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俺の最近の悩み。
それは神戸が手を出してくれないことだ。
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俺は神戸大助という男とバディを組んでいる。
それとこの男は俺の恋人だ。
しかし、付き合ったあとも付き合う前とほぼ変わらない関係だった。
俺はそれが気に食わなかった。
俺ばかりが好きみてぇじゃねぇか。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日は神戸がうちへ来る。
所謂”おうちデート”というやつだ。
前にも何度かしてるが、1日もそういう関係にはなっていない。手すらも繋いでいない。
だから今日は〈惚れ薬〉というのを使ってみたいと思う。
噂によると1滴垂らすだけでも相手を興奮させてしまうらしい。
おれは〈それ〉を神戸に使おうと思う。
使い方は飲み物などに混ぜて相手に飲ませるだけらしい。
あいつのことだ。もしかしたら効かないかも、という不安も少しあるがやってみる価値はあると思う。
そうこうしているうちに神戸がうちに来た。
「よぉ いらっしゃい」
…相変わらず無愛想なやつだ。
神戸は無言で入ってきて、無言で俺と対になるように座った。
隣に座ればいいのに。
そんなことを考えながら、
「飲み物入れてやるよ 何がいい?」
と聞く。男は
「コーヒーがいい」
とだけ言う。
会話少なっ!と思いつつ入れてやった。
神戸に持っていく前に〈こいつ〉を入れよう。
説明書には『量は自分のお好きなように入れてください。』と書いてあった。
俺はそいつはこの薬が効かない感じがした(何故か)から全部入れてやった。
その時の俺は『入れすぎたら貴方が大変なことになるかも』と書いてあったことに、気が付かなかった。
「入れたぞー 飲めー」
と、少しだけ緊張感が走った。
神戸がそれを口にした。
…まだ変化はないようだ。
と言ってもすぐに効くわけではないからな。
3時間後と書いてあったな。
今日こいつは泊まりだ。
飯とか済まして寝る頃には効いているだろう、と考えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
神戸が薬を飲んでから約3時間、俺はそわそわしていた。
俺はいつも飲んでいる酒は呑まないで待っていた。
神戸もその日は珍しく呑んでいなかった。
するといきなり神戸の息が荒くなり、俺を見てくる。
そろそろ来たか、と期待と不安が入り交じった感情が込み上げる。
神戸はこっちに近ずいてきて、床に置いていた俺の手を握った。
そいつの手は熱かった。
俺の手が溶けてしまいそうな程に。
俺の手も恐らく同じくらい熱かっただろう。
やがて手を握るだけではなく、神戸は俺の手とそいつの手を絡ませたり所謂”恋人繋ぎ”をした。
「加藤…」
名前を呼ばれた。
俺は少しドキドキしながら顔を見た。
やつの顔は赤く、しかし目はまるで野生の猫のような目をしていた。
しばらく目を合わせていると、顔が急に近くなった。
ちゅ
っと唇に何かが当たる。
これは……
俺は神戸にいま、初めて”キス”というものをされた。
嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいだった。
しかし神戸はそれだけでは足りなかったのか、
もう一度口をつけ、俺の口の中に舌を絡ませた。
俺の息は荒くなった。
神戸の息はさっきよりも荒くなり、握っている手の力はさっきよりも強くなった。
「んっ… はぁ…」
俺は思わず声が出始めてしまった。
それを聞いた神戸は更に息を荒くし、ついには俺をベットへ押し倒した。
口がふさがっていて息ができない。苦しい。
でも…
気持ちいい。
そんなことを考えながらされるがままな俺。
「加藤… 加藤 んっ」
俺の名前を何回も呼んでくれる。
口への”キス”だけでなく、首、手など、余すところなく”キス”をする。
すると、神戸の右手が俺の腹を服を剥がし、触れる感覚があった。
「んぁ!?」
思わず変な声が出てしまった。
しかしお構いなく行為を続ける。
俺は上の服をそのまま脱がされた。
次は下の服に手が伸ばされた。
「ん… ちょ!まって…」
しかしやっぱり止めない。
少しずつ、少しずつ、焦らされるように脱がされる。
…
全部脱がされてしまった。
普通に恥ずかしい。
すると神戸も服を脱ぎ始めた。
神戸は俺の腹を上から下へとなぞる。
下になぞるにつれ敏感に感じる。
とうとう俺のそれに触り始めた。
「んっ… あっ!?」
と今までにない声が出た。
神戸はお構い無しに触り続ける。
俺は何度も感じてしまった。
俺の弱い場所を見つけたのだろうか。
神戸はにっとした笑顔をみせた。
気持ちいい…
神戸のそれも触っていないのにビクビクしていた。
ついに神戸の手は俺のケツをほぐし始めた。
まだよく分からない感覚だったが、神戸に触られている、と思うとそれだけで心做しか気持ちが良かった。
「いれるぞ…」
と低い声で囁かれた。
俺の中に入ってくるそれはとても熱く、強かった。
「はぁ… んっ! あぁ… い”っ… あぁぁ♡」
「はぁ… はぁ… ”春”…!」
し、下の名前!?
驚いたが嬉しかった。
「んん…! ”だいすけ”… あ”ぁあ♡…」
そこからもう何回イかされたかわからない。
とても強引で、しかし優しく抱いてくれた。
それは朝まで続いた。
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「おい春 起きているか?」
「んん…おきてる…」
もう眠い…
しかしまぁ…あの薬は効いたということでいいと思う。
「お前、昨日のコーヒーに惚れ薬かなんかを入れただろう」
俺はギクッとした。
まさかバレるとは…
「気づいてて飲んだのかよ…」
「あぁ。 そうだ。」
何故だ。なぜ気づいてて飲む…?
不思議そうな顔をしている俺を見て、大助は笑いながら言った。
「お前が盛った薬だからな。 しっかり受け止めなければ。」
くそっ
なんかムカつく。
あとから聞いた話によるとずっと手を出さなかったのは俺に嫌われたくなかったかららしい。
んで〈惚れ薬〉を使ってることがわかったとこで確信したらしい。
なんだよ。意外と可愛いとこあんじゃねーか、
と笑った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
おわり