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此処から先、立入禁止
その看板をこえて見えた先は綺麗な翡翠の湖と1匹の綺麗な人魚
だが、その人魚の美しさは誰にも知られることなく一人で淋しく死んでいく命…
のはずだった
ある街に一人の貧相な少年がいました
その貧相な少年はいつも街の子どもたちにいじめられ
いつも痣だらけで過酷な日々をすごしていました、
ある日その少年はついに限界を迎えてある森へ向かいました
その森の奥へと少年は進みました、奥へ奥へと進んだ先には一つの看板…
此処から先立入禁止…
その奥へと少年は進みました
看板を抜けた先は想像以上の絶景で
少年はなぜこんなにも綺麗な景色を隠すのだろうかと不思議に思い、
誰かがこの景色を独り占めしたくて立入禁止にしてしまったのだろうか…と少年はどんどん森の奥へと進みました。
少年は少しの間ぼーっと湖を眺めていました
そうするとどこかから綺麗な歌声が聞こえてきました。
少年はその歌声が誰のものかを突き止めるために、声のする方へと進みました
少し歩いた先に小さな岩が湖の中にあり、その岩の上には淡い髪色をした綺麗な人がいた。
少年はその人の方へと引き寄せられるように歩いていき
自然と気づけば湖の中にいた…
そうすると岩の上にいた淡い髪をした人が目をまんまるにしてこちらを見つめていた…
それは人魚だった、
綺麗な鱗が太陽の光を反射しきらきらと光っている
その人魚の顔立ちはまるで人形のように綺麗で少年は朧げな表情をしながら人魚をみつめた
人魚は必死に何かを伝えようときゅーきゅー鳴いていたが少年には何を言っているかわからず
さらに湖の奥へと進む…
人魚が岩から湖へと飛び込みこちらに近寄ってきた…
すると急に腕をつかまれ
湖の中へと引きずり込まれた
そうすると水の音と同時に綺麗な声が聞こえてきた
”ここへ来ては駄目…今すぐ街へ帰りなさい”
人魚の声…?
あの歌声と同じ声が聞こえた
ザバーン…ぷはっ…はぁ…はぁ…”どうしてだめなの?”