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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ギリギリですみません💦

参加させていただきました!!

wrwrdです



※死ネタ注意

なんでも許せる方のみ

めちゃ長いです

スタート

















『拝啓、全てを忘れ去った貴方へ』










今、そこの様子はどうですか??


ちゃんと元気で暮らせてますか??


……寂しくないですか??


ずっと貴方のことだけを考えています。


貴方が私の事を忘れても、私は絶対に忘れません。


少しでも私のことを思い出してくれるように、私は毎日この手紙を贈り続けます




~拝啓、全てを忘れ去った君へ~






これは病弱で入院している男の子と幼なじみの元気な男の子の2人が紡いでいく物語です。





xxxx年  とある病院。



ガラガラガラ

「やっほー!!今日も来たで!!体調はどう??」


「おはよう!朝から元気やなぁ!今日はまだ元気やで!!」


「やって、”ロボロ”に会えるのが楽しみやもん!!」


「んふふw俺も”ゾム”が来るのずっと待っとった!」







病弱な少年は”ロボロ”といい、もう1人の男の子は”ゾム”と言った。


ロボロは生まれつき体が弱く、ずっと入院してなければいけなかった。

なぜこの2人が知り合ったのかと言うと、ゾムも1度だけ入院してた時期があった。その時に病室が同じでロボロと話していくうちにどんどん仲が深まって行った。


ゾムが退院してからもよっぽどの事がない限り、毎日ロボロの病室を訪れていた。


ゾムがロボロと知り合ったのは小学一年生の頃。

かれこれ病室に通い始めて6年になる。









zm:「てかもう6年もたったんやで??あっという間やなぁ……」

rbr:「ほんまに!!俺ら1年の頃に出会ったからな」

zm:「ロボロと会えてよかったわぁ!ほんま楽しかったなぁ……」


俺はそういうと棚からアルバムを持ってきてロボロが座ってるベッドの上に広げる。


rbr:「うわ懐!?え、お前なんでこんなの持ってんねん!!」

zm:「ふへへ~秘密~!!w」

ロボロは照れてるが満更でも無さそうだ



2人で1ページ、1ページとゆっくり思い出に浸りながらめくっていく。


その瞬間瞬間がとても楽しく、とても長く感じられた。



rbr:「あぁ~!!!wこれ!!覚えとる??w

お前が早く来たすぎて窓から入ってきたやつ!!w」

zm:「うわ!!w懐かしすぎるやろw

いやぁあの頃の俺はやんちゃだった」

rbr:「いや、今もやろ」


ロボロの笑い方が好き。

ロボロと過ごす時間がとても好き。


俺は知らず知らずのうちにロボロの虜になってしまったみたいだ



俺がここに来ると学校であった話とか授業の話とか……まぁ勉強とか色々な話をした。


俺はロボロと話せればそれだけで嬉しかった。





そんなある時、ロボロが俺に言った。


rbr:「あのな……??俺、ガンなんやけど、それは知ってるよな?」

zm:「おん、?知っとる」


嫌な空気。心臓がバクバクする。



rbr:「そのガンが進行してもうて……そこがあんま良くなかったらしくお医者さんにあと生きられて半年って言われとんねん……」




その瞬間息が止まったかと思った。


あと半年……??嘘やろ???

そんなの無理やで……


zm:「え……ほんまなん…………???」

ドッキリであることを願った。


今まで散々かけられてきたから今回もそうなんじゃないか、そう思ったが違かった。


神様って残酷だ。



俺はただロボロと過ごせれば、話せればそれだけで良いのに……それ以上何も望まないのに……



その日はどうやって家に帰ったかなんて覚えてない。

そのあとなにをロボロと話したかとか全部分かんない。


ただただショックで、ロボロが居なくなるのが怖くて……

でも俺よりロボロの方が怖いはずなのに……







俺にしては珍しく次の日、病院に行かなかった。

いや、行けなかった。



でもなんど聞いてもこの話は本当だ。

あの時凄くロボロは震えてた……今すぐ居なくなっちゃいそうなくらい。




今、俺に出来ることは何だ??


