テラーノベル
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俺の家は貧しかった 。
それと引き換えに 、 “ 俺以外には ” 神も目を見張るような 才能が与えられた 。
「 みてっ ! 可愛くない ? 」
末のこさめには 、 独創的な 芸術センスが あった 。
世間一般的には “ 下手 ” の 部類だろう 。
だけど 、 みる人が見たら 、 それはたちまち芸術となる 。
「 … thank you 、 // 」
二つ下のみことには 、 外国語のセンスが 与えられた 。
世界4ヶ国語を 使いこなし 、 テレビで引っ張りだこの天才少年となった 。
困っている 人に 、 手を差し伸べる 優しさにも 恵まれた 。
「 … ♪ 」
一つ下の いるまには 、 音楽のセンスが備わっていた 。
絶対音感 、 圧倒的な歌唱力 、 滑舌の良さ 。
聞いた人全て を 引き込む 、 独特の世界観を 生み出して行った 。
それに引き換え 、 俺は ______ 。
俺は 、 傷一つ みせない 、
屈託のない “ 作り笑顔 ” の 持ち主となった 。
紫 「 … ここの リリック どうしよ 、 」
黄 「 ん 〜 、 英語入れてみる 、 ? 」
紫 「 じゃ 、 翻訳頼んだ 。 」
黄 「 わかった 〜 ! 」
ほのぼのとした 会話 。
その中に俺は混じれない 。
瑞 「 また ファンレター もらっちゃったよ 〜 ♪ 」
黄 「 んぇ ! ええなぁ … 、 」
紫 「 お前 学校で キャーキャー 言われてるやろ 笑 」
… いいな 、 なんて言ったら 、 最低だろうか 。
努力できるのも 才能の うち 、 と よく言うけれど 、
彼らの 努力は 他の人の比じゃない 。
努力も実らず 、 いつもヘラヘラしている 俺は 、
一体どうすれば 報われるのだろうか 。
コメント
1件
はぁととこめんとまってます‼️