テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
という訳で新作書きます。るりさんのテラコンに参加させて頂きます。凄い長くなるのでご注意!自己紹介からどうぞ
水月ルザク(💧🌙)※物語では🌙になってます。持病で、15年持つかわからないと言われた。14歳なので、あと一年しか持たない。
米将軍(🍚)病院で、rzと会ってから、病院へ毎日お見舞いに来るようになった。
という設定で。
5話くらいで終わらせたいので、1話1話がとても長いです
それではどうぞ!
僕は水月ルザク。ある病気で今日も病院だ。病棟で、やる事といえば、『ゲーム』くらいしかなかった。そのお陰なのかも分からないが、ゲームだけは誰よりも強い自信がある。
🌙「やったぁっ!今日もまた一位取ったっ!」
最近、ハマっているのはパソコンや、スマートフォンなどでできる、『マインクラフト』。通称『マイクラ』と呼ばれる物だ。エンドラ討伐を目標にサバイバルをしたり、【クリエイティブ】と呼ばれるモードで建築をしたり…その2つで十分楽しいのだが、僕が今やっている物は、“PvP”ができる世界をダウンロードしたのだ。これが最近ハマっている。先月はやり込んで、世界一位だった。今は、一位を維持している所である。
🌙(あと一年か。早いな。)
この持病が治れば、僕はプロゲーマーとして、何年も活動できる。けれど、僕が罹った病気は難病らしく、治る術が無いらしい。よって、僕は産まれた瞬間から、生きれる時が決まっていたんだ。
🌙(って始まるまで10秒!?早いって…)
そうやって、ゲームに夢中になっていると、病室の扉が開いた。
🍚「…うっす」
病室に入ってきたのは、手足に包帯を巻き、車椅子に乗った男だった。
🌙「…だ、大丈夫…ですか?」
☔️※雨栗「大丈夫です!この人階段から落ちて手足両方折れてて…家に入られても困るので入院させてもらう事にしたんです。」
🌙「…(これで大丈夫なのか…?)」
🌙「ってゲーム放置してたぁっっ!」
🍚「え〜?ゲーム何してるん?」
見知らぬ人に話かけられるのは久しぶりだ。
🌙「ま、マイクラです」
🍚「へぇー!マイクラかぁ!最近流行ってる奴だよねぇ!」
🌙「そ、そうです!」
僕がおどおどしているのに勘づいたのか、相手はこう言った。
🍚「タメでいいよ?」
🌙「い、いやっ!僕の中のルールでは歳上の人には敬語を使うルールなんです!というか名前を教えてください!」
🍚「あ、俺の名前は“米将軍”っ!」
🌙「僕の名前は…水月ルザクです」
🍚「年齢は?」
🌙「14です…」
🍚「え!?同い年じゃん!」
🌙「え、中2ですか?」
🍚「そう!」
さぁて。これは気まずい展開である。『歳上の人には敬語を使う』とか冷静ぶってけれど、同い年。途轍もなく気まずい。僕は薬を毎日飲んでおけば発作とかは起こらない。けれど米将軍さんは…普通に痛そう。やっぱりなんか気まずい。
🍚「というかさ、ルザク君はなんで入院してるの?」
🌙「えっと…」
…僕の病気の事を言ったら心配される。…僕は心配されるのが嫌なのか。そうか。なら、頑張って誤魔化そう。
🌙「ただの病気です」
🍚「そっか」
あ、なんとか誤魔化せた。伝わってるかも分からんけど。
🌙「…米将軍さんもマイクラ、しますか?僕、ゲーム機2個持ってるので。」
🍚「え!マイクラ、やってみたかったんだよね!でも初めてで…」
🌙「…教えますが、僕がやってるのは普通のマイクラではないですよ?」
🍚「え…?何?」
🌙「『PvP』と呼ばれる物です。」
🍚「なんか…面白そう!」
そう言うや否や、僕達は『マイクラ』に夢中になった。
…いつくらい時が経っただろう。時間を忘れる程のめり込んだ。米将軍を上達させたし、僕は役に立てたのだろうか?
分からない。
けれど、役に立てたなら。
『良かった』と、言う。それだけだ。
僕がタヒぬまで残り9ヶ月。米将軍は、3ヶ月くらい入院していた。2人でゲームしている時間は、凄く短かった。ある時、米将軍が僕に尋ねてきた。
🍚「なぁ、ルザク君って、何処の中学?」
🌙「普通にそのまま入ったので…天桜中でしょうか。」
🍚「へぇ!ルザク君ってあそこの中学なんだぁ!」
🌙「米将軍さんは何処の中学なんですか?」
🍚「俺は…月光中!」
🌙「中学は…別々ですか。」
🍚「なぁ!俺、月光高に入ろうとしてるんやけど、入らん?」
🌙「考えておきます」
…考えても、僕はどうせ入れない。僕は今年タヒぬから。…でも、少しの3ヶ月、無駄ではなかった。
🍚「ルザク君!いつ退院するん?」
🌙「…僕は退院できません。治るまで、ずっと。」
だって、タヒぬまであと9ヶ月。親も親族も居ないから、ずっと入院しておく。家に1人で居ても、寂しいし、お金がないから。
タヒぬまであと6ヶ月。声が出しにくくなってきた。あれから、米将軍は退院し、毎日のように見舞いに来てくれる。
🌙「今日もありがとうございます。」
🍚「いや?俺が暇なだけだからっ!」
🌙「…本当ですか?本当は予定を削って来たんじゃないですか?」
🍚「いっ…いやぁっ!?そんな事ないけど!?っていうか大丈夫?声掠れてない?」
🌙「大丈夫です。少し調子が悪いだけなので。」
🍚「そう?それなら大丈夫なんだけど…!マイクラしよ?」
🌙「やりましょう!」
米将軍は『マイクラ』というゲームは“PvP”をするゲームだと勘違いしていないのだろうか。勘違いしていたら僕が責任を取らなければ。…こんなに楽しい事ができるのも、あと6ヶ月か。…時の流れって、早いな。
お帰りなさい!約2300字お疲れ様でした!2話目、ルザク君はどうなってしまうのでしょうか!
コメント
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いいねー!次も楽しみ!