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十年前の声

第2話 - 第1章春一新しいクラスで（後編）

2025年11月11日

#恋愛小説

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#中学時代の恋

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Lua

男子と話さないようになったのは、1年生の途中くらいからだ。明確な理由があるわけじゃない。

ただ、なんとなく。

気づいたら話さなくなっていた。

そのせいで、今では男子と話すときに少し緊張してしまう。

そんなある日、初めてその“不思議な人”を見た。

3年で初めて同じクラスになって、「こんな人もいるんだな」と思った。

自己紹介の時に、彼が「バスケ部」と言っていた。

週2回体育館を使うのが被る日、なんとなくそっちの方を見ると、そこに彼がいた。

驚いた。

だって、1年の時も2年の時も視界に入っていたはずなのに、彼がいることすら分からなかったから。

相変わらず覚えるのが苦手だなと思った。

⸻

そのときはまだ知らなかった。

この春が、十年後まで残る記憶になるなんて。

十年前の声

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Lua

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