聞いてられん。」
 ボスッ!ボスッ!
 颯は、尾張と三河を当て身で気絶させた。
 「ちょっと、この辺で寝ててもらいますね。」
 「颯〜!」
「颯く〜ん!」
 わかるわー。我慢したんだね。えらいぞ!
俺が我慢出来なかったけど。
 ………。
 「落ち着いた?」
 「うん、ありがと。」
「うん。」
 「そっか。じゃ、行ってくるよ。」
 「うん、またね。」
「うん、またね〜。」
 
 ◇◇◇◇◇
 
 コンコン!
 「どーぞ!」
 ガチャ!
 「橘颯さんをお連れしました。」
 「ありがとう。」
 「佐久間さん。昨日はありがとうございました。」
 「いやいや、礼を言うのは、こっちだから。
まあ座って!」
 「はい、失礼します。」
 「さっきは、大変だったね。」
 「え?さっき?」
 「いや、ここから君たちを見てたんだよね。」
 窓の方を指差す。
 「ああ、そうでしたか。」
 「あの男の子たちは、何というか、すごいね。」
 「はぁ。ちょっと信じられないというか。」
 「協会からも、彼女たちに近づかないように言っておくよ。
私から見ても、あれはないよね。」
 「そうしてもらえると助かります。」
 
 「それじゃ、改めて、探索者協会川崎営業所所長の佐久間です。昨日は川崎エリアの危機を救ってくれて、ありがとうございました。」
 「いえ、佐久間さんがいてくれて助かりました。」
 「でも、ちょっと、橘君の強さは強烈だねえ。
すでに、藤堂局次長の域に達してるんじゃないかな?いや、それ以上だな。
これでも、協会の人間だから、君のデータは見られるんだよね。だから、事実とデータが乖離していると思うんだよ。
まあ、深く詮索しない方がいいと思うので、これ以上突っ込まないけど、何かあったら、いつでも相談に来てほしい。
私はね。昨日の君を見て、ファンになってしまってね。あれは良かった。実際にこの目で見たからね。おじさんのファンは迷惑かい?」
 「あ、いえ。光栄です。僕も佐久間さんが必死で魔物を食い止めていたのを見てたので、尊敬できる人だと思ってます。」
 「お!それは光栄だね。ありがとう。
ま、とにかく、私はファンだから、いつでも頼ってほしい。個人的にね。もちろん、協会としても協力するよ。」
 「はい、ありがとうございます。」
 「じゃあ、昨日の精算の件に移るけど、魔心の還元額が4000万円。アイテムはほとんどなくってね。ポーションが2個だね。残念ながら。」
 「4000万!」
 「いや、これでも、君の功績を考えれば安い方だよ。でも、驚いてくれると助かるかな。」
 「いや、もう、そんな。」
 「他にも出せって言ったんだけど。こっちもいろいろあってね。これで満足してくれると助かる。」
 「もちろん、充分です。」
 「まあ、君ならもっと稼げるから。」
 「はい、ありがとうございます。」
 「じゃあ、よければ、下で受け取ってください。今日は以上です。」
 「はい、ありがとうございました。」
 「いつでも頼ってね!」
 
 ◇◇◇◇◇
 
 「ただいま〜!」
 「おかえり〜!どうだった?」
 「嫌な奴に会った。例の静と朱美を置いて逃げた奴。もう会わないと思うけど。」
 「嫌な奴だね。敵だね!静姉と朱美さんは、大丈夫だった?」
 「大丈夫じゃなかったけど、まあ、なんとか。」
 「そっか〜。まあ、お兄ちゃんがなんとかしてあげなよ。それが一番だよ。」
 「まあ、わかった。
それといいこともあった。
なんと!4000万円もらった。」
 「えーーーー!4000万円!」
 「ナイスリアクション!そう、4000万円。
ちょっと、今日は外食しよっか?」
 「いいね!なんでもいい?」
 「おう!なんでもいいぞ!」
 「ならね、やっぱ、焼肉じゃない?」
 「お!いいね!じゃじゃ園に行くか?」
 「お!いいね!お兄ちゃん、太っ腹!
じゃあ、どうせなら、2人も誘おうよ。」
 「そうだな!いい案だ!さすが妹!」
 「でしょ!ついでに若葉も誘っていい?」
 「いいぞ!若葉か。覚えてるかなぁ?」
 「やったー♪
それじゃ、みんなにライムしとくね!」
 「おう!よろしく!」
 
 で、そのあと、5人で集合して、近所のじゃじゃ園で焼肉三昧を楽しんだ。
こんなに大勢でご飯を食べるのは、何年ぶりかなぁ。
 若葉とは、久しぶりだったので、お互いの変わり様にお互いビックリするということに。
桜の親友って若葉だったのね。
俺と静の関係と違って、ずっと続いてたらしい。ちなみに、若葉も今年の準ミスだったらしく、やはり、静の妹だなぁって思った。
 締めに。なんと、俺以外の4人、新旧のミスと準ミスの盛り合わせでした。
おあとがよろしいようで!
ごちそうさまでした!楽しかった!!
 ◇◇◇◇◇