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全員尊すぎます、、、私を尊しさせる気ですか、、、
投稿ありがとうございます! すごい泣けるし、格好いいしで最高です!!
第15話、読み終えました…っ🥀 潜入×ドレス×おバカな両片思い、もう最高すぎました…!rmのドレス姿でくるくる回るシーン、可愛すぎて思わずにやけちゃった🤍あと、syuとkzの息の合ったコンビネーション、背中預け合って戦うところがかっこよすぎて…。でも後半、rmが身を挺して矢を受ける展開、胸がぎゅっとなりました。fuの仮面が完全に剥がれ落ちる瞬間、すごく切なかった…。でもkzの冷静な応急処置のおかげで一命を取り留めて、本当に良かった…! 最後の「大好きですよ」に対するfuのフリーズ、めっちゃツボでした。次回も楽しみにしてます🌙
【登場人物紹介】
fu(ふうはや)若き冷酷な主人。周囲を凍りつかせる圧倒的な威圧感と神速の剣技を持つ。身代わりのrmを誰よりも大切に想っているが、冷酷な主人の仮面と不器用さのせいで素直になれない、絶賛「両片思い」中のツンデレ。
rm(りもこん)fuの身代わり(影)を務める少年。驚異的な身体能力と天性の勘を持つが、頭の中はいつも食べ物のことでいっぱいの超天然。fuに命がけの恋心を抱いているが、本人は「ただの忠誠心」だと思い込んでいる。
kz(かざね)fuの冷静な側近。その圧倒的な実力と美しい容姿から国中で絶大な人気を誇るカリスマ。普段は眼鏡だが、今回は任務のためにコンタクトレンズに変え、完璧な真紅のドレス姿(女装)を披露する。実はsyuと付き合っている。
syu(しゅうと)お調子者の側近。タキシードをビシッと着こなし、パーティーの盛り上げ役や潜入の裏工作を担当する。普段はチャラそうに見えるが、恋人であるkzのことになると独占欲を見せる、頼れる男気心の持ち主
【数か月後】
敵国の高官が主催する、煌びやかなダンスパーティー。
その最深部へ繋がる、重厚な絨毯が敷かれた回廊の陰に、四人の影があった。
今回の目的は、この城の主である高官が隠し持つ、我が国を脅かす「極秘の軍事計画書」を盗み出すこと。
若き主人のfuは、オーダーメイドの漆黒のタキシードを完璧に着こなし、周囲の温度を凍りつかせるかのような冷徹なオーラを放っていた。
しかし、その冷酷な主人のすぐそばにいるのは、パニエでふんわりと膨んだ、フリルとリボンがふんだんにあしらわれた可愛いドレスを着せられた、男の身代わり・rmだ。
fu「おい、rm。もう一度だけ言う。お前は今日、男ではなく私の『最愛の令嬢』だ。その自覚はあるのか」
fuは地を這うような低い声で、隣にいるrmを睨みつける。
その目は、今にも目の前の天然な身代わりを庭の池に沈めかねないほどの鋭さだった。本当は、ドレス姿のrmがあまりにも似合いすぎていて、直視すると理性が狂いそうになるのを必死に隠しているだけなのだが、冷酷な仮面のせいで威圧感しか伝わっていなかった。
rm「はいっ! 自覚ならバッチリです! ほら、このドレス、スカートがふわふわしてて、こうやってクルクル回ると扇風機みたいで涼しいんですよ! fuさんも着てみますか?」
mona
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#短編集
Miyu🌈🩵🦄3
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緑星ふうま
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#rmfu
mona
1,957
rmは自分が男であることも、ここが敵陣の真っ次中であることも忘れ、fuのそばでドレスの裾を両手で掴んでその場でブンブンと回り始めた。
案の定、めくれ上がったスカートの隙間から、足が丸見えになりそうになっている。
