#らーぬコン作#一次創作
【罪と君と儚いしおり】
君は罪を犯した。
それは歴史の1ページ書かれることになるだろう。
私はそのページにしおりを挟んだ。
昨日の朝、不安と緊張で胸をドキドキさせながら学校へ行った。
雨だったので、歩いて学校へむかう。
そして歩きはじめて10分後に聞こえる後ろからの足音
物を落とし、拾うふりをして顔を見る
見た目は20代半ば辺りの身長180弱
黒いパーカーに黒いズボン
最初は怖かったが、顔を見るとそんな恐怖心は恋心へと変わった
私は登校時間、下校時間にストーカーにあっている。
後をつけられるだけなのだが。
昨日の下校の最中、いつものストーカーが距離を縮めてきた。
なので私は遊ぶ様に、 急ぎ足で帰った。
途中靴を結ぶふりをして追い越させる。
ストーカーは私を抜かしたものの、歩くのがゆっくりになった。
そんな彼を見て、頬が紅く染まる
『ストーカーサン』
その言葉で心臓がどくん、と撃たれたかのような衝撃が走る
無視。
私はそのストーカーが怖くなり、途中で道を曲がって急いで帰った
後ろを振り返るとそいつがこちらを向いていた
休みの日にコンビニへ向かう途中にまた、あのストーカーと出会った
そいつはコンビニまで着いてきて、こちらを見ていた。
あまりそちらを向きたくないのでスマホを見るふりをして、無視していた。
そうすると、あいつは店員になぜこちらをずっと見ているのか、と腕を掴まれていた
いい気味だ。ストーカーなんて迷惑でしかない。ほんとにやめて欲しい。
「~~~~~~!!! 」
なにか言葉を言っていたが聞こえなかった
夜、スマホを見ていると玄関をノックする音が聞こえた
ドアスコープで覗いてみるとあいつがいた。
『何してるんですか?』
「届け物です」
『置いといて下さい』
少し舌打ちのようなものが聞こえた気がしたが気にする素振りは見せなかった
あいつの置いていった物を見ると、本と栞が入っていた
ー
あ
い
し
て
る
ー
と書いてある栞
本には罪と書かれていた
恋におとした罪
無視した罪
逃げた罪
大好きにさせていく罪
色々な罪が書かれていた。
『きっしょ…』
ドンドンドン))
ドアが叩かれている。
きっとあいつだ。
その本の最後のページに言葉を入れて、栞をはさみ、本を2階からおとした。
そいつは栞の挟んでいるページを見るなり、こう言った。
「私はストーカーじゃない」
解説▻コメ欄
罪と君と儚いしおり
#らーぬコンテスト
Fin
コメント
14件
主様の作品すごく好みです!! 栞の表現とか工夫されてて魅了されっぱなしでした!🐰💗 主様がよければうとちゃんって呼んでもいいですか??
なんだよこれ神かよ