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本人様とは関係ありません
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橙side
橙〔ん、?〕
紫〔…ごめん、持ってくれる、?〕
橙〔うん、持つけど…どうした?〕
紫〔手痺れてて…力入んない、〕
橙〔…そっか、無理は禁物やで。〕
紫〔うん、ごめん〕
この会話は1か月前。
フードコートでの会話。
この日から紫くんの手が心配だった。
この日からよくものを持ってて
落としてるのも見かけた。
YouTubeの撮影でも
辛そうな時があった。しかも俺らの
撮影は残念なことに基本胸から下。
立って撮影の時は台本が
持ちにくそうだった。
動画ではカットされてるけど
台本を落とすことも多かった。
理由は全部手の痺れ。
紫〔あぁ…落としちゃった…〕
桃〔…最近手元緩くね、?紫くん〕
紫〔手が痺れるんだよね…〕
みんな気づいてる。
紫くんも手の痺れに関しては
隠そうとはしなかった。
でも、その理由は
話してくれなかった。
手が痺れる理由。
理由。知ってそうだから
気になる。
紫くんが嘘をついてる時の
癖があるからね。
橙〔手痺れてるって言ってるけど〕
橙〔それ大丈夫なん、?〕
橙〔1か月前からしんどそうやけど…〕
そう聞いても
紫〔原因わかんないんだよ…〕
紫〔多分働きすぎだから笑〕
紫〔心配しないで大丈夫だよ〕
毎回そう答える。
この時、手が首元にあるから
多分嘘ついてる。
紫くん嘘つく時ここ触ってるもん。
だから、紫くんは理由を
知ってるんだと思う。
紫〔…もてない、〕
青〔ん、ねぇ…やばいじゃんその手〕
紫〔水飲みたいのに。さいあく〕
紫〔やばいやばい〕
紫〔ありがとう〕
水も持てない時があるくらい。
青ちゃんに持ってもらって
飲んでる。やっぱしんどそう。
あの手で過ごすのは。
紫〔あぁッ~…〕
橙〔大丈夫?濡れてない?〕
紫〔ぅん…ッ、〕
今日も一緒にお出かけしてたけど
しんどそう。水落としちゃった。
今日は個室だから1か月前みたいに
視線は集まらなかったけど
手がいつも以上にしんどそう。
焼肉でよかったかな。
もうちょい食べやすいものに
しとけばよかった。
紫〔…なおんない、…〕
橙〔大丈夫…?〕
紫〔だいじょうぶじゃない…〕
素直な返事が聞こえてきた。
あっためた方がいいかなと思って
手拭きとして渡された
ホットタオルを紫くんの手に
当ててみる。
紫〔…すこし、よくなった〕
紫〔ありがとう、ごめん〕
橙〔…病院行った、?〕
紫〔……一応、1回だけ〕
橙〔どうやった?〕
個室。食べながら。
2人きり。
いつもより、言いやすいはず。
紫〔…原因不明だから、〕
紫〔説明しようがなくて…〕
紫〔ストレスかもって言われたから〕
紫〔薬だけ、もらったけど〕
紫〔副作用やばくて…飲んでない〕
紫〔俺の体に合わなかったの〕
橙〔副作用ってどんなの?〕
紫〔ん~…頭痛吐き気、目眩〕
紫〔飲んだら仕事できないから…〕
橙〔あ~…先生に言った、?〕
紫〔うん。でもこれ飲めって〕
病院の対応がおかしい。
普通体に合わなかったら
かえるやん。薬。
俺激おこぷんぷん丸になりそう。
俺らの紫くんがこんなに
苦しんでるっていうのに。
紫〔…かおこわいよ…〕
橙〔えぇ、笑ごめんごめん笑〕
紫〔心配してくれてるんでしょ?〕
紫〔心配しなくて大丈夫だよ。〕
紫〔安心して笑、〕
そうだよ。めちゃくちゃ心配。