fu「rm、回るなと言っているだろう!! 男のくせにそんな格好で無防備にっ、かざね! こいつに今すぐ、もっと頑丈な見せパンを穿かせろ!!」
fuは顔を真っ赤にして、冷酷な主人らしからぬ大声を上げた。
rmにとってfuは憧れであり、自分の命に変えても守りたい特別な存在だ。
けれど同時に
「fuさんは冷酷な主人で、自分はただの身代わり。こんなに胸が苦しいのは、忠誠心のせいに違いない」と、自分の恋心に言い聞かせている天然っぷりだった。
そんな二人の「両片思い」のすれ違いを横目に、少し離れた場所にいたもう一人の「令嬢」が、静かにため息をつく。
艶やかな真紅のイブニングドレスを完璧に着こなし、スリットから覗く長い脚が妖艶な美しさを放つクール系美女――いや、その正体は、fuの冷静な側近であるkzだった。
今回の潜入にあたり、いつもの眼鏡をコンタクトレンズに変えたkzの切れ長の瞳は、ガラス細工のように冷たく、そして恐ろしいほど美しかった。
kz「fu様、声を落としてください。周囲に響きます。rmにはすでに、私が選定した最も防弾・防刃性能に優れた特製のスパッツを穿かせてありますので問題ありません。それよりも、私のこの格好について何かおっしゃりたいことは?」
kzはコンタクトに変えていつもよりパッチリと強調された冷徹な瞳で、主人の顔を見つめる。
fu「お前は眼鏡をしていないと、本当に男か女か分からんな。妙な気配を出すな、調子が狂う」
二人の近くから、ビシッと決めたタキシード姿でsyuがニヤニヤしながら現れて
syu「あははは! fu様、マジでこの二人ウケるっしょ!? rmちゃんは普通にマスコットみたいで可愛いし、kzは遠目で見たらガチでスタイル抜群のモデル系美女だからね! 俺、今日kzのエスコート役なんだけど、ぶっちゃけちょっと緊張してんだけど!」
お調子者の側近であるsyuが、面白がってkzの細い腰に手を回しようとする。
だが、その瞬間、kzのヒールが、syuのピカピカに磨かれた革靴のつま先を正確に踏み抜いた。
syu「ぶふっ!? 痛っ、いってぇぇ……! kz、お前容赦なさすぎだろ!」
kz「静かにしなさい、syu。眼鏡をコンタクトに変えたおかげで、死角が減り、お前の不埒な手の動きが100%クリアに見えるようになりました。任務中にふざけた真似をすれば、次はヒールで足の甲を貫きます」
syu「冷たっ! 相変わらず中身はゴリゴリの暗殺者じゃん!」
kz「当然です、これは仕事ですから。……fu様、標的である高官が2階の執務室へ移動しました。ガードは5人。我々もホールへ入場し、作戦を開始すべきです。syu、エスコートを。ヒールでの歩行は慣れません」
kzがツンと澄ました顔で、痛みに耐えるsyuの腕に自分の細い腕を絡める。
syuは「はいはい、お嬢様」
と苦笑しながら、一歩先を歩いて絢爛豪華なダンスホールへと進んでいった。
残されたのは、主人であるfuと、そのそばでドレスを着てきょとんとしているrmの二人だけだ
fuは深くため息をつくと、一瞬で温度の無い、氷のような冷酷な主人の表情(仮面)へと切り替えた。
精度高く隠し持っていた細身 of 銘剣の柄をタキシードの内側で確認し、すっと大きな右手を差し出す。
fu「……行くぞ、rm。私の足を踏んだら、そのスカートを引きちぎって今度こそ屋敷の池に沈めるからな」
rm「はーい! fuさん、よろしくお願いします!」
rmはいつもの屈託のない笑顔で、fuの大きな手に、自分の少し小さな手を重ねた。
「手がすごく大きくて、あったかいな……」と、rmは密かに胸を高鳴らせる。
fuはフイと顔を背けたが、握ったrmの手を優しく引き寄せ、きらびやかな光と音楽が渦巻くホールへと足を踏み入れた。
ホールの中は、大勢の敵国の貴族たちで埋め尽くされていた。
少し離れた場所では、すでに真紅のドレスを着たkzが、syuにエスコートされて優雅に歩いている。
