ある日、嵐の中で歩いているまだ若き姿の少年が町の中を一人で歩いていた。
手にはある新聞と一枚の写真。
写真に描かれていたのは、麦わら帽子の書いてある海賊旗を後ろに、下には十人の仲間。
皆が、手にコップを持ち、宴をしている姿があった。
『おーい!宴しようぜ!』
『何だよ。いきなり』
『何だよー、いいじゃんか別にー。』
『まぁ、いいんじゃない?最近やってなかったし。』
『ナミさんが言うなら俺もやりまーーす!♥️』
『キモッ』
暗い空に黒い海に明るい船。
これが最後だったのかも知れなかった。
百二十二年前、二代目海賊王になった男は、明るくて頼れる仲間と一緒に広い広い海を冒険していた。海賊王になったからって一味を解散するわけには行かない。
“もっと見たことない島へ行くんだ!”
そう思った。
思ったのに…..
ー や…め_____るふ..! ー
ー めぇ.______さま..せ… ー
床に流れた赤い液。
ーーー!しっかり気を….!!
ぐちゃ、ぐちゃり。
そんな音がするこの夜は。
ーーー!
カナシカッタ。
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目が覚めたのは、サニーの上。
立ち上がろうとしたが何かで手が滑って崩れた。
誰も居ない。
痛くない。
あ、これは夢だ。
「!」
(何かよく分かんない夢だったな。)
そう思って空を見上げた。ザーザーと音がしてルフィは雨か….と呟いた。
あれ、まだ寝てるのかな?っと周りを見渡したら何かでてが滑って崩れた。また起き上がるけど、なにかが変だった。覇気を感じない。
あはは、まだ寝てるんだ。そう思ったけど皆居なかった。
そう思ってサンジが確かに居る食堂室へと向かうとするが、歩くとぐちゃ、ぐちゃりと音がする。夢でもあったようなこの音は、きっと頭に残ってるだけなんだと思い込みながらルフィは、食堂へと入った
瞬間
ドスッ
入ろうとしたとき、足に何かをぶつけた音がした。いや、そもそもドスッって言う音は普通しないだろう。
見たくない、見たくない。
いつもは、何気なく見れるのに….今回は見れない。
何だ、この感じ。
すごい、臭いがする。
腐った人間のような臭いがする。
雨が急に強くなって嵐が来ようとしている。いつもならナミが嵐が来るって皆に教えてくれるのになみの声がしない。こんな雨のなかでも、ぐーすか寝ているゾロの声もしない。こんな時間ならもう飯を作り終えてるはずのサンジが居ない。ルフィが起きたときにいつも話しかけてくれるウソップとチョッパーとの声がしない。いつも賑やかって笑いながら言ってるロビンも声がしない。いつも朝早くに音楽を流してくれるブルックも居ない。皆が起きたときにスーパーって言ってくれるフランキーも居ない。いつも舵を回しているジンベエも居ない。
いつも、「おはよう」と言ってくれる仲間がいない。
臭いがキツイせいで気持ち悪い。それに、サニーのほとんどの部分が赤色に染まっている。
とにかく、自信をもって下を見ると…….死んでいる….大切な…..ーーーが….
雨がもっと強くなった。
コメント
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