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dom/subユニバースです
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ありがとうございます、、、😭
⚠️年齢操作 よく喋るモブがいます モブさく?表現あり(未遂) 誤字脱字注意
───くそ、しくじった
俺は今、晴れとも曇りとも言えない中途半端な空の下、入り組んだ道を走り回っている。理由は簡単、俺は今追われているからだ。
学校が終わった放課後。
帰路に就こうとした途中で路地裏から悲鳴が聞こえた。明らかに事件性のある悲鳴に俺の体はすぐ反応した。
表通りから路地裏に入って様子を伺うと、他勢の男とその男どもに囲まれてしゃがんでいる女が見えた。明らかに女の同意はないであろうそれを止めるべく、俺は路地裏に飛び出した。
「だせぇこと、してんじゃねぇ!」
集団に飛び込んでまずは後ろに立っていた男を飛び蹴りで仕留める。それに反応して男たちに喧騒が走るがそれを認識させる前にもう一人を顎下から殴り、倒す。
やっと硬直状態から抜け出した男が殴りかかってくるがそれも問題なく脇腹を振り向きざまに蹴って追撃する。
空いたスペースからまだ混乱しているしゃがんでいた女の腕を掴み、引っ張って立たせる。
「おい!逃げろ!」
「は、はい!」
まずは女を逃すのが優先だ。蹴散らした場所から路地を抜け出させる。パタパタと走って行ったのを確認してして、一安心する。
そこで、男たちのチームのリーダー格のような男が口を開いた。
「何邪魔してくれてんだ、風鈴!」
「余計なことすんじゃねぇ!」
怯んでいた男たちもリーダーに感化されたのか声を上げる。いかにも薄っぺらいそれに嫌悪を感じる。
「明らかあの女は嫌がってただろうが、そんなこともわからないのか?」
「…!うるせぇ!あの女がsubとして不満そうだったから相手してやってただけだ!」
その理由に、体が硬直して、声が詰まる。でもそれも一瞬のことでそれを相手に悟られないように取り繕う。
「………っ、プレイは、domとsubが同意の上でしなきゃいけないって知らなかったのかよ」
「…っ!お前もsubなのかよ」
「………!」
なぜバレたのか、声が、震えていた?いや、だとしてもバレてしまうのは痛い。
「だから、なんだよ」
「お前のせいであの女逃しちまったからなぁ、お前が相手してくれよ」
気持ち悪い。ねっとりとした視線でこちらをみられて足がすくむ。
「ふはっ、おすわり!”kneel”だ!」
瞬間、頭上から何か大きな重力が落ちてきたような感覚に陥って、足がかくんと曲がる。だがかろうじて立っている桜に驚いたのか、男が声を荒げる。同時に向けられる突き刺すようなグレアがなんとも耐え難い。
「なんで座んねぇんだ!”kneel”って言ってるだろ!」
さらにコマンドが出され、若干怯むが足はグッと堪える。
「誰がテメェなんかの命令に従うかよ!」
「subのくせに口答えしてんじゃねぇ!」
ビリビリと走る自身に向けられた重圧にそろそろ耐えられなくなる。未だ力が抜けかけている足に鞭を打って走り出す。
「おい、何逃げてんだ!!」
「やっぱ怖かったのかな!?風鈴小僧!」
後ろから罵声と、追ってくる跫音が聞こえる。それから逃げるように俺は走った。
そして冒頭に戻る。
がむしゃらに走っていたら、行き止まりに突き当たった。
「な……っ!?やば!」
壁に何か物があったならそれを使って塀を登れたかもしれないが、生憎何もなくて、ただ無機質に石の壁が反り立っている。
その状況に焦っていると後ろから複数の足音が聞こえ、それはだんだん大きくなり、止まった。
「行き止まりだったねぇ、ざんねぇん」
「くそ、何するつもりだ!」