でも、病院行ったなら
少しは安心か…
薬のことは気になるけど。
紫〔おいしいね〕
橙〔うん、めちゃくちゃおいしいわ〕
元気ならいいけど、俺は
構わないけど。
橙〔じゃあ、次は…撮影か、〕
紫〔そうだね。また明日。〕
紫〔ばいばい。〕
橙〔ん。お大事に。無理しないこと〕
紫〔はい。笑〕
橙〔ばいばい。〕
なんか、恥ずかしくて
紫くんの背中を見送らず
見送られる側になって
走っていく。
この日はしっかり寝れて
いつもより万全な状態でオフィスに
向かう、今日もカードゲームの撮影
実写。
紫くんは苦い顔してる。
カードゲームだもんね。
ずっと持っとかなきゃだもん。
桃〔紫くん大丈夫?〕
紫〔うん…〕
桃〔…顔色悪いよ〕
さっきの連絡が来た。
薬を飲んだと。
やっぱり同じ薬だから副作用は
あるらしい。顔色悪い。
青白い。顔も伏せちゃって。
紫〔ごめん、〕
紫〔ちょっとトイレ行ってくる〕
紫〔撮影始まりそうだったら呼んで〕
赤〔は~い。〕
紫くんがトイレ行こうとしたから
俺が持ってたハンカチだけ渡して
見送る。少しは安心して
落ち着くかなと思って。
赤〔紫くん体調悪いの?橙。〕
橙〔いや知らんよ…笑笑〕
橙〔帰ってきたら聞いてみるか…〕
俺は分かってるけど。
秘密にしてると思うし
説明してないと思うから
俺は何も言わず、周りの空気に
合わせて、紫くんが戻ってくるのを
みんなと会話しながら待った。
結局紫くんが帰ってきたのは
数十分後。帰ってきたハンカチは
びしょびしょ。
なんか、頑張った証みたい。
疲れきってる、汗すごい紫くん。
紫〔…撮影始まる?〕
青〔もう始まるはず。〕
紫〔おっけ…ありがとう〕
まだ気分は悪そうだけど紫くんの
気合いは入ったみたいでそのまま
撮影は進んだ。やっぱり何回か
カードを落とす場面はあったが
俺らが面白くカバーできた気がする。
紫〔ッ、…くそ、〕
橙〔手、痺れてる?〕
紫〔くすりのんだのに、…〕
橙〔手休めとき。まだ撮影あるし〕
橙〔水くらい俺が飲ませるわ笑〕
撮影後、やっぱりゲームで手が
疲れてたみたいで水が掴めてない。
薬も効いてないのに副作用酷いとか
薬を変えざるおえない状況でしょ、
紫〔っ…といれ、〕
橙〔…やば、〕
副作用もいつもより
酷いんじゃないかな…
水飲ませたらトイレに
行っちゃった。
赤〔紫くんトイレ?〕
橙〔うん。気分悪いらしい。〕
紫くんに無理して欲しくないから
もう隠すのはダメかなと思って
体調悪いのだけみんなに伝える。
ここまで伝えれば
無理はしないでいいかな。
分かんないけど。
紫〔…おれまた病院行かなきゃ…〕
紫〔おれ、病院にがてなんだよ…〕
橙〔そうなん?怖い?〕
紫〔なんか…人たくさんいるじゃん、〕
紫〔元気な人が来る場所じゃないし〕
紫〔色んなことが起きるとか、〕
紫〔考えたら、落ち着かないし〕
紫〔ざわざわしてて気分悪くなる〕
橙〔あ~…でも、分かる気するわ。〕
橙〔落ち着かないのわかる。〕
楽屋でトイレから帰ってきた
紫くんが俺に抱きついてくる。
上に乗ってくる。大きな綿の
足りないふにゃふにゃしてる
ぬいぐるみ抱えてるみたい。
紫〔んぅ…たいちょうわるい〕
橙〔薬のせいか…〕
紫〔おくすりかえたい、から〕
紫〔びょういんいくの…〕
トイレで疲れたのかもう意識も
ふわふわしてる。眠そう。
紫〔あたまいたいし、さいあく〕
桃〔急に体調悪くなった感じ?〕
紫〔ううん…くすりのせい。〕
紫〔手の痺れの。〕
あ、言った。
これで第一難関は
突破したんじゃないか?
