テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
pnside
『….ん゛?』
らっだぁが運んでくれたのか俺は部屋の大きいベッドに寝ていた。
知らないうちに寝てしまっていたのか…?
『らだぁは…?ねぇなにこれ….ぐすヾ』
シャン ヾ
『…?鈴の音?ぐすヾ』
「ぺいんと?どうして泣いてるの?」
『らだぁッッ !! ぎゅヾ』
「おぉ….大丈夫かい?」
『なんか…耳と尻尾が生えてるの、』
「あぁ、それは俺の番になったからだよ」
『あぁ…そうだったの…?』
「そうだよ、俺の場合それと一緒にちょっと年齢も変わっちゃうんだけど…」
「ちょっと幼くなったかな?」
『ん?そう? 』
「うん、さっきもこれで泣くくらいだし…」
『う〜ん…分かんない !!』
「そっかそっか 笑ヾ」
『でもおれ尻尾ひとつだよ….ッ?』
「いずれ俺みたいになるよ」
『そうなの?!』
「うん、そうだよ」
『わーい !! たのしみ !!』
「かわいいね 笑ヾ」
「さすが俺の番」
『….?』
「ずっと俺のそばに居てくれる?」
『うん…..、?』
何言ってんだ….?
もう離れられないのに。
「俺ちょっと仕事に行ってくるね」
「いい子で待ってられる?」
『うん!! 俺待ってる !!』
「そっかそっか 笑ヾ」
ガチャ ヾ
そう言ってらっだぁは部屋から出ていってしまった。
『らっだぁすきだよ…』
俺はいつの間にからっだぁの虜になっていた。
あの落ち着く声 吸い込まれそうな瞳。
そして暖かい手。
全てが俺の寂しさを埋めてくれるような気がした。
『もう俺にはらっだぁしかいないよ』
俺はらっだぁが居なきゃ死んでしまう。
彼だけが俺の心の支えだった。
rdside
( 番の方はどうですか?
「すっごく可愛いよ」
( らっだぁ様がお選びになった番ですもんね
「うん」
( けど番は何度も来てくれてる方を選ぶと仰っていませんでしたか?
( あの方は初めて来た方なのですよね..?
「うん。そうなんだよ」
「でもあの子は俺が救わなきゃ行けない気がしたんだ。」
( そうなのですか?
「うん」
「あの子は元々いじめられていたんだ」
「俺にも消えたいって言ってきたんだよ」
( そうなんですか …
「俺も初めは救ってあげようとしか思っていなかったけど意外にもいい子だったからね」
( 運命かもしれないですね
俺とお揃いの服を手に持って他の神とそんな話をしていた。
「俺が守るって決めたから。」
…
ガチャ ヾ
「ぺいんと?いる?」
『らだぁ !!』
「ただいま」
『…? それ何持ってるの? 』
「ん? あぁそうこれね」
「ぺいんとの新しい服だよ」
『え?! そうなの?!』
「うん 俺とお揃いの柄だよ」
『色違いだぁ !! 笑ヾ』
服を開いてぱぁっと明るい表情を浮かべれば服をぎゅっと抱きしめた。
こんなに可愛仕草が似合うのはきっと彼女しかいない。
『お揃い…嬉しいなぁ….』
「着てみて」
『うん !! 着てくる !!』
『…どう、?』
「え…ちょーかわいい。やばッッ…..、」
『えへへ….♡』
ふわふわの髪を優しく撫でてあげると犬のように甘えてくれるもんだからこっちもずっと撫でていたくなる。
pnside
『らっだぁ』
「ん?」
『へへ、呼びたくなっちゃった 笑ヾ』
「なにそれかわいい 笑ヾ」
『らっだぁは … 俺の事好き?』
「大好きに決まってんじゃん」
『…そっか よかった 笑ヾ』
「…ぺいんと」
『ん?なに?』
「俺のそばから居なくならないでね」
『そんなことするわけないでしょ __ 』
「ほんとに。 絶対だからね。」
「他の誰かに言い寄られても絶対だめ。ぺいんとは俺のだから。身体貸すとかやめてよ。」
『…らだ、?』
「…ううん 、 なんでもない」
『らっだぁも…俺の だから、』
『他の子を選ばないでね』
「…!! うん 笑ヾ♡」
俺がそう言うとらっだぁは嬉しそうに俺を優しく撫でてくれた。
らっだぁの手はそのまま頬に降りてきて今度は頬を優しく撫でた。
その手はすごく暖かくて俺は少し眠くなってしまった。
「…♡ かわいいね」
『…?』
「ぺいんと」
『ん?』
「死にたいだとか1人で考えるのやめてね」
『…』
俺の心を見透かされているようで目を逸らしてしまった。
何も言えない。
今はらっだぁがそばに居てくれるからそんなこと思わないけど、これから俺がこの世界に慣れる頃にはらっだぁも仕事が増えて話す時間も減るだろう。そしたら俺はまた同じことを考えてしまうかもしれない。
否定できない。
俺はそのまま俯いてしまった。
「…これもぺいんとなりの答えだよね」
「わかった。でも絶対実行しちゃだめだよ」
「俺はいつでもそばに居るから」
『…うん』
らっだぁのこの暖かさに一生包まれていたい。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ 1000 💬 1
コメント
1件