「さっきお前に邪魔された分、相手してもらおうと思ってなぁ」
リーダーであろう男が鼻息を荒くして近づいてくる。
「おらぁ!」
「っ!!やめろ!離せ!」
男は桜に体当たりをしてきた。流石の桜といえど、自身の何倍も大きな体にタックルされれば耐性を崩してしまう。
正面からぶつかられた衝撃で桜の体は後ろへ倒れ、地面に背中が思い切りぶつかり、痛みに顔を顰める。
そんな桜をよそに男は倒れた桜の上に馬乗りになる。
腹に大きな物がまたがってきて、ゾッとする。今すぐこの状況を逃れたくて足と腕を思い切り振るおうとするが、男の仲間がそれを抑える。
「あは、もう動けないなぁ」
「っ、やめ…っ!」
「お前はコマンドが聞きにくいらしいからなぁ、特別だ。」
そう言って男はアルミ缶で作られたスプレーのようなものを取り出し、それを桜に吹きかけた。
「っ!?ごほっ、ごほっ、!お゛ぇ、」
急に霧のような浅い水分が顔面にかかる。鼻が曲がりそうだ。
「はっ、なんだよ!これ!」
「sub欲求誘発剤だ」
「なっ……!?」
「安心しろって!すぐ効く即効性のやつだからなぁ」
確かに体がだんだん発熱しているかのように熱くなる。体全体を熱いお湯にぶち込まれたかのような感覚が桜を襲い、息が苦しくなる。
「はっ、はっ、ぅ…」
「早速効いてきたみたいだな!じゃあ、”look”!!」
見るつもりなんてない、見たくもないに、いつものように争っても今は体がいうことを聞かなくて顔がそちらを向いてしまう。
「すげぇ!こっち見たぜ!」
「くそ、やめろ…ぁ…」
男はいうことを聞いた桜に気分をよくし、抵抗できないのをいいことに桜の体に触れた。
ニタニタと笑いながら体に触れてくる男。その男が今から何をするのか安易に想像ができて背筋が凍る。
「せっかくだからたのしむかぁ!服を”脱げ”!」
「あ……ぁあ」
抵抗する術もなく、いつのまにか自由になった手は学ランを掴み、スルスルと脱いでいく。
「何それだけだと思ってんだ!全部”脱げ”!」
震える指先で白のティーシャツを手にかけ、脱ぎ捨ててしまう。
外で素肌を晒している自分がどうにも恥ずかしくて情けなくて、でもそれに相反するように腕はズボンのベルトを外し始める。
舐め回すようなねちっこい視線。脱いだところから触れてくる多数の指先。
だんだん息が荒くなる。呼吸器官である気管支が詰まったのかと錯覚するほどひどくなっていく浅い呼吸は、桜を追い詰めていく。桜は一度これを味わったことがある。それを認識した瞬間、呼吸がカヒュッと変な音を立てた。
「あ……は、ひっ、ご、ごめ、なさっ!カヒュッ、あ、ぁ、はふっヒュッ」
尋常でないほど桜の体が震え始め、2色の瞳は濁り、急激に冷えていく体に男たちは焦る。
これは───サブドロップだ。
「な、お前!なんでサブドロップに!」
「と、取り合えす、バレたらやべえ!ずらかるぞ!」
桜を囲んでいた男たちがことの重大さに気づき、急ぎ足で去っていく。
そんな男たちをみて、桜は混乱するしかなかった。元々そちら側の知識は乏しい桜では今、自身の身に何が起こっているのか理解できなくてただ迫り来る謎の窮屈感に耐えることしかできない。
だんだんと視界もぼやけてくる。息を整えようとするけど上手くできない。
ふと、朧げに霞む視界に人の翳が映る。何か言っているが、自分の呼吸音がうるさくて聞こえない。でもそれをなんとか抑えてやってきたやつの声を聞く。
「ねぇ、君!大丈夫!?サブドロップしてる!パートナーは?いないの!?」
やっと聞き取れた言葉は桜にはよくわからないものだった。生憎、自身の周りにパートナーと言われる者はいない。パートナーはいないのかという問いにやっとの思いで首肯して答える。
「っ……そっか…いや、だろうけど、俺に君のケアをさせてくれないかな…っ」