コンタクトにしたことで、その美しい瞳が周囲の男たちの視線を釘付けにしていた。
敵の貴族A「おやあそこにいる真紅のドレスの美女はどこのどなただ? あまりの美しさに息を呑むな」
syu「(kzの耳元で、声を潜めてニヤニヤしながら)おいkz、聞こえる? お前ガチでモテモテじゃん。今夜のパーティーが終わったら、ファンクラブできちゃうんじゃない?」
kz「(表情一つ変えずに)黙りなさい、syu。周囲の男たちの視線の動き、および呼吸の深さから、彼らが武器を隠し持っていないか網羅的に分析しているだけです。それより、高官の部屋の鍵の配置は頭に入れましたか」
syu「へいへい、分かってますよーだ。お仕事モードのkzちゃん、怖〜い」
一方、寄り添って歩くfuとrmのペアにも、別の意味で視線が集まっていた。
フリルのついた白いドレスを纏ったrmは、男だとは到底思えないほど小柄で、守ってあげたくなるような愛らしさを放っている。
rm「わぁ……! fuさん、あの大きなシャンデリア、近くで見るとまるで巨大な金平糖みたいで美味しそうですね! ドレスのポケットに、1個くらい落っこちてこないかなぁ」
fu「……rm。口を開けば食べ物の話か。お前は私のパートナーとしてここにいるんだ。周りを見ろ、全員が我々の動向を探っている。もっと緊張感を持て」
fuは低い声で冷酷に突き放す。しかし、周囲の敵国の男たちが、rmのドレス姿を値探るように、ねっとりとした視線で見つめていることに気づいた瞬間、fuの瞳に一瞬で狂気的な殺気が宿った。
fu「(rmの細い肩をグッと自分の方へ引き寄せ、周囲を冷徹に睨み据えながら)……おい、周りのネズミども。私の影をそんな汚い目で見るな。その目を二度と物が見えないように潰されたくなければ、今すぐ視線を逸らせ」
冷酷な主人としての圧倒的な威圧感と、逃げ場のないほどの殺気。
それを肌で感じ取った周囲の貴族たちは、一瞬で顔を青ざめさせ、冷や汗を流しながら一斉に目を逸らした。
rm「ふふ、fuさん。肩、ちょっと痛いですけど……。でも、こうやってぎゅってして守ってくれてるみたいで、なんだか嬉しいです!」
見上げてくるrmの瞳は、どこまでも純粋で、濁りがなかった。
(fuさんはただの仕事として守ってくれてるだけなのに、どうしてこんなに心臓がバクバクするんだろう)と、rmはドレスの胸元をぎゅっと握りしめる。
fu「……勘違いするな。お前に男だとバレて騒ぎを起こされたら、私の任務の効率が下がるからだ。バカが」
fuは相変わらずツンツンと顔を背けていたが、その耳たぶは、ホールのどの薔薇よりも赤く染まっていた。
二組の偽カップルは、人の波を掻き分けながら、標的である高官が向かった2階の執務室エリアへと続く、薄暗い裏階段に到着した。
ホールから離れ、周囲の目がなくなった瞬間、一歩先を歩いていたsyuが、絡めていたkzの手をそっと自分の手へと握り直した。
syu「(ホッとしたように息を吐いて)あー、緊張した。ホールの中、ガチで敵だらけだったな。……それとさ、kz」
kz「なんですか、syu。今は作戦行動中――」
syu「いや、作戦中なのは分かってんだけど。……さっきホールの男たちが、お前のことめっちゃ鼻の下伸ばして見てたから、ぶっちゃけ俺、任務忘れて殴り飛ばしそうになったわ。お前はただでさえ国からの人気が高くて、本国の男たちからも熱い視線を集めてんのに、敵国の男にまで目を付けられるとか、俺の恋人があんな目で見られるの、マジで無理なんだけど」
いつもはお調子者のsyuが、真剣な目をkzに向けて少し拗ねたように呟く。
冷静で隙がなく、その圧倒的な実力と整った容姿から、実は自国で絶大な人気を誇る若きカリスマ側近、kz。
その価値を誰よりも知っているsyuだからこその、独占欲の混ざった本音だった。
すると、コンタクトに変えていつもより瞳が潤んで見えるkzが、一瞬だけ目を見開き、フイと顔を赤くして視線を逸らした。
