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湯気と猫

Jinside

「ん〜、おはよう」

朝起きたらユンギが隣にいなくて、とりあえず床に落ちてた服を着てリビングに来た。


昨日は熱い夜を過ごした。

最近はカムバが近かったりして、仕事が忙しく、恋人としての2人の時間が取れていなかった。そのせいで、溜まっていた性欲が爆発し、ユンギを激しく抱いてしまったのだ。それにここ、僕の家だしいいよね、ってことで…


________

「んっ、、はぁ  あっ、//じな…じなっ」

「はっ、ユンギ…愛してる…」

「ん…!も、イく…!//イっちゃ…!」

「っあ゛あ゛ぁっ!じなぁっ、//好きっ、あい、してりゅぅ、っっ!」

「んっ、俺もイく…!」

______


昨日僕の下で淫らに鳴いていた彼は、先に起きて、マグカップで何か飲んでいるようだった。ユンギがマグカップにふーふーと息を吹く度に、白い湯気が立つ。マグカップの中をじっと見つめるユンギは、まるで猫のようだ。情事の時とはまた違った可愛さを見せる彼をしばらくリビングの入口でじっと観察する。

「先起きてたんだね、腰大丈夫?」

「あ、ひょん。おはようございます」

「腰は…ちょっと痛いけど…明日も休みだから多分だいじょぶです」

「心配するくらいならあんなに激しくしなきゃいいのにㅋㅋ」

「いやぁ、だって最近デきてなかったでしょ?しかもユンギがあんなに可愛く鳴くから加減できなくて…」

「、ああぁもういいです、恥ずかしいんでやめましょう、わかりましたから」

「ㅋㅋなに、そんなに夜のこと話されるのや?」

「…はい、やですよ。だってそんな自分が…喘いでた話とか…」

他愛もない話をしながら、ユンギが座るソファへ僕も座る。

「あいごっ、やぁ何飲んでんの?」

「ふふ、ヒョンほんとにおじさんみたいだなㅋㅋ 」

「これはココアです」

「へぇ、ユンギがココアなんてまた珍しいね?いつもならコーヒーなのに。どうしたの?」

「いや、なんとなく…コーヒーよりももっと温かい気持ちになるものが飲みたくなって」

「あー、そうだなココアの方があたたかくなる」

「…ひょん、最近作ってくんないじゃん…?」

「ん?」

「…ヤった次の日の朝に、ココア作ってくれたじゃん、よく」

「最近は、あれないな、って…最近はヤった次の日はコーヒー飲んでたから、なんとなく嫌で…コーヒー。」

「…ユンギ」

「はい?」

「それ貸して、僕が全部飲む」

「え、なんで」

「ココア作るから。ユンギはそれ飲んで」

「いや、なんでですか、別にいいのに」

「良くないでしょ、だって…ユンギすごく悲しそうな顔してたよ?」

「っ」

「ごめんね、僕分かってあげられてなかった。ヤったら、もうそれで幸せだから、次の日が忙しくても無理やりヤって、繋がって、満足、だと思ってた。」

「でもユンギは次の日の朝のこのココアまで込みで幸せなえっちだったんでしょ?僕全然分かってなかったよ。」

「っいいですよ。めんどくさいでしょ?作るの。あの頃のルーティンが全てなわけじゃないんだから…変わっただけ。寂しくなんてないですから」

「ユンギ。」

「…はい」

「それじゃ僕がやだ。」

「なんで」

「ユンギ、やっぱり悲しそう。ユンギにそんな顔させるのはやだよ。本当はまたやりたいでしょ?えっちの次の日いっしょにココア飲むの。」

「僕はユンギの考えを最優先したいの。我慢して欲しくないの。」

「…っひょん」

「ん」

「やっぱり、またやりたい、です」

「このココアがないと、ほんとに気持ち確認できた気がしないんです、ほんとに愛されてるのか不安になっちゃうんです」

「だから…また作って…」

瞳を潤ませて懇願するように、切なげに言う彼が可愛くて、思わずきつく抱きしめてしまった

「っ、っっ!ひょん…」

「ん、作る、作るよ…愛してるよ、ユンギ。ずっと、ユンギだけ愛してる。」

「わかったから…苦しいですって」

「ユンギからは言ってくんないの?愛してるって」

「や…恥ずかしいから…」

「言ってくんなきゃ僕だって愛を確認できなくて寂しいよ?」

「っっ、あいしてます…//」

「ん、ありがと」

「いや、ひょん!俺だってちゃんとえっちの時に愛してるっていってるじゃないですか!」

「やー、それはだめだよ、カウントしない。だってほとんど意識飛んでるでしょ?それに、あれもはや喘ぎ声だよ」

「あ〜!この話終わりっ、ココア作ってきてっ!」

「ねぇ、ユンギ可愛い。もっかいヤろ?」

「だめ!腰痛いし、ココア飲みたいの!」

「ちょっと嬉しそうだけど?ㅋㅋ」

「もうそゆこと言うんだったらいいです!部屋に篭もる!//」

するりと僕の腕を抜けて行ってしまう彼。

「やっぱ嬉しそうだったよなぁ」

1人になったリビングでぽそりと呟く。頬を紅くして、口角も少し上がってた。嬉しいんじゃん、可愛いヤツめ。そんな愛おしくてたまらない猫を構いに、僕はソファから立ち上がるのだった。

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コメント

6

ユーザー

最高!フォローさせていただきました!

ユーザー

こんな素晴らしい作品ならいいね👍️しちゃうぞ♪フォローさせていただきました✨よろしくお願いします(*>∀<*)

ユーザー

サンゴさんっっ!(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)♡*゜めっちゃ嬉しいです⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝ サンゴさんみたくいい作品が書けるよう、頑張ります!いいね、コメ、フォローほんとにありがとうございます!

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