ここさえ言ってしまえば
少しは楽になるはず、紫くんも。
青〔副作用酷くて効果ないなら〕
青〔薬変えてもらわなきゃでしょ〕
紫〔あそこの病院かえてくれない。〕
青〔まじかよ…くそじゃん!〕
桃〔俺らが言いに行くか…〕
桃〔それはいらつく〕
紫〔やめてやめて…笑笑、〕
青たち怒ってる~笑
怖いなぁ笑、
紫〔あっ…おちゃ、こぼした…〕
橙〔ありゃ、濡れてない?大丈夫?〕
紫〔濡れた…橙くんも、ごめん…〕
橙〔あ~、俺は全然大丈夫。〕
汗かいてて、着替えたかったから
俺は全然いいわ。
紫〔っ、…いッ…ふぅ、〕
橙〔…足も痺れてる?大丈夫、?〕
拭こうと思って立ったら、紫くん
しゃがんじゃった。
最初は目眩かなと思ったけど
足かな、なんて。
紫〔ちょっとまっ、ッて、…〕
紫〔力はいんない、きもちわるいッ…〕
桃〔俺らで拭くから。楽にしてて〕
桃〔しんどいっしょ。〕
黄〔紫くんも上下濡れてるから、〕
黄〔落ち着いたら着替えよ。〕
黄が紫くんのことを
抱っこできたから横抱きで
もう一個のソファに移動させる。
頭痛も目眩も痺れも吐き気も
しんどそうでまるくなって
震えてたからタオルケットも
かけてあげる。
夏だからブランケットじゃないけど
少しは落ち着くかな。
橙〔夏でよかったわ〕
赤〔着替え持ってたんだ。〕
橙〔汗かくから着替えようと思って〕
橙〔持ってきてた〕
赤〔紫くん着替え持ってきてるかな〕
赤〔だいぶびしょびしょだったけど〕
それは分かんない。
着替えた方が風邪ひかないと
思うけど、大丈夫かな…
黄〔…紫くんねた。〕
桃〔痺れは疲れからかもしれんな…〕
赤〔最近休憩時間で寝ること〕
赤〔多かったし、あるかもね〕
寝てる紫くんを見て次の撮影は
スタッフさんの配慮で
なくなったのはいいけど
やっぱり紫くんが動けるまで
ここにいようかな…
また無理されても困るし。
起きて誰もいなかったら
困惑しちゃうだろうしね。
橙〔紫くんのスマホ鳴り止まんな〕
青〔誰だよ…〕
黄〔紫くんも起きないし、〕
紫くんの起きるのを待ってて
静かな楽屋に鳴り響く電話。
紫くんのスマホ。
仕事の連絡だろうけど
こんなしつこく来ることは
あるのかな。とちょっと
不安になってる。
桃〔よく起きんな…〕
黄〔生きてる?〕
桃〔ぎりぎり〕
生存確認をされるほど
紫くんが起きない。
ほんとに起きない。
俺やったらワンコール目で
起きるけどな…
紫〔…っ、ふぅッ…ごめ、〕
紫〔電話とって、〕
桃〔ん、俺らが動こうか?〕
紫〔いや、おれがうごく、ごめん…〕
数分、電話が鳴り続け紫くんも
そろそろ気づいたのか起きて
顰めっ面で立ち上がり、向こうの
個室に向かおうとする紫くんは
もう、社長モードで俺らは
止めることすらできなかった。
数分して、紫くんは個室から
出てきた。でも、すぐ膝から
崩れ落ちてすぐ隣の扉に
もたれかかってしまった。
5人で駆け寄って、声をかけても
反応無し。呼吸も決して
安定してる訳ではなくて
少し過呼吸気味だった。
これ以上紫くんの意思を尊重しても
悪い方向にしか向かう未来しか
見えなくて救急車呼ぶね、と
声をかけた。
桃〔これやばいわ…顔色悪い〕
橙〔だいぶ、呼吸浅くなってない?〕
桃〔うん…〕
さっきまでは紫くんも息が
できない感覚に陥り、焦ってたのか
あわあわしてたのが
伝わってきてたけど今は胸元を
ガッと掴んでぐったりしてる。
そのまま救急車に乗る。
近くに血縁者がいないから
俺が付き添いとなった。
乗った頃にはもう
目もつむってて反応もなく