kz「……馬鹿なことを言わないでください、syu。私は男ですし国からの人気など仕事の評価には関係ありません。……ですが、その、あなたがエスコートの手を引き締めてくれていたおかげで、変な男が近づかずに済んだのは、感謝しています」
syu「え、何それ可愛すぎ。kz、眼鏡外すとツンデレの破壊力倍増じゃん。もう一回言って?」
kz「(顔を真っ赤にして)二度と言いません。これ以上ふざけたら、今度はヒールであなたの心臓を貫きます」
後ろを歩いていたrmは、そんな二人の様子を特等席で見つめながら、ほわほわとした笑顔でfuの袖を引いた。
rm「fuさん、見てください! syuさんとかざねさん、相変わらずめちゃくちゃラブラブですねぇ。お仕事中なのに、お砂糖がいっぱい出てて甘そうです! kzさんは国でもモテモテだから、syuさんも大変ですね!」
fu「(隣のrmをちらりと見下ろし、自嘲気味に呟く)……フン。不器用な側近どもの方が、よっぽど素直に自分の気持ちを伝えているな。どこかのバカとは大違いだ」
rm「え? どこかのバカって、誰ですか?」
fu「(rmの頭を軽く小突いて)お前のことだ、この大バカ。……お前は、私が他人のためにここまで過保護になる男だと思うか?」
rm「えっ……? それは……、私がfuさんの大切な身代わりだから、ですよね……?」
fu「(さらに顔を真っ赤にして、冷酷な声を作って誤魔化す)……チッ、本当にバカだな。もういい、この話は終わりだ」
fuはもどかしそうに顔を背ける。
「大切な身代わりだから」と自分に言い聞かせるrmと、
「どうしてこの気持ちが伝わらないんだ」と冷酷な仮面の下で悶々とするfu。
お互いに相手のことが大好きなのに、身分や天然な性格のせいで気づけない、完璧な両片思いの二人だった。
そんなもどかしい主従の空気を察して、前を歩くkzがため息混じりに振り返る。
kz「……失礼いたしました、fu様。これより、執務室前のガード5人を無力化します。お二人とも、恋愛のカウンセリングは帰りの馬車で思う存分やってください」
syu「あはは! fuもrmちゃんも、焦れったすぎて俺が代わりに告白してやろうか?」
fu「黙れ、二人とも。これ以上喋ったら、今すぐこの城ごと貴様らを爆破するぞ」
付き合っていることがfuにバレバレのsyuとkzが、恥ずかしさを隠すように戦闘態勢に入る。
扉の前に立ち塞がる、重武装した5人のガード。kzとsyuは背中をぴたりと預け合わせると、息の合った動きで戦闘を開始した。
kz「排除します」kzは真紅のドレスを華麗に翻し、スリットからしなやかな脚を蹴り出した。
コンタクトレンズに変えたことで格段に広がった視界をフルに使い、襲いかかる敵の死角へと一瞬で回り込む。国一番の人気を誇るカリスマ側近の、圧倒的な体術だ。
敵のガードが放った警棒をすんでのところでかわすと、その勢いのまま相手の手首を掴み、流れるような一本背負いで大理石の床へ叩きつけた。
syu「おっと、kzちゃんの美しいドレスに触ろうなんて100年早いんだよ!」
kzの死角から迫っていた2人目の敵に対し、syuがタキシードの懐から取り出したナイフで電光石火の斬撃を見舞う。背中を預け合う二人の呼吸は完璧だった。kzが敵の体勢を崩し、開いた隙をsyuが的確に刈り取る。
kz「右からさらに1人、syu!」
syu「了解、任せろ!」
kzの警告を受け、syuは身を低くして敵の突進を躱すと、カウンターの回し蹴りで壁へと叩き伏せた。
ドレスという圧倒的なハンデがありながらも、本国最強 of 恋人コンビによる芸術的な連携で、ガードたちは瞬く間に無力化されていく。
しかし、残る最後の1人――巨体の隊長格の男が、懐から特殊な閃光弾を取り出し、足元へ叩きつけた。
激しい光と爆音。
一瞬だけ全員の視界が白く染まり、足元が狂う。
