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ざわざわと静まる様子のない1-Bと書かれたこの教室。
雪斗「はるかちゃんって言うんや!かわいい名前やね〜よろしくねぇ」
そう言ってニコニコの笑顔を向けてくるのは
後ろの席になった、いや、後ろの後ろの席になった雪斗くん。
白鳥雪斗くん。子犬のように手を振ってる。
あ、後ろの後ろの席っていうのは実は後ろの席には…
蒼「はるかちゃんか。はるちゃんって呼んでもいい?」
そう、蒼くん。名前順だからね。
そうだよね。
「いいよ〜、雪くんに蒼くんでいい?」
蒼・雪「「かまへんで」」
おー、はもった。さすが双子。
でも、
「2人ってあんまり似てない?」
蒼「そうそう、よく言われるんやけど、二卵性なんよ〜」
雪「僕は母親似かも、蒼は父親似!」
ふーん。双子事情はよくわからんが。
でも2人ともいい顔してるね〜眼福。
「しかもさ、なんか訛ってる?よね」
蒼「関西の方出身でね。いまは方言修正中で中途半端かも」
えー、もったいない。方言男子、需要あると思うんだけどなぁ。
「なんで修正中?」
雪「うーん、なんか修正ってか、こっちのがうつってる、みたいな?」
あー。ちょっとだけ分かるかも。
なんて話をしていると。
キーンコーンカーンコーン。
鐘が鳴った。
時刻は午前8時30分。
いよいよ、新しい学校生活の始まりだ。