完全に意識がない状態となってた。
でも、救急車の中だったから呼吸は
安定させることが出来たらしい。
病院に着けば即入院の書類を
渡されて書き込めと言わんばかりの
圧を色んな人から感じる。
紫くんはごつい酸素マスクを
付けられて体と繋がってる管と
関係のある大きい機械に囲まれて
眠っている。顔色も悪いし
まだ起きる気配もないし
先生からはまだ油断はできないと
言われてるし、まだ安心は
できなかった。
桃〔紫くんの家知ってる?〕
橙〔しらん…〕
桃〔…、じゃあ起きるまで待つか…〕
俺らは紫くんの家すら知らず
起きるのを待つ。多分、紫くんは
自分で荷物を取りに行くことが
出来ないからね。
赤〔さっきからまた紫くんの〕
赤〔スマホが鳴ってる〕
青〔これは、忙しすぎるな〕
黄〔いやこれほぼ嫌がらせでしょ…〕
黄〔同じ人だったら、〕
青〔それはそう。〕
青〔…出てみる?〕
橙〔……お前が出ろよ〕
鳴り止まないスマホはすごく
気になるし、このままほっといても
鳴り止む気もしなくて青が
出ることに。
紫くんに怒られるし、相手にも
迷惑だと思うけど鳴ってる方が
迷惑だから。
青〔あ~、迷惑です。〕
青〔失礼しました!!〕
桃〔お前声でかいわ〕
青〔ごめんごめん笑〕
あんまり関わらない方がいいような
色々うるさいタイプだったみたいで
青はすぐ電話を切った。
青〔さっきも紫くんの様子が〕
青〔おかしかったみたいで〕
青〔急に切られたから〕
青〔社長ならしっかりしろ〕
青〔勝手に切るな〕
青〔迷惑だぞ的な電話だった〕
赤〔めんどくさ…〕
同じ人だったららしい。
まぁ、そんな気もしてたけど。
それより紫くんに怒られそう。
出たことには俺らは
後悔ないんだけどね
資料を書き終わって先生からまた
詳しいことを話される。
手足の痺れと薬のことを話したら
色々考えてくれて結果は
過換気症候群じゃないかと。
症状も俺らが気づいてた部分は
ほぼ当てはまってた。あとは
紫くんの自覚してた症状次第。
病名がついて、少しは
安心できた。まだ曖昧だとしても
安心感がすごい。
それから、紫くんが起きたのは
昼頃だったのがもう夕方に
なる頃だった。
紫〔……、〕
桃〔笑、驚いてる笑〕
自分の体に色んな線が付いてたり
機械がくっつけられてたりで
びっくりしてる。
起きたから先生を呼んで
入院のことを説明してもらった。
あと症状のこととか。
紫〔薬のせいじゃなかったんだけど〕
橙〔でも吐き気は薬と病気の相性が〕
橙〔悪かったからここまで症状が〕
橙〔出たらしい〕
紫〔へ~、〕
薬のせいじゃなかったかも
しれないと今更怒り狂ってる
紫くん。怒り狂ってたから
オフィスから持ってきた
俺のぬいぐるみ渡したら
見事に殴られた。
病院に長居居するのもダメだから
さっさと紫くんの家を聞いて
必要な荷物を持ってきて
各自帰る準備を始めたら紫くんが
寂しそうに眉を顰めてたから
ぬいぐるみは置いていくことに。
おまけで桃ちゃんのクッションも
置いてきた。ぬいぐるみは
オフィスから持ってきた。
みんな分。クッションは桃ちゃんが
勝手に持ってきたけど
せっかくならって置いていく。
紫〔ばいばい〕
紫〔あしたもきてよね〕
橙〔わかった笑ばいばい〕
紫〔ばいばい〕
やっぱ寂しいみたいで最後は
ハイタッチして病室を出る。
明日も来るって約束したから
行かなきゃだね。笑
翌日、紫くんは前日より少し
ぐったりしてた。それもそのはず
昨日の体力消耗とストレス的な
ものが重なって微熱があるらしい。
まぁ、そうだよなって