よりによってその瞬間、履き慣れない真紅のドレスの長い裾を、kzの細いヒールががっつりと踏み抜いた。
kz「っ……!? スカートが……!」
完全にバランスを崩し、その場に膝をつくkz。
さらに運の悪いことに、驚いたrmが「かざねさん!?」と助けようと駆け寄ったものの、自分の白いフリルの裾に足を取られ、もつれるようにしてkzの隣へと転がってしまった。
rm「ふぇぇ!? 転んじゃいました……!」
視界が戻りきらない中、巨体の敵がギラリと光る大剣を振り上げ、床に倒れ込んだkzとrmの二人へと容赦なく振り下ろそうとする。
二人とも、動けない。避ける時間はない。
syu「しまっ……! 間に合えぇぇ!!」
叫んだのは、離れた位置にいたsyuだ。お調子者の顔は完全に消え失せ、必死の形相で床を蹴った。
syuは男のプライドと、恋人を、そして大切な仲間を守るための爆発的な脚力で、驚異的なスピードの突進を見せる。大剣が振り下ろされる、まさにその刹那。syuは滑り込みながら、床に倒れていた真紅のドレスのkzと、白いドレスのrmの二人を、その逞しい両腕で強引に、がっしりと抱え込んだ。
syu「うぉぉぉぉ!!」
そのまま二人を抱えたまま、驚異的な身体能力で横へと激しくローリングし、大剣の軌道から間一マップで飛び退く。
ビリィィィッ!!!ガギィィィン!!!大剣が鋭く空気を切り裂き、syuの着ていたタキシードの背中を無残に切り裂いた。
破れた布地から鋭い大剣の刃が掠め、かすかに血が滲む。
だが、syuはその激痛を気にする素振りすら見せず、二人を抱えたまま床を激しく転がり、直撃を完全に回避した。
大剣は激しく大理石の床を叩き割り、凄まじい火花が散る。
あと数センチ遅れていれば、二人の身体は真っ二つになっていた。
巨体の男が「チッ、外したか!」
と破れたタキシードのsyuへ再び大剣を構え直した瞬間――。
シャアァン!!!凄まじい抜刀音が廊下に鳴り響いた。
一番奥から一瞬で距離を詰めた主人のfuが、タキシードの内側から引き抜いた細身の銘剣で、巨体の男の大剣を根元から叩き折ったのだ。
fu「……我が側近と影に、その薄汚い武器を向けた罪だ。死ね」
fuの冷徹な一閃が男の胸元を深く切り裂き、男はドサリと床へ倒れ込み、完全に沈黙した。
syu「(二人を抱えたまま、背中の痛みに耐えて荒い息を吐き、床に大の字になる)はぁ……はぁ……! クソ、タキシード破けちゃった。ガチで死ぬかと思った……。二人とも、無事か!?」
kz「(syuの腕の中で、彼の切り裂かれた背中を見てコンタクトの瞳を大きく見開いて)syu……! 背中が……! ええ、私は無事です。……あなたのおかげで、助かりました」
rm「わぁ! syuさん、背中が涼しそうになってますけど、まるで王子様みたいで凄かったです! 抱っこ、アトラクションみたいで楽しかったー!」
fu「(剣の血を鋭く払い、rmをsyuの腕から強引に引き剥がし、顔を真っ赤にして怒鳴る)……rm!! 楽しんでいる場合か! 誰が勝手に転べと言った! それにsyu、いつまでkzとrmを抱きしめている、早く離せ、殺すぞ」
syu「あはは、fu様、ガチギレじゃん。俺は背中切られながら命がけで二人を救った英雄なんだけどな〜?」
kz「(顔を赤くしてsyuの腕から抜け出し、ドレスの埃を払う)……syu、本当にありがとうございました。……ですが、fu様の言う通りです。早くプロの顔に戻りなさい」
付き合っている二人が少しだけ熱い視線を交わし、fuがrmを過保護に引き寄せる。
こうして四人は、無事に敵を全滅させ、ついに軍事計画書が隠された重厚な執務室の扉を開けた。
――しかし、安堵したのも束の間。軍事計画書を手にして部屋を出ようとしたその時、最悪の事態が起きた。高官が仕掛けていた隠しトラップが発動し、部屋の壁が一斉に崩落。
さらに、背後から潜んでいた増援の精鋭暗殺者部隊が急襲してきたのだ。激しい爆煙と、飛び交う無数の暗殺ナイフ。