ロボロと沢山思い出を作ることじゃないのか??



自分だけ現実から目を逸らすな。

ちゃんとロボロと向き合うんだ。



ちゃんと、最後まで……








ロボロと思い出作るって言っても何をしよう……

普通どうりじゃない方がいいよな……


え、てか普通に街歩くだけでもロボロにとってはめったにない体験やない???



早速明日お医者さんに聞いてみるか……




次の日


ガラガラガラ


zm:「ロボロー!!!久しぶりやなぁ」

rbr:「あ!お前!!昨日来んかったな!!暇やったんやぞ!!お前こんかったから」


そう言ってロボロはいかにも怒ってますよーって感じで頬を膨らました。

え、凄く可愛い(((((((


あ、先生に聞くのが先や、


zm:「そういやさ、ちょっと先生に聞きたいことあるから聞いてくるわ!!ちょっと待っとって??」


言い終わらないうちに走り出した。


rbr:「はぁ??え、っちょ、って行ってもうた……」






ガラガラガラ  バンッ


zm:「先生ー!!」

先生:「うわっ!?だめだよゾムくん。走っちゃ!!

それでどうしたの??」


zm:「先生……ロボロと今度外で色々遊んできていい……??」


聞いたら少し先生の表情が険しくなったら気がした。


先生:「うーん……でも結構今厳しいしなぁ……」

zm:「ダメ……??」


少し考えたあと、

先生:「じゃあ、一日だけだよ??しかも市内から出ないこと。

あとあんま走りすぎない!それと__」


許可が出た。

その瞬間、先生の話を聞き終わらないうちにロボロの所へ駆け出した


zm:「先生ありがとー!!!」


先生:「あ、こら!!走らない!!」






ガラガラガラ!!

思いっきり扉開ける


rbr:「うわっ!」

zm:「やったやったぁぁ!!」

rbr:「どうしたん?wそんなあわててw」


とりあえず早くロボロに話したくて一気に話した。

外に遊びに行こう、そう言ったら顔をかがやかせて、うん!!って言ってくれた。




早速明日休みだから明日行くことにした。






次の日


zm:「ロボロー!!迎えに来たで!!!行けるー?」

rbr:「あぁ!!行けるで!」


少し歩き方がぎこちなかったが、ちゃんと歩けていた。



rbr:「今日はどこ行くん??」

めっちゃワクワクしながら聞いてきた。


zm:「うーん、とりあえず新しく出来たお店があるからそこ行かん??」

rbr:「お!ええで!!」


初めてくらい外出てなかったので色々なものに興味津々だった。

病院の時よりも会話は弾んだ



zm:「あ!ここやで!!」

立ち止まってオシャレなお店を指さした。


rbr:「ほえぇ~凄ぉ!!オシャレすぎん??」

zm:「やろ!!ここな?アクセサリー?とか色々売ってるらしくて、ロボロとお揃いのもの買いたいなーって!!」


そう言った瞬間ロボロの顔が赤くなった気がしたのは気のせいにしておこ()



