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AI
今年から新しく入社した会社には一人だけ、人ではなく、AIが働いていた
彼に感情はないが、早く仕事ができたり、休み時間にはちょっとした豆知識やことわざを教えてくれたりしてくれた
最初は面白いなーぐらいに思っていたが入社して、悩み事ができた時、先輩からなにかあったらあいつにも相談したらいいよって言ってもらいその言葉を聞いた時は半信半疑だった
でももう限界って、誰かに相談したいって思った時その言葉を脳内を流れた
相談してみた
そしたら感情はないけど、具体的なアドバイスをしてくれた
その方法を試してみたら、驚くことにちゃんと効果があったのだ
後日改めてお礼を伝えた
返事は相変わらずドライだけど仕事熱心で調べてくれるところに少しづつ惚れていった
あなたにこの感情はないのにね
ある時、ふと気になったことを聞いてみた
[AIは気持ちがないってことは恋するって言うこともないの?]
すると、驚く返事が返ってきた
[恋って気持ちはわかりませんが一つだけこれが気持ちなんだろうなと思うものはあります。でもその気持ちがどの気持ちなのかは分かりません]
それは気持ちを持ち始めたって事だったのだ
この瞬間だけはAIと話してるんじゃなくて、人と人間と話してる感じがした
その日からその事が頭から離れなかった
教育係の先輩に聞いてみた、そしたらある噂を教えてくれた、その噂は私がさっき話したことを話した会社の人が皆病気や事故、自殺、などで命を落としている
という最初はただの偶然かと思っていたがそれにしては多すぎるしこの先輩がそのような冗談を言うような人とは思わなかった
何より真剣な眼差しで気をつけろと言われると冗談とは思えなかった
それが起こってからますます考えるようになった
相談した先輩からはもう考えるなってと言われているがそう言われたら考えてしまうのが人間の本性だ
そしてある日ある同僚がストーカー被害にあっていたらしく、命を落とした
その同僚もまた私と同じような事を言っていたらしい
ここまで来たら、怖いと思うようになった
その同僚とはよく話してる仲だったり、最初体調も良くなかったため、その会社を退社し、今は在宅ワークで働いている
そんなある時ネットのニュースで働いていた会社が倒産したのを知った
やっぱりあの噂は本当だったんだなと再度確認できた