テラーノベル
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あったかい豆腐……ただの豆腐だけれど、体に染みわたる。
「……一気に食わなくても」
「大丈夫、美味しい。味がわかるから、もう大丈夫」
先が見えることで不安は激減する。
そして……目の前に味方がいる。
「ありがとう、早川さん」
「ん?まだこれからだが?」
「うん、そうだね」
「これ、食う?」
「うん、食べる」
小さな器に盛られたわらび餅を私の前に置いた彼は
「財団からの訂正は、こっちが完了してからでいい。あちらの作戦通りと思わせたまま、菊の作戦決行だ」
と口角を上げた。
「うん。私が自分で決着をつける」
「その意気込みを買って、俺がその場を作ってやる」
「わぉ、どうやって?」
「それは簡単なこと。その前に決戦の日時を戸倉さんと相談したい。同席してもらった方がいいから」
すぐに、永人さんが東京まで来られる日をメールで確かめながら、私は早川さんを見た。
「東京で?」
「そう。その方が簡単」
「ふーん……返信、きた。5日後だね」
「その日で決定な。叔母さんと叔父さんの電話番号を俺に教えて」
「……早川さんが電話するの?」
「ああ。ここの電話を使う」
早川さんは部屋の電話で、まず叔母に電話をかけた。
「木野山様のお電話ですか?私、一ノ瀬菊様から、ご自宅売却依頼を受けております、ハヤカワ総合住宅グループの早川と申します。5日後の○日、契約成立予定で、一ノ瀬菊様が弊社本社へ11時に来社されます。先日、一ノ瀬邸でお会いした際の、木野山様のご様子が気になっておりましたのでご連絡差し上げた次第です。ご同席を希望されるかと……はい、では失礼します」
――これを、簡単なこと、と言ったんだね……絶対に来る
コメント
5件

伯母、ホントに簡単に引っかかった(笑)ꉂ🤣𐤔 アタマ空っぽなんだねー。。。 そんな奴に金なんか渡しちゃならんな。ロクなもんじゃねーッ‼️(💢'ω')
どんな顔をしてやってくるかしらね。 もしかしたら叔父さんも来るかも? 一気に片付けたいわね。
決戦は5日後🤩浮かれてやって来る強欲共を木っ端微塵にしちゃおう!! しっかり食べて体調万全で〰🤩