配信切り忘れ/rbru
Rは気分で書くと思います
リクエストありがとうございました。
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今日は小柳くんとのオフコラボがある。久しぶりの2人だけのコラボ。最近だと、伊波商事やら、お披露目配信でゲストやら、で2人っきりになることは無かった。
案件配信?あれは、運営からお願いされたものであってオフコラボとは違う、と俺は思っている。てか、よくよく考えれば1年ぶりくらいなのではと思い、オフコラボまであと1時間。とても楽しみでウズウズしていた。
「ご来店ありがとうございます〜」
「うぃ〜す」
無事、小柳くんは遅れてくることなく時間通りに配信が始められた。
「今回は、小柳くんとこのホラゲをします」
「ガチ、これ俺最後まで拒否ったけどね」
「いやでも、少しだけ楽しみにしてたじゃないですか」
そう言い、小柳くんはハハッと笑う。小柳くんかま拒否したのは事実。ホラゲを提案したのは俺だった。最近流行っているホラゲを小柳くんとやってみたい、ふと思ったことを小柳くんに伝えたら、即OK貰った。ちなみに、その時はまだホラゲとは伝えてはなかった。
「星導、お前ビビるなよ」
「小柳くんこそ」
準備が出来たので、スタートボタンを押す。そうすれば、画面が暗くなり、数十秒後にモヤがかかったかのような明かりが出てきた。
〜〜
「いやー楽しかったね、小柳くん」
「おう、そうだな」
無事クリアをし、適当な雑談をして配信を閉じる。
「お疲れ様でした〜」
「おつ〜 」
やっと配信終わった、リスナーには申し訳ないけど俺は早く小柳くんと2人っきりになりたかった。
今日のホラゲちょっと怖かったな。あ、小柳くん寝る時大丈夫かなとふと思う。なにせ、彼はホラゲが苦手であり、プライベートでホラー映画を見た時は小柳くんが一緒に寝ろと誘われたのを思い出し、心配になってしまった。
(これは、一応聞いてみますか)
「小柳くん、夜大丈夫ですか?」
「は?何、別に、大丈夫だけど…」
絶対嘘だ。少し声が震えていた。きっと小柳くんはバレてないと思っているだろうが、さっきまでめちゃくちゃ叫んでた彼だ。余裕なわけない。
「本当は?」
「…家来い」
「やっぱ、怖いんじゃん。かわいー」
と、普段配信には乗せない声で、彼に伝える。そうすれば、電話越しでも伝わるくらい小柳くんは照れていた。
「ばか。うるせぇ」
「このツンデレ狼め。じゃぁ、今から行きま…」
すと言い終わるタイミングで、スマホの通知がなった。誰だと思い、電源をつけると送り主はライからだった。緊急任務?と思い、メール内容を見てみればそこには、『星導配信切れてない』と。一気に、頭が真っ白になり、冷や汗がでる。やばい、リスナーに聞かれてる。てか、先輩からもメール来てた…。
急いで切らなければと、付けっぱだった画面に
「後でちゃんと説明します!今日はこれで!」
と勢いよく配信を切る。今回はちゃんと切れてるか確認をし、深呼吸をする。やらかしたの5文字が、頭の中をグルグルと回っている。これ、イジられるやつだし、後で事情聞かれるやつだ、小柳くんに怒られると、考えれば更に汗がドバっと出るような感覚がした。
「星導、ドンマイ」
先程までの甘い雰囲気とは一変、気まずい雰囲気が流れてしまった。どうしよう、いや、一旦小柳くんの家に行こうと急いで支度をする。小柳くんの家に行って、対処をちゃんと考えよう。
よし、と思いオトモに留守番を頼む。小柳くんの家に行くまで、俺はこれが全部夢ならと強く願った。
コメント
2件
書いてくださって、本当にありがとうございます😭本当に素敵でした💓ワガママですが、いつかRも見れると嬉しいです🙇🏻♀️՞✨