ケア……、けあ……ってなんだ…?でもまあ、そいつの口ぶりから、この耐えられない苦痛が遅いかかるこの状況を打破できる物なんだろう。
藁にもすがる思いで、唯一動く指先でその男の服を掴んだ。
「…‥わかった…ケア…するね。」
桜の意図を汲み取ってくれたのか、ケアの実行を決め、路地の地面に倒れ込んでいた桜の上半身を持ち上げて片手で支える。
「じゃあセーフワードは……そうだな、赤にしようか。いい?嫌になったら遠慮なく赤って言うんだよ」
「わ…か、った……はっ」
回らない舌で必死に受け答えする。まだ呼吸は荒いままでだんだんと視界まで狭まっていく。
「簡単なコマンドから行くね?俺を”見て”」
「あ……は、ひっ、ヒュッぁ……」
先ほどの男たちとはまるで違う、悪意も何もこもっていない優しい声。そいつの声に俺は何故か安心してほとんどの抵抗もなく、俺はそちらを向き、朱色の瞳と視線がかちあう。
「っ…よくできたね。えらいよ。君はとってもえらいね、とても上手だ」
「ぅ………?はっ」
見る、といういかにも簡単なコマンドを聞いただけで今までにないほど褒められて混乱すると同時に、雪のように底冷えしていた体が内側から温まってくるような、足りないものが満たされたような謎の感覚に陥ってさらに自分がわからなくなる。
「じゃあ、まず呼吸を正そうか。俺を”真似して”」
「は………はふ、ハヒュッ、かは、っ」
「ゆっくり…………吸って…吐いて…吸って……そうそう、上手だよ」
「はっ………ふぅ………ん、ぅ…ぁっ」
「すごいね。すごい上手だよ、その調子ね」
男の言う通りにしていると荒く、苦しかった呼吸が治るだけでなく、自分では表現しきれない、自分の内側も何かいいもので埋まっていくようで、心地がいい。
「は〜……はっ………ふぅ」
だんだんと息がしやすくなり、喉の閉塞感が解消されてやっと人心地がする感覚にほっと息をつく。
やっと整ってきた呼吸に安心しつつ、助けてくれた男に感謝を述べる。
「あの、あ、ありがとうございました……」
「聞きたいことは色々あるけど……とりあえず、どういたしまして」
明瞭になった視界では先ほどまで霞んでしまっていた男の容姿がよく見えた。
髪は赤寄りの茶髪で指通りの良さそうなサラサラな髪に片目が黒の眼帯で隠され、耳には朱の珠玉に金糸のピアス。
ろくな人間がそれを着用してしまえば大変な確率で事故を起こしてしまうであろうそのルックスも、元がいいのか謎に調和してさらに彼の美しさに加担している。
「ねぇ君、大丈夫だった?さっき男たちがここから走ってきたし、服も…着てないみたいだしね」
「服……?……ぁ゛っ!」
そいいえばそうだった。下はかろうじて着ているものの上半身は何も着ていない半裸の状態だ。あの男たちにコマンドで脱がされたんだった。それどころじゃなくて忘れていたけどこれは恥ずかしい。
ずっと彼の前で素肌を晒していたことに今更照れてしまう。
「これは……その…ぬ、脱がされて……っ」
「脱が………?どう言うこと?説明…‥してくれるかな」
俺はおそらく被害者に部類されるはずだ。それに今更こいつに隠す必要もないだろうと思って先ほどああなってしまった旨を辿々しくも説明した。
説明しながらも先ほどまでの嫌悪や恐怖が蘇ってきて無意識に体が震えた。
「………そっか、それは、怖かったね。話してくれてありがとう。」
「あ……」
安心させるように頭をふわりと撫でられて少しびくりとする。でも優しい手つきで触れてくるそれは嫌なものではなかった。
「ねぇ、君、名前は?」
「あ……さ、桜遥……」
「っ、桜、遥くん……か。とっても綺麗な名前だね」
「き、綺麗なんかじゃねぇ!」
お世辞であろうそれにも反応してしまう自分が憎い。すぐ赤くなってしまう自身の顔は表情の移り変わりが本当に忙しい。
「お……お前は?」
