テラーノベル
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すみませんリクエストちゃんと読んでなくて全然違うシチュになってしまった…!!しかし書いてしまったものは書いてしまったので載せます。ちゃんとリクは別で書きますのでご心配なく!!
🥷🔫×💡かと思いきや💡×🥷🔫かと思いきや…!?みたいな作品です。地雷さんバック!!
mrkm視点
伊波は、ぼくの腕に絡みついて離れなかった。
「カゲツ、ねえ、今日も一緒に帰ろ? もう、めっちゃ疲れた〜」
街灯の下で、伊波は上目遣いに笑う。黒と黄緑のメッシュを少し乱れさせて、唇を尖らせたその顔は、まるで子猫がご飯をねだるみたいだった。どこか無邪気で、思わず小さく息を吐く。
「疲れたなら、ウチ来る?送るだけじゃ済まんやろ」
「えへっ、ほんとに? やったー! カゲツん家、久しぶり!」
伊波の目がキラキラと輝く。予想通り、簡単に引っかかった。ちょろ、と、内心で小さく笑う。甘えん坊モードに入ると、抵抗なんて微塵も感じさせない。自分をまるで玩具みたいに翻弄してくるくせに、結局は素直に付いてくる。家のドアを開けると、伊波は靴を脱ぐのももどかしく、ソファにぽふっと飛び込んだ。
「わー、相変わらずカゲツの家、落ち着く~。匂いも好き」
「勝手に匂い嗅ぐな」
伊波を軽く睨みながらも、キッチンに向かう。いつものようにお茶を淹れようとした。カップを二つ取り出し、ポットに湯を注ぎながら、ぼんやりと思う。今日は……少し、からかってやるか。伊波がこんなに甘えてくるなら、こっちも軽く主導権を握っていいはずだ。お湯が沸く音を聞きながら、背後から近づいてくる気配を感じた。振り返る間もなく、柔らかい体が背中にぴったりとくっつく。
「カゲツ、そんなの後でよくない?」
伊波の声が、耳元で甘く響く。次の瞬間、体がくるりと回され、壁際に押しつけられた。
「は……?」
驚く暇もない。伊波の唇が、深く、熱く、重ねられた。深いキスだった。普段の甘えたキスとは違う。舌が絡み、息を奪うような、貪るような深さ。伊波の指がシャツの襟を掴み、離さない。甘い吐息が混じり、伊波の体温が一気に伝わってくる。
「……んっ」
自分の喉から、思わず小さな声が漏れた。理性が、みるみる溶けていく。伊波の舌が優しく、でも意地悪く動き、頭の中を真っ白に染める。やっと唇が離れたとき、伊波はにこっと笑った。目が細くなって、小悪魔のような笑顔。
「んふ、引っかかったと思った?」
「…………え?」
声が、珍しく掠れる。頰が熱い。心臓の音が、自分でもうるさいくらいだ。伊波はぼくの胸に額を押しつけて、くすくす笑う。
「カゲツ、いつも何気ない顔してるけど、実はオレが甘えん坊になると、すぐ『ちょろいな』って思ってるでしょ? 家に連れ込んで、お茶淹れてるフリして、こっそり『犯そう』とか企んでるんでしょ? かわいいんだから」
「企んでなんか……」
「うそー。目がそう言ってたもん。『今日は軽く攻めていいか』って」
伊波はぼくの首筋に顔を埋め、ちゅっと軽くキスを落とす。指先で胸を優しく撫でながら、甘い声で続ける。
「でも、今日はオレが先。だって、カゲツが『ちょろい』って思ってる顔、マジむかつくから」
壁に背を預けたまま、動けなかった。いつも冷静な自分が、こんなに簡単に翻弄されるなんて。伊波の小悪魔っぷりは、予想以上だった。かわいい顔で、甘えた声で、でも核心を突いてくる。
「いなみ……お前、ガチで」
「えへへ、認めた?」
伊波は満足そうに笑い、再び唇を重ねてくる。今度は優しく、ゆっくりと。ぼくの唇を啄むように、舌でなぞるように。手はシャツの下に滑り込み、素肌を撫でる。熱いのに、どこか優しい感触。
「ん……カゲツ、熱いよ。もっと、オレに甘えていいんだよ?」
「甘えるのはお前だろ……」
「今日は特別。カゲツが溶けるまで、オレが頑張る」
伊波はぼくを抱きしめ、ソファまで連れていく。押し倒すように座らせ、自分は膝の上に跨がる。黒い瞳が、いたずらっぽく輝く。
「ほら、目閉じて。オレのキス、もっと感じて?」
抵抗する気力もなくて、目を閉じた。伊波の唇が額に、瞼に、頰に、次々と落ちてくる。甘い雨みたいに。
「カゲツ、かわいいね。いつもクールな顔が、こんなに赤くなるの、オレだけだよね?」
「うるさい……」
伊波の指が髪を梳き、耳元で囁く。
「好きだよ、カゲツ♡」
深いキスが、再び落ちる。わずかに応えた。腕を回して伊波の背中を抱き寄せる。溶けていく自分が、嫌じゃなかった。部屋の中は、静かで、甘い空気に満ちていた。お茶のポットは、いつしか湯気が止まっていた。伊波はぼくの胸に顔を埋め、満足げに息を吐く。
「えへ……引っかかった? って言ったけど、家に連れられるまで気づけなかったのはほんと」
