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いつも通り着替え御手洗から帰って更衣室へ帰るとなんだか重い空気。原因はすぐにわかった。私が来たことにより他の更衣室で着替え終わっていた人が部屋を出ていく。すれ違い様にマナがウィンクをしてくる。
「小柳ちゃん」
私がそう呼びかけるとこちらを向く。その顔は明らかに不機嫌だった。
「星導、あたしこの服ヤなんだけど」
小柳ちゃんはよく服に対して文句を言うことがあった。職業柄、露出の多い服を着なければならないがあまりにも露出が多いものもある。小柳ちゃんは露出が苦手なのでよく嫌がる。それに彼女は生活費を稼ぐために稼ぎのいいメイド喫茶に就こうとここに来たが後々ガールズバーだということに気が付き後に引けなくなり今だと言っていた。それもあり私からよく小柳ちゃんの服の布面積を増やすように呼びかけている。
だが今はクリスマス。客が増える日であり、此処では客を多くゲットできるチャンス。それにより多くの人が燃え上がっている。
「でもお金いっぱい稼げるよ?服は他の用意するから」
諭してみるがどれも効かない。着たくないと駄々を捏ねる姿は同年代とは思えず年下と接しているみたいで可愛らしかった。
「ちなみになんで嫌なの?」
そう言うと暫くの沈黙の後
「こんな露出多い服で知らんじじい達と話すの無理なんだけど普通に。星導と一緒にいた方が何千倍もマシ。」
と言う。仕方ないとな思う。正直自分も知らないおじさんにいい顔をして媚びを売るのは疲れてしまう。でもだからと言い見逃すわけにもいかない。どうしようか、と悩んでいると
「星導 、 帰んね?」
と言われた。いやそれは流石に、と断る。でもこういう時に限って意志を決めた小柳ちゃんは強い。どう言おうと食い下がらない。
「星導があたし以外の奴らにそんな露出多い服きてんのもイヤ。そんな姿見せるのはあたしだけでしょ?」
そんなことを言われ続けてつい食い下がってしまう。私が弱まったのをチャンスだと思いコートを着せそのまま腕を引っ張り外へ連れ出す。服を着替えなかったのは店長にバレると面倒くさいからだ。
「ちょ!痛い!加減考えてよね」
「…ごめん」
大型犬がしょげた時のようにシュンとしている。
「全く、、家帰ったら相手してあげるから早く帰るよ」
そう言い今度は私が手を引く。さようなら、明日の私
┈
いつも通り店を回している。だが明らかに人数が足りない。店を見渡すとこの店トップ2の2人がいない。こりゃまたか?と思ったが席を外しているだけかもしれない。だが気になったものは真実を聞くまで抑えきれないのが人間の性。
「るべと小柳は?」
近くにいた宇佐美に聞く。
「帰ったんじゃない?」
と返ってくる。本当か確認するためにライが更衣室へ確認しに行く。何となく予想はしていたが…。世話がやけるものだ。
「あいつら忙しい日に限ってサボりやがって」
「でもあいつらの分稼げるけど?」
それを聞くまでイライラしていた分が少し解消された。自分も中々に上位で3に入り2人に続くが2人とは大きな壁があった。その2人が居なくなったことによりその金が自分たちに回ってくる。こんな嬉しいことはあっていいのだろうか。いやそれでもおじさんの相手は疲れる。若いイケメンは来ないのか。結局はマイナスなのかもしない。こりゃ明日は寝込むだろうなと覚悟を決めているとライが帰ってくる。
「衣装はるべの分だけない。るベが着てきたコートもないし2人のバッグとか諸々無いし帰ったな」
それを聞きやっぱりかと思う。だが少しだけ引っかかる点がある。衣装を着たまま帰ったのか。その場合るべの腰はさよならバイバイ♪だ。それを何となく察した3人でご愁傷さま、と声を揃えた。るべから時々話をされるがスイッチの入った小柳は歯止めが効かないらしい。なので次の日には声が出ない日なんてよくある、と苦言を呈していた。ゴツン、と何かで叩かれ後ろを振り組むとカゲツがいた。相変わらず足音がないので何時どこにいるのか分からない。何をしに来たのかと思えば
「お前ら仕事にもどれ!」
と叱られた。
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