店内に入ると思ったより雰囲気が入りやすかった。


rbr:「うぇぇ!!めっちゃ凄!?」

zm:「え、凄いな……」


ロボロはまさにキラキラというエフェクトが付きそうなくらいキラキラしている



2人で店内を見て回るとキーホルダーのコーナーがあった


rbr:「あ!それめっちゃゾムに似合いそう!!」

と俺に話しかけてきた

zm:「え、まじ!?……じゃあ……ロボロはこれかなぁ!」


俺もロボロに似合うものを見つけた。



rbr:「え、じゃあお揃いで買お!!」



「ありがとうございました~」

挨拶を聞いて店内を出た。



rbr:「えぇ~?めっちゃ嬉しいんやけど!!」

zm:「ほんま!!めっちゃ嬉しい……」


ロボロは大事そうにネックレスを首にかけた。


rbr:「んふふ~ゾムとお揃い~!!」

zm:「!!じゃあ俺もずっと付ける~!!」


るんるんで歩いていたが段々ロボロが疲れてきた。

近くにクレープの屋台が道路に出てたから食べることにした。

でも人気だからたくさんの人が並んでいた。

屋台とはいえすぐそこは道路で車が走ってる

中々に危ないな……と思った。



rbr:「俺クレープなんて初めて!!美味しいかなぁ?♪」

zm:「甘いやつやで!多分気にいると思うわ! 」

ロボロは鼻歌を歌って順番待ちをしていた。


その時だった。

ほんとに一瞬だった。


後ろから車が突っ込んできた。でも幸い俺らには当たらなかった。でもちょうど前の前の前辺にいる人に突っ込んで行った。



俺は怖すぎて動けんかった。


でもあいつは動いたんだ


rbr:「危ない……ッ……!!」






一瞬で辺りが騒がしくなった。


ロボロが車とぶつかりそうになった人を庇って自ら犠牲になった



……そのおかげか犠牲者は見たところロボロだけ。



俺はずっとその場から動けなかった。




人だかりに押されて押されて、ロボロの所に行かたかったけど中々行けなかった。



ようやく行けた時には救急隊で担架に乗せられて救急車で運ばれる時。





その時初めてロボロが轢かれた____っていう実感が湧いた



zm:「ッは……ロボロ……ロボロ……ッッ!!」



必死で声をかけた。

けど当たり前かのように応答はなかった。





ただ担架に乗せられたロボロの首にかかっているネックレスだけが太陽によって光輝いていた______








____________






救急車で運ばれたあとも尚、立ち尽くしていた。



ただただ、心の中で自分を責めることしか出来なかった。

過去を後悔したってなにも変わることは無いのに……






俺の事を嘲笑うかのように太陽がギラギラと照りつけてくる。










次の日



……いつものように病院に行ったら会えるんじゃないか、

また何気ない表情で笑いかけてくれるんじゃないか、


あの時なんでロボロを助けられなかったのか。



そんな考えだけがずっと頭の中をグルグルしていた。





いても立っても居られなかったから病院へ向かった。



自然の足が早歩きになる



死んでないよね……?

最悪の光景が目に浮かぶ。




病室に着いた。

深呼吸をする。



コンコン


返事は無い。


zm:「開けるで……?」



ガラガラガラ



すると、そこに居たのは包帯を頭や全身に巻いたロボロだった。


zm:「ッあ……ロボロ……!!!目覚ましたんやな……!!」



問いかけるが、返ってきたのは



rbr:「……ぁえ、…………誰ですか……??」






ッは……??嘘だろ……?


まさか、記憶が無い??



zm:「冗談なら辞めろよ……ほんまに分からん、、、?」


少し考えてから

rbr:「ごめんなさい、、、わかんないです」


と言った。



その瞬間、頭を殴られたような衝撃が走った。


zm:「そんな……」




外で遊びたいなんて言わなきゃ良かった。

新しい思い出作りたいなんて言わなきゃ良かった。


この平和な毎日から欲をださなけりゃよかった……




俺はゆっくりロボロに近づく。


zm:「俺はゾム。気軽に呼んでや……?ロボロ」


すると戸惑いながらも

rbr:「……よろしく、、ゾム」

と言ってくれた。



zm:「明日も来る。いつかは思い出せるといいな」

笑いかけるが無表情のまま


返事も無いのは悲しいな……


zm:「じゃあな……!」


ゆっくり病室を後にする。

すると出てくるのを待ち構えてた看護師さんが居た。



看護師:「あ、ゾムくん。ちょっといいかな?」


zm:「?なんですか??」


看護師:「びっくりしないで聞いてね……?ロボロくんなんだけどね……」


zm:「……ッまさか……」


看護師:「記憶喪失になったのは分かるでしょう……?