小さく笑った。無愛想な仮面が、完全に剥がれ落ちているのは自認している。
「……お前が一番、ちょろい」
「えー、ひどい!」
伊波が頰を膨らませる。でもすぐに、幸せそうに笑って、再び唇を求めてくる。伊波の温もりに包まれながら、静かに目を閉じかけたそのとき、ふと口元が緩んだ。
「……でもやっぱり、お前下手やな」
伊波の体がぴくりと跳ねる。
「え?」
伊波が顔を上げ、目を丸くした。さっきまでの小悪魔っぽい笑顔が、一瞬で怪訝なものに変わる。
「下手って……何が?」
「キスだよ。全部」
いつもの冷静な声を取り戻し、淡々と続ける。長い指で伊波の顎を軽く持ち上げ、真正面から見つめた。
「深くしようとするのはいいけど、舌の動きが雑。息継ぎのタイミングも悪い。最後の方、がっつきすぎてて可愛げがない」
「は……?」
伊波の頰がみるみる赤くなる。甘えん坊の小悪魔が、急に素直な子猫みたいに縮こまる姿が、たまらなく面白かった。
「自信過剰だな、いなみは」
ぼくはゆっくりと体を起こし、伊波の腰を抱えて体勢を入れ替えた。ソファの上で、伊波を下に押し倒す。長身の影が伊波を覆うように覆い被さる。
「ぼくが教えてやるよ。正しいキスの仕方を」
「ちょ、ちょっとカゲツ……!」
伊波が慌てて両手を胸に押し当てるが、力はまるで入っていない。むしろ、期待と照れが混じった目でぼくを見上げてくる。
「えへ……って顔してるくせに」
「してないもん……!」
「してる」
低く笑い、伊波の唇を親指で軽くなぞった。抵抗らしい抵抗もなく、伊波の唇がわずかに開く。最初は優しく、触れるだけのキス。伊波の息が震えるのが伝わってくる。次に、ゆっくりと角度を変え、深く唇を重ねた。舌を滑り込ませ、丁寧に絡めていく。息継ぎのタイミングを教え込むように、わざとゆっくりと、でも確実に。
「ん…っ、は……///」
伊波の喉から甘い声が漏れる。さっきまで自分が攻めていたはずなのに、今は体を小刻みに震わせてぼくのキスを受け入れている。
「どう?これが正しい」
唇を離し、耳元で囁いた。伊波の耳が真っ赤になっている。
「……ずる……」
「ずるいのはお前だろ。甘えたフリしてぼくを溶かそうとしたくせに」
伊波のシャツのボタンを一つ外し、素肌に指を滑らせる。熱くなった肌が、指先に心地よく伝わってくる。
「今度はぼくの番な。いなみは、じっとしてろ」
「う、ん」
伊波が小さく頷く。さっきまでの悪態はどこへやら、目が潤んで、唇を軽く噛んでいる。かわいい。再び唇を重ね、今度は首筋へ移動した。軽く歯を立て、すぐに舌で優しく舐める。伊波の体がびくっと跳ね、甘い吐息がぼくの髪をくすぐる。
「カゲツっ、んぁっ//」
「声、かわいいな」
「や……言わないで……」
伊波が恥ずかしそうに顔を背けるが、顎を掴んで無理やり正面を向かせる。そしてまた、深いキスを落とす。今度はさっきより少し激しく、伊波の舌を絡め取り、息を奪うように。指は伊波の腰を撫で、ゆっくりと下へ滑らせる。服の上からでもわかるほど、伊波の体が熱くなっている。
「ほら、ちゃんと息継ぎしろ。……こうやって」
ぼくがわざと息を吹きかけながら言うと、伊波は涙目で睨んでくる。でもその目には、明らかに甘えた色が浮かんでいた。
「カゲツのばか……///」
「いなみはぼくにだけ、こんな顔を見せればいい」
伊波の両手首を頭の上に押さえつけ、ゆっくりと体を重ねた。ソファが小さく軋む。伊波はもう抵抗する気力もなく、ぼくの首に腕を回してきた。甘えん坊のいつもの癖が出て、ぼくの背中に指を食い込ませる。
「カゲツ……もっと……//♡」
「もっと、ね。欲張りだな」
小さく笑いながら、伊波の唇をもう一度奪った。今度はお互いの息が完全に混ざり合うほどの、長いキス。部屋の中は甘い吐息と、時折漏れる伊波の甘えた声だけが響いていた。お茶のポットはとうに冷め、街灯の光がカーテンの隙間から淡く差し込んでいる。伊波はぼくの胸に顔を埋め、荒い息を整えながら小さく呟いた。
「……オレ、やっぱりカゲツには勝てないや」
「当然やん」
伊波の髪を優しく撫でながら、単調な声で答える。でもその手は、どこか甘やかすように柔らかかった。
「でも……次はオレが上手にやるからな」
「ふん。期待してるよ、下手くそ」
「下手くそって言うな!」
伊波が頰を膨らませて抗議するが、すぐに幸せそうな笑顔に戻る。ぼくはそんな伊波の頭を軽く抱き寄せ、静かに目を閉じた。甘えん坊の小悪魔は、結局ぼくの腕の中で素直に溶けていった。
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コメント
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好きです!!!!!💕💕このような素晴らしい作品を書いてくださり誠に!!ありがとうございます!!!!!!✨️✨️