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#りょつぱ
Riri
50
無名
280
2日目
※ご本人様関係ありません
※センシティブなし
※❤️登場なし
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今思えば俺はあの時、涼架さんのことが気になっていたのだと思う。
w「いらっしゃいませ。」
今日も彼女はやって来る。
なんだか今日はアンバーの香りがしていた。
これもどこかで…いや、きっと気のせいだろう。
r「今日もよろしくお願いします。」
w「よろしくお願いします。ではさっそくなのですが、本日はミドルノートをお作りさせていただきます。」
r「わかりました。私にできることがあれば、なんでもおっしゃってください!」
w「ありがとうございます。本日は、あなたという人間の本質を形作る、華やかで官能的な香りを決めていきたいと思います。」
俺はカウンター越しに彼女の前に立ち、細長いムエットにジャスミンやローズの精油を染み込ませて彼女に手渡した。
彼女がムエットを嗅いでいる姿は、なんとも言えぬ官能さに包まれ、とても魅力的だった。
しかし、涼架さんは首を横に振った。
r「紙の上じゃわからないわ。私の肌で試して。」
俺は息を呑み、小さなガラス棒の先にとったジャスミンの滴を、彼女の手首にそっと滑らせた。
そこに俺の指先が触れると、彼女の白い肌がぴくりと跳ねる。
熱を帯びた彼女の肌の上で、香料は瞬く間に甘い体温と混ざり合い、濃密な香りを解き放った。
r「滉斗さん…あなたの指、とても温かいのね」
涼架は瞳を潤ませ、滉斗の手首に自らの手を重ねた。
そのまま彼の指を、自分の手中へと深く導いていく。
触れ方が段々と深くなるたび、工房の中に甘い緊張感が満ちていった。
滉斗は胸の高鳴りを抑えながら、心の中で呟いていた。
w(このジャスミンの立ち上がり方…どこかで感じたことがある)
それもそのはずだった。彼女の肌からは、かつて彼が情熱を注いだあの老貴婦の手首に漂っていたアンバーの香りが、微かに、けれど確実に立ち上がっていたのだから。
w「今日はここまでです。明日、最後の仕上げをしましょう。」
俺が手を離すと、涼架さんは少し名残惜しそうに微笑み、夜の闇へと消えていった。
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コメント
1件
さみしさん、2日目読ませていただきました! 「私の肌で試して」って涼架さんの言葉、あの場面めちゃくちゃどきっとしました……指先が肌に触れる瞬間の描写、繊細で官能的で、つい息を止めて読んでしまいました。 それに、老貴婦のアンバーの香りが重なる伏線、すごく気になります。まだ2話なのに、このふたりの関係の行方と香りに秘められた過去がどう繋がっていくのか、早く続きが知りたいです。今夜の読書時間がとても贅沢なものになりました。素敵なお話をありがとうございます🌷