先ほどの戦闘の疲労もあり、全員の動きが一瞬遅れた、その刹那だった。
主人のfuを狙って放たれた、壁を貫通するほどの高威力の矢。fu自身が剣で叩き落そうとしたが、そのfuの前に、ボロボロになりながらも飛び込んできた影があった。戦闘能力を持たないはずの天然な身代わり、rmだ。
rm「fuさん……、危ないっ……!!」
反撃することなど頭になく、ただ、大好きな主人を守るための「盾」として、rmはただ身を挺した。
鈍い衝撃音。言葉なんて、何もなかった。魔力のこもった鋭い矢は、rmの白いドレスの胸元を無慈悲に深く貫いた。
rmは悲鳴を上げることも、いつもの天然な弱音を吐くこともなく、ただ糸が切れた人形のように、静かにその場に崩れ落ちた。
鮮血がフリルのドレスをみるみるうちに真っ赤に染めていく。
syu「rm!?……嘘だろ!?」
kz「rm……!!」
駆け寄ったfuは、声も出ないまま、冷たくなっていくrmの小さな身体を強く抱きしめた。
その手が、rmの温かい血で容赦なく濡れていく。
「大切な身代わりだから」ではない。
自分がこの少年を、どれほど深く愛していたか。
失いかけて初めて、冷酷な主人の仮面の下の本心が、痛いほどに溢れ出していた。
しかし、どれだけ名前を呼んでも、rmはぐったりとしたまま、いつもの天然な笑顔を見せることも、声を返すこともない。
完全に意識を失っていた。周囲の敵の暗殺者たちは、それを見て下品な勝ち誇った笑声を上げた。
敵の隊長「ハハハ! 所詮はただの身代わりのガキだ! 冷酷な主人fuとやらも、大切な盾を失って終わりだな!」
――その笑い声が、ホールに響いた次の瞬間。執務室の、いや、城全体の空気が、一瞬で「絶対零度」へと凍りついた。
fu「……黙れ」
fuがゆっくりとrmを床に寝かせ、立ち上がる。
その手に握られた銘剣が、彼の激しい怒りに呼応するように不気味な鳴動を始めた。
その姿を見た瞬間、敵の暗殺者たちだけでなく、先ほどタキシードを切り裂かれながらも奮闘したsyuやkzさえも、本能的な恐怖で背筋を凍らせた。
fuの瞳からは感情の一切が消え失せ、底なしの、暗黒の殺意だけが渦巻いている。
我が国で最も恐れられる「冷酷な主人」の、本当の、一切の容赦を捨てた本領が覚醒したのだ。
fu「我が最愛の者に触れた罪……世界のすべてを滅ぼしても、購いきれると思うな」
fuが地を蹴った瞬間、その姿が完全に消えた。あまりの神速の踏み込み。
次の瞬間には、嘲笑っていた敵の暗殺者たちの真ん中にfuが立ち、最速にして最強の「一閃」を繰り出していた。
ギィィィンッ!!!それは、城の頑丈な石壁を、天井を、そして周囲にいた敵の暗殺者たちを、一瞬で文字通り真っ二つに両断していく、圧倒的な剣技の嵐。
敵の隊長「ひ、ひぃっ!? 速すぎる……! バケモノめ、撃て! 撃ち殺せぇぇ!!」
敵が放つ銃弾や矢のすべてが、fuの神速の剣の軌道によってことごとく弾き飛ばされ、虚しく虚空で砕け散る。
fuは一歩、また一歩と進むたびに、冷酷に、淡々と剣を振るった。
その刃が描く鋭い残光が、敵の暗殺者たちを、高官を、部屋のガードたちを、文字通り「一瞬で薙ぎ払っていく」。
悲鳴を上げる暇すら大えない。
命乞いも、言い訳も、fuの耳には一切届かない。
ただ、何も言わずに倒れたrmを傷つけた有象無象のネズミどもを、この世から一匹残らず斬り捨てるためだけの、絶対的な蹂躙だった。
kz「あぁなってしまったfu様を止められるものはこの世には存在しない」
syu「気が済むまで、暴れてもらおう」
kzさんがsyuさん、rmさんを安全な場所まで抱えて運びfuの戦闘を終えるのをひそかに見守るのであった
【わずか数十分の後】
あんなに大勢いた敵国の精鋭部隊は、文字通り一人残らず血の海に沈み、豪華だった執務室は、fuの怒りの剣閃によって十文字に切り裂かれ、跡形もなく完全に崩壊していた。
