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ここは蔦ヶ丘高等学校。女子校である。
僕は今日からここの学生になるんだ、という
喜びを胸に門をくぐった。新しい学校、新しい教室、
新しいクラスメイト…!僕のテンションは
上がったままその日の学校は終わった。
帰りは友人の知佳と並んで帰る。門を出るその瞬間。
甘い花のような優しい匂いがして振り返ると、
黒髪ボブの女の子の後ろ姿と先生らしき人が
楽しそうにしゃべりながら歩いていた。
「綺麗…」
気付いたら漏れ出た言葉。知佳は隣で、
「さっきの人めっちゃいい匂いしたねん!
絶対美人だわ…あむもそう思わん?」
「うん…」
一目惚れだった。名前も顔も知らない相手に
その一瞬で一目惚れしたのだ。
「何見惚れてんの(笑)
今日は疲れたからその辺のゲーセン寄るだけで
帰ろぉ!」
僕はあの綺麗な人のことしか考えられなかった。
帰ってもあの綺麗な人のことばかり…
「僕…もっとあの人の事知りたい…。」
「おい、灯鞠…。」
「はい?」
私は担任の手伝いで新学期そうそう荷物運びを
させられていた。正直面倒臭い。
「今はいい彼女いないのか…?」
「今?今はいないよぉ〜」
私の担任は百合が大好きな百合豚先生。
実際は亜靴先生。私が色んな人と付き合ってると
知って百合を求めて話しかけてくる。
「そうか…さっき門の所ですれ違ってこっちを
振り返った子なんでどうだ…?」
「そんな子いたん?」
「嗚呼いたとも。陰キャコミュ障年下×清楚系ビ○チ
年上か…ぬふふ…」
「うわぁ…笑い方相変わらずきも…てかなんで
その子の詳細知ってるの?それに私は
ビ○チじゃない。」
「先生の権力だよ。」
「うわ…((引」
「あからさまに引くな…興味が湧いたら
情報提供するから言えよ…。」
アイツは自分好みの百合を見つければ何が何でも成功
させにくるやつだ。正直いつかクビになると
思ってる。私は巻き込まないでほしいね。
「陰キャコミュ障年下…か。面白そうじゃん。」
私はニヤリと笑って舌舐りをした。