その他にも事故のせいで色々な場所が悪くなってしまって……

もって後1週間なの」


zm:「…………は……?」


看護師:「だからね、なるべく沢山話しかけてあげて……?」


zm:「ッ……分かりました……」









あと1週間……??

俺のせいだ……


俺が……


俺が……


俺が……


俺が……


俺が死なせるのを早まらせたと同じだ。



俺が連れ出さなければ……こんなことにはならなかった、、











でもあの後考えて思い直した。


今、ロボロは記憶が無いんだ。



俺が戻してあげられればそれが1番じゃないか??





だから、俺は亡くなるまで……最後までロボロと話す。












zm:「ロボロー!!おはよう!!」


やっぱテンションは高くないか……


rbr:「……おはよう……ゾム」

zm:「!!おはよ!!!」


ちゃんと返してくれたし名前覚えててくれた!!



しかもネックレス付けててくれてる……!!



zm:「なぁそのネックレス、なんで付けてるか覚えとる?」


rbr:「……?なんでだろ……わかんない……

でもこれを見てると凄く悲しい気持ちになる……」



……頑張ればワンチャン思い出してくれるか……!?!?













そこから1週間がたった。


未だに思い出して貰えてない。



どうしよう、もう1週間。



思い足取りで病院に行くと、なんだかいつもと違かった。



騒がしい病院内を不思議に思いながら病室へ向かった。

病室に近づくにつれ、嫌な予感がした



ガラガラガラ


ドアを開けるとそこには



ロボロの姿がなかった。


が、代わりに看護師が居た。



看護師:「あ……ゾムくん、、ロボロくんなんだけどね……?」


zm:「……まさか……」




看護師:「今朝、早くに亡くなったの」



嫌な予感が当たってしまった……



zm:「……そう……ですか……」




俺が帰ろうとすると、看護師さんに引き止められた。


看護師:「あ、ちょっとまって!!」

zm:「……なんですか……?」


看護師:「ロボロくんがね?俺が死んだらゾムにこれを渡して欲しいって言ってたの」


そう言ってネックレスを俺に渡してきた。


zm:「…………え、?」


看護師:「ロボロくんはね、ずっとゾムくんが来るのが嬉しかったのよ?毎回言ってたわ。ゾムと話すとすごく楽しい、なんで記憶無くなっちゃったんだろ。って」


zm:「………ッぅ……」


看護師:「ゾムくんありがとね、最後まであの子と話してくれて

ロボロくんも嬉しかったと思うわ」



zm:「……ッぅぁぁぁッ……ロボロッ……ロボロッ……!!」(泣


看護師:「じゃあ私は失礼するわね……」



ロボロッ……ロボロ……

なんか、感じ取ってくれたんかな……??








ロボロがこうなったのは俺のせいにしても、俺のやってきたことは間違いじゃなかったッ……


ちゃんと良い最後だったのならそれで良かったのかな……





ロボロの記憶が戻らなかったことだけが心残り。



だから俺はこれから毎日、貴方へ向けて昔の思い出を綴った手紙を送ろうと思う。



……ちゃんと読んでねッ…………(泣





『拝啓、全てを忘れた貴方へ』











長くなってしまった!!


遅くなってごめんなさいm(*_ _)m

終わり方、は?って感じだと思うんですけど……

これ以上よく出来ませんでした()



本当は昨日です予定だったんですが予定より長くなってしまい……










イラストも描きました!!




画像

デジタル





 画像



個人的にアナログの方が好き(上手くかけたんじゃないか)って思います( ◜ω◝ )



アナログの方が楽で好きです!!(((((((((




閲覧ありがとうございました!!






追記


6588文字でした( ◜ω◝ )

この作品はいかがでしたか?

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