感じではあるがしんどそうな
紫くんを見るとやっぱり心配すぎる
俺らは紫くんが
弱ってるところなんて
稀にしか見ないから。
メンタル的なのでこうなってるのは
ほんとに見ない。あっても
体調不良くらいで体調不良でも
ほんとに数回だ。数えられるくらい。
紫〔やることないから〕
紫〔ぜんぶネガティブになるんだよ〕
紫〔俺は忙しすぎるくらいがいいや〕
桃〔忙しすぎだからこうなの…笑〕
いつもの明るくていつも社長業では
気を張ってかっこいい紫くんは
いなくて、髪もぼっさぼさで
顔も覇気がなく、顔色悪いまま
ベットに寝転がってる。
昨日から薬だけ変えてまったく
同じ場所に刺さってる点滴。
両手に刺さってる。手の甲に。
紫〔さいきん、また癖づいちゃって〕
橙〔…リスカ、噛み癖ね、〕
紫〔みんなと会うってわかった時に〕
紫〔やめたから…8年振り、9年振り〕
紫〔治そうと思って、が時間かかる〕
そう、俺らに見せつけた手首には
何本も細い傷跡があった。
古いものからまだ赤く少し腫れてる
新しいものまで腕いっぱいにあった。
細い傷がついてない右手には
代わりのように噛み跡の歯型が
赤くついてて、周りも腫れていた。
紫〔…気持ち悪いね、ごめん〕
紫〔かまって欲しい訳じゃないから、〕
青〔別、気持ち悪くは無いよ、笑…〕
青〔やっててもやってなくても〕
青〔紫くんは紫くんなんだから〕
赤〔無理に辞めろとは言わないよ〕
赤〔でも無理しちゃだめだからね〕
紫〔ぅんッ…〕
ごめんごめん、とベットに
潜っていった。調子悪いな、
黄〔お布団被ったら苦しくなるよ…〕
紫〔っ、はぁ…ッ…ぃ、〕
桃〔どした、痛いってどこが、〕
紫〔ふぅ……いッ…っ、〕
橙〔押すよ、ナースコール〕
紫〔こくっ…ッ、〕
急に背中を丸めてどこかの痛みに
耐えている紫くん。喋る余裕は
なさそうで、もうあとは
看護師さんと先生に任せよう。
今やってたことや、今の環境を
聞かれて、答えてると
紫くんの方から嗚咽が聞こえる。
紫〔おぇ…、ぇッ”げほっ…ッ〕
急な嘔吐に場が騒然とする。
緊急事態とみなされたのか
ベットごと動かして処置室に
入れられた。俺らもその間
処置室の前のベットでや
説明というか説教を受けた。
精神的なものは心臓や肺に
悪循環らしく無理やりには
あまりしないでほしいと。
俺ら無理やりにもしてないし
紫くんが話進めてたんだけどとは
思ったがいいことを知れた気がして
何も言わず、そのまま話を聞いた。
結局紫くんは今日外れた呼吸器も
また付けられて、昨日より
管も付けられ点滴も刺されて
表情はさっきよりも暗くなってて
ぼけっとしてる。
桃〔熱もだいぶ上がってるって〕
桃〔意識ない間に〕
桃〔痙攣起こしたらしいし〕
紫〔…んう…〕
寒そうにしてる。
熱もまだ上がるのかな。
橙〔また明日来るね、〕
橙〔しっかり休んでよ〕
紫〔ん…〕
橙〔笑、ばいばい〕
紫〔ばいばい…また明日もね〕
橙〔ん笑、明日も来る〕
数日、この会話は無くすことなく
やり遂げ、退院。まだ体力も
落ちたままだしまだ完全に
治った訳では無いし再発とかも
全然ありえるらしくて退院しても
1週間休み。と決めた瞬間から
オフィスでぴしっと決まった
シャツにジャケットを羽織った
紫くんと出会った。
橙〔仕事ですか?〕
紫〔…ちがう〕
橙〔仕事なんですね。休みましょう〕
橙〔おうち帰りますよ〕
紫〔はい…〕
ここ一週間の俺の仕事は
野生の紫さんを捕まえることに
なるんだろうな…
𝙚𝙣𝙙 .
コメント
1件
やっぱ仕事から離れられない紫さんかわいい笑