気まぐれランデブー
🎼☔×🎼🌸🎀
こちらは、如月深紅さんの作品の🎼さまver.になります。
⚠ ちゅうい ⚠
キャラ崩壊あり
🎼🌸さん女体化
地雷さん🔙推奨
5行後すたーと
「おまたせ」
ぱしゃっとしぶきが跳ねる。
靴下がぬれる。
雨粒でストレート化してしまった髪をぶるぶると振るこの男のせいだ。
打ちつける雨にぴったりの形容は、ザーザーとしとしとでもないような気がした。
この男と過ごす雨の日は、少し、違う音をしている。
「なんで傘もってこないかなぁ」
「そんなん決まってんじゃん。もものちゃんと相合傘、するためですけど」
透明なビニール傘を奪い取ってしまったその男は、なんでもないそぶりで2人分の肩を傘の中に入れた。
ぱらぱら。
繊細な音がする。
そうか、雨の音はこれが正解か。と、頭ひとつ分たかい彼の横顔を見つめながら思った。
「デート、しよっか」
「……嫌って言ったらどうするの」
「言わないよ、もものちゃんは」
「わかんないじゃん」
「だって好きじゃん」
何に対する『だって』なのか、さっぱりわからなかった。
好きじゃん、も何を意味しているのか分からない。
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