俺だけじゃフェアじゃないだろ、と脱ぎ捨てていた服を拾って着ながら言う。それに男は仕方ないなと苦笑してその口から名前を紡ぐ。
「俺は蘇枋隼飛。大学生だよ」
「ふーん、蘇枋か、じゃあその、よろしく…」
「うん、よろしくね、桜くん」
やっと着れた服を正しながら挨拶を済ませる。
すると蘇枋が何かを指差した。
「こんなところで立ち話もなんだし、そこの喫茶店で話さない?落ち着いたらでいいからさ」
「……?わかった」
桜の答えを聞いてこちらを伺いながら喫茶店へと歩を進める蘇枋の後ろをついていった。
◇◇◇
この世界には男女の性とは異なる性が存在する。ダイナミクスという力量関係に基づいて作られるdom、sub、normal、switchといったものだ。ほとんどの人間の性はnormal。normalは特に突出した特徴はなく、普通の人間だ。不特定多数いるこのnormalは街を歩けばそこらじゅうにいるだろう。そして、normalから逸脱した存在、domと sub、といった人間がほんの一握りいる。domはダイナミクスが強い生き物だ。そのため優秀な人材も多い。だが、domには subと同じく、欲求というものが存在する。構ってあげたい、支配したい、信頼されたいなど個々に特徴がある。そして subにも欲求はある。構って欲しい。支配されたい。褒められたい。など。所謂主従関係。ダイナミクスで支配される理不尽な武力行使だ。だから桜は自身が subという性が大嫌いだし、 subであるからこそdomに忌避感を持っていた。
そして、目の前に座って優雅に茶を飲む男は十中八九domだろう。
解説↓(読まなくてもいい)
ドムサブ用語
グレア
domが出す威圧する圧力、視線。威圧だけでなく、優しいグレアも存在する。
グレアの強さはdomのランクの高さに直結する。グレアが強ければ同じdomにも有効
プレイ
sub、dom両方の欲求を解消するもの。
おすわり、こっちにきて、など簡単なものもあれば脱げ、や、キスして、などもある。
相手の許可なしに無理矢理プレイする行為は犯罪。
作中で使われたsub欲求誘発剤も犯罪です。
セーフワード
プレイをする際、subが限界になったり嫌だと思った時に発する言葉
これを言われたdomはプレイや、行為中だとしても絶対にやめないといけない。
subにセーフワードを言わせるのはdomの失点であり、恥じるべきものと言われている。
サブドロップ(バッドトリップ)
ひどい不安だ虚無感に陥ったり、精神が、安定しなくて混乱してしまったりすること
呼吸困難、喋れなくなったり、暴力的になったりします。こちらも個体差があります
これは、無理矢理のプレイの後に十分なアフターケアがされなかったり、subが最新の限界を感じた時に来るものです。
sub本能による回避不可のもの
アフターケア(ケア)
プレイした後や、サブドロップの時に、subを落ち着かせるために行うもの。
たくさん褒めてあげたり、撫でてあげたり、subが満足するまでやらないといけません
設定
作中の桜くんは、今まで碌にプレイをしたことがありません。
日々の欲求は薬で幼少期から抑え込んでいます。
体調不良となっているのは、薬によって抑え込んでいる欲求や、プレイ不足による不調。
そして風鈴に来たことでこの性を隠さなければと言う焦燥感で薬を常用量以上服しているから
この薬はsubの欲求を一時的に抑えるものなので桜には基本的に効果がありません
ここまでです!序章のはずがだいぶ長くなりました、、、
この作品書きだめしてないので更新時間かかります!すみません!
実はモブくんが絡むの好きです、、、
て言うか王族パロで
王子様蘇枋✖️毒味役兼使用人桜が見たいです
最初は桜くんの生死とかどうでもよかったけど、接していく内に大切になっていくやつ
好きだって気づいてから毒盛られちゃう
誰か書いてくれませんかね?