すべてを薙ぎ払い終えたfuの周囲には、不気味なほどの静寂だけが残る。
fuは剣に付いた敵の返り血を鋭く一振りして鞘に収めると、弾かれたようにrmの元へと駆け戻り、再びその愛しい身体を抱き上げた。
fu「rm……!! おい、嘘だろ……目を開けろ……!」
fuの冷酷な仮面は完全に剥がれ落ち、震える手でrmの血を止めようとする。
だが、傷口からは絶え間なく鮮血が溢れ、白いフリルを容赦なく染め上げていく。
本国の医療班を待っていては、間に合わない。fuの瞳に、かつてない焦燥と絶望が走りかけた
その時だった。
真紅のドレスの裾を大胆に引き裂き、動きやすくしたkzが、fuのすぐ隣へと膝をついた。
コンタクトレンズに変えた切れ長の瞳には、いつもの冷静さに加え、冷徹なまでのプロの判断力が宿っていた。
kz「fu様、退いてください。私が応急処置をします。syu、私のドレスのコルセットをナイフで切り離して持ってきなさい! すぐに!」
syu「了解!!」
少し離れた場所で、背中の痛みに耐えながら周囲を警戒していたsyuが、迷わずナイフでkzの衣装のパーツを切り出し、素早く差し出す。
kzはドレスの内側に隠し持っていた医療用の止血鉗子と特殊な凝固剤を取り出すと、迷いのない手つきでrmの傷口へと応急処置をし始めし。
フリルを裂き、矢の刺さった角度と深さを瞬時に見極める。
fu「kz……rmは助かるのか」
fuが血の気の引いた声で問いかける。
kz「(一切の手を止めず、冷徹に語りかける)……fu様、取り乱さないでください。矢は肺を僅かに掠めていますが、大動脈は外れています。rmの天性の強運と、頑丈なスパッツの胸当て部分が威力を殺したお陰です。……ですが、このままでは失血死します。fu様はrmの頭を支え、呼吸を確保してください。syuは傷口を上から限界まで圧迫止血しろ!」
syu「任せろ……! 頼むぞ、kz……!」
タキシードの背中を切り裂かれたsyuが、痛みを堪えてrmの胸元を強く抑え込む。
kzの迅速かつ完璧な応急処置――血管の仮結紮と、凝固剤の注入が始まった。
国中から愛され、すべてにおいて完璧と称されるカリスマ側近のkz。
その真骨頂は、絶体絶命の医療現場でも、一ミリのブレもなく命を繋ぎ止めるこの冷徹なまでの技術だった。
kz「……よし、止血完了。バイタル、低空飛行ですが安定しました。fu様、今すぐ連れ出します。これ以上の応急処置は、本国の設備がなければ不可能です」
kzが額の汗をドレスの袖で拭い、コンタクトの瞳でfuを強く見つめる
fu「(rmをきつく、けれど壊れ物を扱うように優しく抱き上げ、立ち上がる)……感謝する、kz。……行くぞ。我が国へ戻る」
syu「おう! 迎えの馬車まで俺が先導するわ。fu、rmちゃんを頼んだぞ!」
実はお付き合い中の最強コンビ、syuとkzが見事な連携で退路を確保する。
fuはしっかりとrmの身体をその胸に抱き締め、崩壊した城を後にした。kzの完璧な応急処置のおかげで、rmの小さな命の灯火は、消えることなく確かにfuの腕の中で燃え続けていた。激動の潜入任務を終え、四人を乗せた漆黒の馬車は、夜の闇を切り裂きながら本国へと爆走するのだった。
敵国での激闘から数日後。本国にある「いんくの屋敷」の、最も奥にある主人の私室。
窓の外には静かな月明かりが広がり、部屋の中には心電図の規則正しい電子音だけが静かに響いていた
いつも通りベッドのそばに置かれた椅子に座っている主人のfuは、オーダーメイドの漆黒のスーツ姿のまま、深く椅子に体を預けていた。
その表情はいつもの冷徹な鉄の仮面だったが、その手だけは、ベッドの上で眠るrmの細い手を、壊れ物を扱うように優しく、けれど決して離さないというように強く握り締めていた。rmを狙ったあの恐ろしい矢による傷は、冷静な側近であるkzの完璧な応急処置と、本国の最高医療班による執念の治療によって、無事に塞がっていた。
