「またね」
そうお互いに言い合う。
またすぐに会おうという意味を込めて…
思い返して見るとこの頃はお互いを恋愛的に好きだったと思う。
仕事が忙しくても、新しい恋人ができても、私の頭の中には彼がいた。今日は久しぶりに彼と会う約束をしている。だから今日私は初めて自分の思いを伝えると決めていた。
○○「おまたせ、待った?」
ココ「いや、全然 じゃあ行こ」
○○「うん、今日はどこ行く?」
ココ「どこでもいいけど帰りに話したいことがある」
○○「うん、わかった」
数時間
○○「ここでいい?」
ココ「ああ、えっと実は…」
○○「ちょっと待って、私も話したいことがあるの」 「実は、私ココのことが高校の頃から好きなの付き合ってくれない?」
勇気を出して私は長年の思いを打ち明けた。でも彼からの返事は…
ココ「ごめん…」の一言だった。
○○「そっか…こっちこそ急にごめんね 」
私はすごく気まずくて目線を下げた。その時、偶然に見えてしまった。 彼の左手薬指にはめられた真新しい光輝く指輪を…その時、私は改めて”終わり”を実感してしまった。こんなことになるのなら、最初から告げなければ、好きにならなければ、いや、出会わなかった方が良かったのかもしれない。私の頬を冷たい涙が流れて行く …彼は私が全て悟ったのを知ってか、知らずか口を開いた。
ココ「ほんとにごめん、俺も彼女に会うまではお前のことが好きだった。でも、彼女に出会った瞬間世界がかわった気がしたんだ。」
○○「そう、良かったね。私もそういう人に会えるかな」
ココ「きっと会えるよ。じゃあな」
○○「ええ」
2人「さようなら」
私たちは最後に挨拶を交わし、別々の道へ歩いていった
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