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(微☔️🌸、🍵🍍、🍵👑)
※地雷さん・純粋さんは回れ右!
※ご本人様とは一切関係ありません!
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教会の扉が開いた瞬間、世界が真っ白に染まる。
純白のタキシードを身にまとった彼、すちの隣で眩しい程の笑顔を浮かべるのは俺ではなかった。俺がすちに告白する勇気を持てずにいた数年の間に、鮮やかに彼の心を射止めたみことであった。
俺が隣にいれたらな。
そんな手遅れなことを考える。
多分、物語の主人公ならここで式をぶち壊して彼の手を引くんだろう。悪役なら、恨みのまま二人とも刺し殺してしまうかもしれない。
でも俺はどちらでもない。ただの観客で、脇役で、当て馬にすぎない。
やけ酒をしながら、すちの恋愛相談にのったのを思い出す。みこととの仲を取り持ち、最後には「暇ちゃんが友達でよかった」という言葉と共に、結婚の招待状を渡される。そんな、物語を完結させる為だけに配置された「当て馬」だ。
「両新郎のご友人、なつ様からお祝いの言葉を頂戴します」
司会者の声でハッとし、急いでマイクの前に立つ。ポケットの中にはすちに渡すつもりだった手紙があった。涙が込み上げ、視界が潤む。こぼれ落ちそうな涙を堪えて、祝辞を読み上げた。
赤「すち、みこと、結婚おめでとう。すちたちが付き合い初めたあの日から、今日という日が来るのを…確信していました。」
嘘だ。本当は、何らかの間違いで俺の元にでも来ないかと、浅ましい期待を捨てられずにいた。
赤「二人の幸せが末永く続くことを、心から祈っています。」
祝辞を全て読み上げて、深々と礼をする。教会は拍手で包まれた。顔を上げると、涙目のすちがこっちを見てとびきりの笑顔を俺に向けた。
こういう所が大好きだった。
苦し紛れに、笑顔を返した。きっと、ぎこちない笑顔だろう。
式も進み、俺はブーケトスに参加した。本来は女性が参加するものだが、すちみこに声をかけられ参加する事になった。
両新郎が花束を高く投げる。すると、花束は人を選ぶように俺の胸元へと着地した。
黄「なっちゃん取ったんや!!おめでとう!」
赤「おう、ありがとなw」
緑「次の結婚は暇ちゃんか〜w」
桃「相手できたら教えてね!」
赤「…おうw」
結婚したい奴なんて、お前以外いねぇのに、w
赤「気持ちわりぃ…」
結婚式も終わり、俺らは二次会に行っていた。しかし、調子こいて飲み過ぎたからか死ぬほど頭クラクラする。めっちゃ吐きそう。
赤「…あぁ、もう」
赤「なんでこうなるかなぁ…(泣」
トイレの鏡の前でへたれこみ、そんな戯れ言をこぼす。すると、ずっと耐えていた涙が溢れだした。
俺のがずっと前からすちの事大好きで、ずっとずっと一途に追ってたのに。
赤「悔しい、」
今となり、本音が次々と溢れかえってくる。こんな自分が惨めで仕方ない。
ガチャ”
赤「え?」
紫「あ」
紫「…なつ?」
紫「え、大丈夫?」
いきなりドアが開いたと思えば、俺のどタイプなイケメンが入ってきた。しかも謎に俺の名前知ってるし。
赤「えぇ、あ、ちょっと」
状況を飲み込めず、言葉が詰まる。
紫「…泣いてたん?」
赤「まぁ、色々あって…」
紫「俺で良ければ話聞くけど」
そう言うと、そのイケメンは俺の隣に座ってきた。
赤「ならお願いします」
紫「うん」
赤「…俺、幼なじみが好きだったんだけど、」
赤「そいつ恋人できちゃって。」
紫「…」
赤「想い伝えられないまま式呼ばれるし、凄いショックでして…」
紫「うわ、つら…」
赤「はい…(泣」
紫「…」
紫「ひとつ質問いい?」
赤「何ですか?」
紫「お前俺の事忘れた?」
赤「…は?」
赤「知り合い?」
紫「うん」
赤「え、マジで誰?」
紫「…いるま」
紫「すちの弟」
赤「…あっ!いるまか!」
いるまはすちの弟であり、俺にとっても弟のような存在であった。髪は染めてるし、ちょっとチャラくなっていたから全く気づかなかった。
赤「めっちゃイケメンに成長したな!」
紫「…赤こそ //」
赤「でも身長は変わらずだなw」
紫「ゆうて誤差だからな??」
赤「はいはいw」
紫「ーーーー?」
赤「ーーー💢」
紫「ーーーw」
赤「ーー!」
紫「ーーーーー」
久しぶりに会えて嬉しいのもあるが、こうして話していると失恋の傷が少し癒される。俺の顔が自然と緩んでいくのが分かった。
紫「…てかお前、すち好きやったんや」
赤「んだよ、文句でもあんのか?」
紫「…」
紫「ちょっと嫉妬したくらい」
赤「は?嫉妬って…」
紫「なぁ、なつ?俺と付き合わん?」
赤「…」
赤「はぁ!?//」
赤「え、告白?」
紫「おん」
赤「え?まじの」
紫「…」
”チュッ
赤「!?///」
紫「まじの、w」
赤「はぁ?///」
赤「キス…///」
”ガチャ
紫「これからマジで落としにいくから。」
紫「覚悟しとけよw」
”バタン
赤「…」
赤「こんなのありかよ…///」
気付いたら、さっきまでの頭痛と吐き気はとっくになくなっていた。
ただ俺に残ったのは、唇にあるほんの少しの温もりだけだった。
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キャラ設定
暇 奈津 ( いとま なつ )
・27歳
・170cm
・ゲームに関わる会社で働いている
・すちが好きだった
・いるまを弟のように思っている
・すちの幼なじみ
紫倉 衣琉磨 ( しくら いるま )
・25歳
・168cm
・保育園で働いている
・すちの弟
・なつが好き
緑谷 須治 ( みどりや すち )
・27歳
・175cm
・デザイナー
・みことの夫
・なつの幼なじみ
緑谷 美琴 ( みどりや みこと )
・24歳
・174cm
・パン屋で働いている
・すちの嫁
・旧姓は木ノ瀬 美琴 ( きのせ みこと )