この作品はいかがでしたか?
202
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朝8時、俺は目を覚ました。
犬岡「って!遅刻じゃん!!!! 」
遅刻、遅刻〜……今週で3回目、
今日も生徒指導確定じゃーん……
犬岡「やっぱりね …… 知ってた。知ってた!!」
廊下に立たされるのは当然。なんならもう3回体験してるし。
その時廊下を通り掛かった芝山。
芝山「あれ、犬岡君、何してるの?」
不思議そうに見てくる……
犬岡「遅刻して廊下立たされてるの!」
芝山「そ、……そっか? 、あはは、頑張ってね。」
犬岡「頑張ってってなんだよぉ…… 」
心折れちゃいそうだよ。
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お昼休みの時間!やっとお昼だー!
犬岡「芝山達〜!一緒に飯食おーぜ!」
4組の教室に入ってく
芝山「そういえば来週期末テストあるよね?」
灰羽・犬岡『え?』
思わず声に出した 言葉が え?だった。
灰羽「聞いてないし!なんだよそれぇ!!!」
犬岡「芝山ぁ!頼む助けてくれよ〜!」
芝山「僕一人は無理だから灰羽君は手白君に教えて貰って?」
灰羽「球彦勉強できんの?」
手白「出来るよ。俺お前らふたりみたいに馬鹿じゃないし。」
灰羽「なんだと!まて球彦!!」
手白を追いかけ回すリエーフ、絵面凄いな、
芝山「じゃあ犬岡君、放課後校門前で待ってるから、僕ん家で勉強しよっか。」
犬岡「え、あ、うん!」
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そうして放課後
あ、居た。
犬岡「芝山!ごめん待たせた!」
芝山「ううん、待ってないよ。行こっか! 」
2人で歩く道もなんか新鮮。
芝山「犬岡君って何の教科が苦手なの?」
犬岡「そりゃ、……全部。」
芝山「全部?……あはは笑 凄いや。」
笑われるのも分かってた。……でも君の笑顔が見れるなら、嬉しいかな。
犬岡「なあ芝山」
芝山「ん?」
犬岡「俺な 最近気になる人いるんだよ。」
芝山「ほんとっ? 誰〜?」
にまにましながら問に来る芝山、何を教えるか……!
犬岡「ナイショ!!」
芝山「えっ!ケチ!教えてよ〜! 」
むっとする芝山
犬岡「ほら、それが好きなんだよ。」
芝山「えっ ?」
思わず言ってしまった 。恥ずかしい! 死にたいよ!!
犬岡「いや!違う違う!ごめん、!なんでもない!」
咄嗟に逃げようとした
芝山 「待って!!」
芝山の小さな手が俺の腕を掴んだ。
犬岡「な、何……?」
芝山「……僕まだ、ダメなんて言ってないよ……?」
犬岡「へっ?………」
儚げに俺を見る芝山の視線が耐えられなかったけど、この言葉の意味はすぐ理解出来た。
芝山「僕……男同士での恋愛って、周りからどう言われるか分か らないから怖かったんだよ……」
そう涙目で言う。
犬岡「……それって、もしかして、」
……コクリ
そう頷く芝山。俺ら両思いだったんだね。
優しくそっと頬に 手を添える
犬岡「芝山。大好きだよ。永遠に」
そういうと俺は芝山の唇にキスを落とす
芝山の目を見ると、少し潤んでて可愛かった
芝山「僕も。僕も、ずっと、大好き……!」
泣きながらも答える芝山に俺は心を打たれた。
そうして俺らはもう一度 、 夕日が照らす中 キスを交わした。
そのキスの味はどこか儚げで 甘かった。
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そうして着いた芝山の家。 俺は 緊張する足で部屋に踏み込む。
ぬいぐるみだらけで可愛いな……
芝山「お茶持ってくるね!」
部屋を出ていく。
犬岡「……さーて、物色物色〜♪」
ガサガサ漁っていると、1冊の……本?
アルバム……!
犬岡「この芝山……ぎゃんかわ!」
芝山「犬岡くーんっ、……て!それ!」
しまった。バレた。
犬岡「いーじゃん !可愛いんだから勿体ぶるなって!」
芝山「犬岡君!返してよ~!!」
必死に手を伸ばすけど 、身長じゃ勝てないよ。
芝山「よしっ、もう!犬岡君ったら!」
犬岡「わりーって、もうしないからさ!」
芝山「それならいいけど……?」
ほんと、犬岡くんってずるいなあ、
僕、君に一目惚れしたんだよ。優しいとことか、大好き。
芝山「犬岡くん、僕、ここまで教えたから、ここまで、やっといてね?」
犬岡「おう!……って芝山寝んの?」
芝山「うん、解き終わったら起こしてね」
犬岡「そ、そっか。」
僕はそのまま眠りにつく
芝山。そんな無防備に寝ないで?……目の前にいるの一応男だよ。
俺は芝山の彼氏なんだから、
そっと芝山に手を伸ばす
芝山「ん、……犬岡君、?」
犬岡「わっ!ご、ごめんっ!」
芝山「……んー、……むにゃむにゃ、」
寝言かい!……
犬岡「……。」
熱いキスを交わす。芝山……芝山……。
芝山「んむっ、……ぷはっ、犬岡君……?」
震える瞳で俺を見つめる芝山。
犬岡「今夜は寝かせてあげないからね。」
それから熱い夜を過ごした。
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翌日 。
芝山「んっ …… ふぁぁ……」
伸びをした。……あれ?僕なんで裸……?
記憶が無い……僕何してた?
犬岡「んーっ、……あれ、芝山、おはよう。」
朝から芝山の裸なんて眼福!!
芝山「犬岡君、僕昨日何してた?」
……。
少し間を置いてから犬岡君は
犬岡「え?昨日?えっちした!」
芝山「えっち!?」
犬岡「あれ?覚えてない?」
覚えてないって言うか、うん、覚えてはない!
でも思い出したくもなかった!!!
芝山「うあ、……え、へへ、笑」
恥ずかしさで声も出ない。
僕、やっぱ……恥ずかしい!!
布団へと潜り込む 。
犬岡「芝山ー!でてきて!」
布団の中に入り込んでくる、
芝山「犬岡君……」
犬岡「昨日の芝山、可愛かったよ。」
芝山「……。」
可愛いって言われると、なんか、お腹が……きゅんってなる。
自然と照れちゃうんだ。
これって全部……君のせいだからね。犬岡君。
芝山「責任、とってよ?」
犬岡「責任?ん、勿論。」
そうして朝イチのキスをして そのまま朝を迎えた。
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