その時、fuの手の中で、rmの小さな指先がぴくりと動いた。
rm「……う、ん……。ここは……?」
長いまつ毛が震え、rmの瞳がゆっくりと開く。
fu「……っ、rm!? 目が覚めたのか!?」
いつも冷酷な主人であるはずのfuが、椅子から飛び上がるようにして身を乗り出した。
その瞳には、かつて見たことのないほどの激しい動揺と、あからさまな安堵の涙が浮かんでいる。
rm「fuさん……? どうしてそんなに泣きそうな顔をしてるんですか? あ、もしかして私の炭クッキー、こっそり食べちゃってお腹痛いんですか?」
fu「……お前というやつは、生死の境を彷徨って最初に口を開けばそれか。バカが」
fuはたまらず顔を背けたが、握ったままの手からはrmの温かい体温が伝わってきて、胸の奥が熱くなるのを止められなかった。
そこへ、部屋の重厚な扉が静かに開き、二人の様子を伺うようにkzとsyuが入ってきた。
kzは真紅のドレスからいつもの機能的な黒いスーツに着替え、コンタクトレンズからいつもの眼鏡へと戻していた。
その切れ長の瞳は、いつもの冷静さを取り戻している。
その隣にいるsyuも、敵の大剣に切り裂かれた背中の治療を終え、包帯の上からゆったりとしたシャツを羽織っていた。
kz「rm、意識が戻りましたか。瞳孔の反射、呼吸の深さともに正常です。……fu様、これ以上rmの手を強く握り締めると、彼のギプスが破損して医療費の効率が低下します。離してあげなさい」
fu「……っ! 握ってなどいない、これはただの、手の乾燥を防ぐためのカモフラージュだ」
syu「あははは! fu、言い訳がガチで苦しすぎるって! ほらrmちゃん、お前が眠ってる間、fuはずっとその椅子から一歩も動かないで、ご飯も食べずに付きっきりだったんだぜ?」
rm「え、そうなんですか? fuさん、ご飯食べないと元気がなくなって、私を池に沈めるパワーが減っちゃいますよ?」
fu「黙れ、syu。……rm、お前も余計な心配をするな。お前が死んだら、次の身代わりを探す手続きが面倒だからここにいただけだ」
fuはフイと顔を右側に背けたが、その耳たぶは赤色を通り越して真っ赤に染まっていた。
自分の恋心に全く気づいていない天然なrmは、そんなfuの様子をじっと見つめると、へにゃりといつもの純粋な笑顔を浮かべた。
rm「ふふ、fuさん。ツンツンしてて相変わらず冷酷ですけど……。でも、私が目を覚ますのをずっと待っててくれたんですよね。私、fuさんの『盾』になれて、fuさんが無事で、本当に良かったです。……大好きですよ、fuさん」
fu「っ……!!」
rmの無自覚でストレートな「大好き」の破壊力に、fuは完全に言葉を失い、顔を真っ赤にしてフリーズしてしまった。
そんなもどかしい両片思いの二人を、付き合っている最強の先輩コンビが、呆れ半分、微笑ましさ半分で見つめる。
syu「(kzの腰にそっと手を回しながら)なー、kz。あいつらガチで焦れったくない? 俺らみたいにサクッと付き合っちゃえば楽なのにさ〜」
kz「(syuの手を優しく握り返しつつ、冷徹な声で)静かにしなさい、syu。主人の恋愛事情をこれ以上からかうと、本当に私たちの給与が永遠にゼロになります。……ですが、そうですね。少しは私たちの爪の垢を煎じて飲んでほしいものです」
本国一番の人気を誇るカリスマ側近でありながら、恋人のsyuの隣でだけは、どこか嬉しそうに目を細めるkz。
fu「お前たち二人、人の私室でイチャつくなら今すぐ出ていけ。……おい、rm。お前はもう二度と私の前に飛び出るな。お前は私の『盾』ではなく、私の……」
最後の言葉を恥ずかしさのあまりに飲み込み、ぶっきらぼうにrmの頭の布団を引っ張り上げるfu
冷酷な主人の仮面は、やっぱりこの天然な身代わりの前ではまったく役に立たなかったが、いんくの屋敷に流れる空気は、かつてないほど温かい光で満たされているのだった
次回♡=650