テラーノベル
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大量のお酒の缶を片付けたあと、顔を洗いに洗面所へ向かった…
洗面所の鏡に目をやり、目の前に移る私の顔は酷く、悲しそうな顔をしていた、
目元も目が真っ赤だ、、きっと涙の後だろう…
『はぁ、昨日何があったんだよ。』
そんな愚痴をこぼし、いつも通り着替えて学園へ向かう…
(昨夜の🐦⬛視点…)
「あっちゃん〜!来たよ〜!」
僕は烏丸蘭丸、目の前にいるあっちゃこと、蘆屋道満、
僕はずっと蘆屋殿が好きだ…どうせ叶うはずのない恋なのに…
蘆屋殿はきっと晴明くんことが好きだろう。
「だって〜あっちゃんに会いたくて〜!」
『はぁ、帰ってください』
本当はこんなこと言ってるけど……
あっちゃんはツンデレだ…。
そんなあっちゃんが好きなんだ、好きで好きでたまらない、昔からそうだ
負けず嫌いで、ツンデレで、可愛い。
「あっちゃんひどーい!!」
こんなことは日常茶飯事……
この空間、この時間が僕は好きだ。
あっちゃん絡む時間全て。
あっちゃんのためならなんだってできる、なんだってしたい。
でも、あっちゃんはきっと………。
こんな考えはやめよう。
僕は諦めない……
「あっちゃん〜?」
「おーい?あっちゃん〜?ぼーっとしてるけど大丈夫??」
『大丈夫です、少し考え事をしてました』
あぁ…僕と一緒にいるのに考え事って、やっぱり僕のことは好きじゃないのは確定だね〜……
いやだな……
気持ちを少しでもスッキリさせたい、お酒、置いてあったりしないかな、あっちゃんと飲みたい……。
「ふーん、あっ!そうだ!お酒飲もーよ!冷蔵庫からだすねー!」
『は??おい!まて!人んちの冷蔵庫勝手に開けないでください!』
はぁ、こうやって止めてくる姿も、僕の前では素が出ちゃうところも、それを必死に隠そうと学園長が出ちゃうところも、全部全部全部……好きだよ、あっちゃん……。
「まぁまぁ!いいでしょ!早く飲も!」
叶うなら、この時間が続けばいいのに……
『お前が良くても俺は良くねぇーよ』
……こんなこと言うけど、お酒飲んだら甘えたになるくせに。
はぁ、ほんと、酒や勢いで付き合えたらいいのに…。
数時間が経ち、お互いがほわほわし始めた、
僕も、あっちゃんも。
僕は酒の勢いでとんでもないことを聞いてしまった。
「ねぇ〜、そういえばさ、あっちゃん好きな人いないの?」
帰ってきた言葉に、少し安心した、でも、どこか悲しく切なかった。
『いねぇよ、好きな人なんか、』
そっか、そっか、ならいいんだ、僕がいつか振り向かせればいい……
「えぇ、なんか意外かも」
『意外かもってなんだよ、逆に朱雀はどうなんだよ、好きな人いんの?』
……いないといえばいいのか、気持ちを今すぐ伝えればいいのか、正直伝えたい、でも、もし振られたりなんかでもしたら、この2人の時間もなくなる……それだけは嫌だ。
でも、……
「僕〜?いるよ」
君だよ、あっちゃんが好きだと言いたかった、でも言えなかった。
コメント
1件
サボりすぎてすみません。長くなりそうなのでまた次回(><)